大きい1年生と小さな2年生 の商品レビュー
[墨田区図書館] 公文の教材に出てきたので借りてきた本。 なかなか読み始めなかったけれど、読んだらすぐに読み終わってしまった。といっても半分くらいは読まされたのだが。背は高いけれど気弱な男の子サトルが、1つ上の小さな女の子との交流を元に、成長していくお話。淡い水彩画の表紙のせ...
[墨田区図書館] 公文の教材に出てきたので借りてきた本。 なかなか読み始めなかったけれど、読んだらすぐに読み終わってしまった。といっても半分くらいは読まされたのだが。背は高いけれど気弱な男の子サトルが、1つ上の小さな女の子との交流を元に、成長していくお話。淡い水彩画の表紙のせいもあるけれど、澄んだ感じのする本。
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新しく小学一年生になった男の子まさやは学年で体が一番大きいが、通学路の暗い坂道が怖くて通れない。 2年生で一番小さな女の子あきよに手をひかれて まさやは学校に通うようになる。 甥っ子くんへのプレゼント用の一冊。 まさや と あきよの成長が感じられて良かったです。 読んで甥っ子君...
新しく小学一年生になった男の子まさやは学年で体が一番大きいが、通学路の暗い坂道が怖くて通れない。 2年生で一番小さな女の子あきよに手をひかれて まさやは学校に通うようになる。 甥っ子くんへのプレゼント用の一冊。 まさや と あきよの成長が感じられて良かったです。 読んで甥っ子君も成長してくれるかな!? 今と物価が全然違うけど、1970年の話らしいです。
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古田足日が亡くなったと知って、この『大きい1年生と小さな2年生』が読みたくなり、近所の図書館にあったのを借りてきた。私が子どもの頃に読んだのは、水玉もようの偕成社文庫だったけど、この単行本は1970年が初版で、私が借りたのは2004年の186刷だった。『おしいれのぼうけん』はもっ...
古田足日が亡くなったと知って、この『大きい1年生と小さな2年生』が読みたくなり、近所の図書館にあったのを借りてきた。私が子どもの頃に読んだのは、水玉もようの偕成社文庫だったけど、この単行本は1970年が初版で、私が借りたのは2004年の186刷だった。『おしいれのぼうけん』はもっと刷り数いってるのかも。 さし絵もなつかしい(とくに、ホタルブクロをどっさり抱えたまさやの顔が)。私は1年生になったとき、クラスでいちばん後ろに並ぶ背丈だった。大きい1年生のまさやに、それでちょっと共感したおぼえがある。小さな2年生のあきよは、なんだかラモーナのようだった。3年生にも、週番の5年生にもむしゃぶりついていく。 しっかりしなさいとばかり言われるまさやは、あきよちゃんみたいになればいいんだとあきよをよくよく気をつけて見る。「しっかりする」ということは、5年生の週番とでもケンカすることなのかなあ、泣かないことなのかなあ。よく涙が出てきてしまうまさやは、あきよの行動を見て考える。 ホタルブクロが神社の森にあったと聞いて、あきよとまり子が行ってみるというのに、こわごわながらまさやもついていく。まり子が「このみちは、一どしかとおったことのないみちだから、おもしろいわね」と言い、「一どもとおったことのないみちのほうが、おもしろいわ」とあきよが答えるのを聞いて、まさやはびっくりする。自分はいつだって、初めてのところはこわい、二度目のところだって心配なのに、2人はそうじゃない…ぼくも2年生になったらそうなれるのかしらん。 でも、ちょっと心配だけど、初めての道がおもしろくなっていることにまさやは気づく。「ぼく、大はっけんしたよ。子どもにはね、たいていのみちが、はじめてのみちなんだ」。 そうして3人で、3つの神社をまわって、さいごの「おるすのかみさま」で見つけたホタルブクロ。がけっぷちに咲いていたその花を、まさやが木の幹をしっかりつかみ、そのまさやと手をつないだあきよが手をのばしてとった。その帰り、狭い道でつっこんできた自転車にホタルブクロはふみつぶされて、あきよが泣くのをまさやは初めて見た。 それから1週間たって、おかあさんとけんかしたまさやは家出する。財布をもって、それから1年生歓迎会のときにあきよがくれたレイをもって。あきよちゃんのところへ行っても、まりちゃんのところへ行っても、2人には会えず、財布のなかのわずかな小銭をみて、まさやは一本スギのところまでいって、そこからバスに乗っておじいさんのところまで行こうと考えた。 あきよでさえまだ行ったことのない一本スギの森へ、まさやが歩いていけるのか。「ぼくは、3年生ぐらい大きいんだ。それに、男の子なんだ。一本スギぐらいまでいけるさ」と自分に言い聞かせて、まさやは歩き出す。道々、レイの花をちぎって、道端に置きながら。途中のおるすのかみさまで、「ぼく、ホタルブクロをとりにいくよ。あきよちゃん」と地面に字を書いた。 まさやは、そこから、こわくなったり、不安に思ったりしながらも、分かれ道では目印にレイの花を置きながら、歩いて歩いて歩き続けた。よわむしだったまさやが、あきよにもらったレイを持って、迷ったときには(あきよちゃんならどうする)と考えて、とうとうホタルブクロがどっさり咲いてる一本スギの森で、もちきれないほどの花をとった。 このまさやの家出の冒険のようなところが話のメインかなーと思いながら、「チビ女のくせに」などと男子に言われながら、ぜったいに負けないあきよの姿が、なんだかなつかしかった。私も「オトコオンナ!」とか言われながら、男子と"決闘"したなーと思い出す。あきよと同じ小さな2年生のまり子が「けんかしちゃ、いやよ」とのんびり言うのもなつかしいシーンだった。 (6/9了)
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子どものころ大好きだった本です。 もうすぐ2年生になる息子に、少し長いか気になりつつ読みはじめたところ、ぐいぐい引き込まれていきました。 息子たちに比べると、ずいぶん子どもだけの世界が豊かで、会話に時代を感じる部分もありますが、心の動きは今も昔も一緒、息子もとても気にいったよう...
子どものころ大好きだった本です。 もうすぐ2年生になる息子に、少し長いか気になりつつ読みはじめたところ、ぐいぐい引き込まれていきました。 息子たちに比べると、ずいぶん子どもだけの世界が豊かで、会話に時代を感じる部分もありますが、心の動きは今も昔も一緒、息子もとても気にいったようです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
166ページあり、読むのに数日かかりました。 まさやは一年生になったばかり。体は大きいけれど気弱な男の子です。一方、あきよは小さくて気が強い二年生。そんな二人が一緒に通学するようになり・・・ 初版は1970年ですが、現実にありそうな身近な内容であり、風景やまさやの心境が想像できて、非常に面白かったです。 (読んだ時期:6歳)
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90点。古典的必読書。今の低学年生にはちょっと難しいかなと思うけれど、自分で読むのではなく、親なり先生なりが読み聞かせてあげたら、いいのではないのでしょうか。 舞台が昔の日本なので、神社とか開発前の空き地とかがあり、今の子にはすんなり想像できない世界かと。 それでもやっぱりよ...
90点。古典的必読書。今の低学年生にはちょっと難しいかなと思うけれど、自分で読むのではなく、親なり先生なりが読み聞かせてあげたら、いいのではないのでしょうか。 舞台が昔の日本なので、神社とか開発前の空き地とかがあり、今の子にはすんなり想像できない世界かと。 それでもやっぱりよい話なので、小さいけれど勝気な二年生あきよ(ちょっと凶暴)がいじめっこたちに果敢に立ち向かっていく部分とかを、ブックトーク的に紹介してあげると読む気になるのではと思います。 知らず知らずに成長して、昨日まで怖かった道が平気になったりとか「そうそう!」って思えるエピソードが満載です。 大人になってしまった自分としては、ホタルブクロの花畑の上にかかった虹が見たくて仕方ないですが。
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うちにも小さな2年生がいるが… うちの子供たちのお年頃のお話。子供ってのは日々成長してるんだよね。うん。 昔むかしに読んだことのある話を読むと違う発見があって面白い。
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毎晩、少しずつ読み聞かせ。 子供達の頭の中にはまさやの家の周りの地図が広がります。体は大きいけれど泣き虫なまさやが、体は小さいけれどしっかりしているあきよに感化されながら変わっていきます。ひとりで冒険に出るところなど、応援せずにはいられません。もっと読んで、とせがまれました。良書...
毎晩、少しずつ読み聞かせ。 子供達の頭の中にはまさやの家の周りの地図が広がります。体は大きいけれど泣き虫なまさやが、体は小さいけれどしっかりしているあきよに感化されながら変わっていきます。ひとりで冒険に出るところなど、応援せずにはいられません。もっと読んで、とせがまれました。良書。
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一度も通ったことない道。 はじめての道。 ひとつひとつ、はじめてが、はじめてではなくなっていく。 そうやって、成長していく。
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