カラマーゾフの兄弟(5) の商品レビュー
世界最高の小説と評価が高い
作家の村上春樹も「これまでの人生で巡り合った最も重要な本の3冊」と本書を押している。3人兄弟の葛藤が描かれている。
aoi
まず1〜5巻全体の感想を。 1巻はキリスト教のなかでもドストエフスキーのロシア正教論のような立ち位置。 2巻は主人公や物語はあまり動かずに人物紹介。 3巻は2人の死と、とにかく大審問官!そしてスピード感あふれるミーチャの大宴会、餓鬼夢。 4巻は尊厳、恥辱、恋、知性、傲慢、真実など...
まず1〜5巻全体の感想を。 1巻はキリスト教のなかでもドストエフスキーのロシア正教論のような立ち位置。 2巻は主人公や物語はあまり動かずに人物紹介。 3巻は2人の死と、とにかく大審問官!そしてスピード感あふれるミーチャの大宴会、餓鬼夢。 4巻は尊厳、恥辱、恋、知性、傲慢、真実など、人間の欲をこれでもかと抉り出す。 5巻の少しのエピローグで、物語が救済される。亀山氏の愛にあふれた解説。 物語についていうと、とにかく時系列が細かい!心の動きの描写>物語の描写、という感じだから、そう思ったのは何時何分?と整理しながら読みたい気持ちを抑えて、ぐんぐんと加速するそのスピードに乗る。 「ロシア的」「カラマーゾフ的」というキーワードが何度も出てくるが、読む前にはとんとピンとこない。読み進めていくうちに意味がひらけてきた。「ロシア的」というのは、ドストエフスキーの考えるロシアについての愛だったのかなと思う。 ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人を、捻くれたキャラクターだとは思わない。冒頭でこの物語はアリョーシャが主人公だと書かれていたが、いわゆる主人公らしさはあまり見受けられなかった。ただどの場面にでも出没しており亀山氏いわく「第二の小説」にて明らかになったはず。それを読みたかったと、本当に思う。
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長かった。読めて良かった。 やはりドストエフスキーは人間の中に希望を見出す作家なのか。4巻の終わり方でバッドエンドかと思いきや5巻を読むと印象が変わる。 イワンの大審問官、ミーチャの餓鬼夢、イリューシャの死それぞれ印象的な話は多いがそれがどのようなメタファーなのか再読する時に考えたい。 ミーチャのまっすぐな感じが一番好きかな。内容が分かった上で何度も読み返したくなる作品。解説を読みます 追記 餓鬼夢はあれか、大審問官前に出てくる善良な子供の受難に対する思いを示唆してるのか。イワンと同じ境地に至った?ということか?
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神の在否、罪の所在、赦しの在り方、信心と抗神、登場人物たちの性格と境遇が異なる価値観を生み出し、衝突とすれ違いを繰り返す。幸福とは何か、幸福を求める行動に罪は無いのか、幸福は犠牲の上に在るのか、幸福のために生きることは罪なのか、幸福は神より与えられるのか。
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本文で理解できなかった箇所も、この巻の解読を読んだおかげで理解できた。 ロシアの時代背景や当時の宗教観、ドストエフスキーの生い立ちや価値観を知った方がより深く楽しめる本。そういったことを、本書をきっかけに学びたくなりました。
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シリーズ最終巻(第一の小説)。エピローグに、訳者の熱のこもったドストエフスキーの生涯と解説がついている。エピローグの「カラマーゾフ万歳!」は感動的でありながら勝利の宣言ではなく、彼らがここからまた始めるための合図のように思えた。すべてが解決することはなく、それでも、人と人が一瞬で...
シリーズ最終巻(第一の小説)。エピローグに、訳者の熱のこもったドストエフスキーの生涯と解説がついている。エピローグの「カラマーゾフ万歳!」は感動的でありながら勝利の宣言ではなく、彼らがここからまた始めるための合図のように思えた。すべてが解決することはなく、それでも、人と人が一瞬でも善を信じて集まることができた、その記憶だけが残されていた。全体を通して、大筋(訳者の言う物語層)を追う読みまでしかできてはいないので、またいつか再読したい!
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最後は泣けた。 アリョーシャが、人間の、人生の真実を子どもたちに語ったその言葉は、この小説の核として奥の方で輝いていたものだ。 今までの長い物語があったからこそ、アリョーシャの言葉は胸に響いて鳴りやまない。 心が洗われるような思いのする最後だった。
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19世紀ロシア社会の激動を背景に描かれた小説であり,きわめて多くの問いを内包し,長く人々を魅了してきた作品である。
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ひとこと、重厚。 多くの人が何度も読み返す理由がわかる気がした。初回は大筋だけつかめただけだった。理解しきれなかった細部が、より気になった。 淘汰されずに、大作として読み継がれていることに納得。
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やっと全巻読み終わりました。 長かった… 5月に読み始めて11月に読了。 7ヶ月は長すぎた?そうかも知れない。ストーリーに惹き込まれる迄の時間がかなり掛かった。 しかしながら、ここで『評価と感想』を書くのは気が引ける。あまりにも相手が巨大過ぎる。 色々と書いては消し、書いては書...
やっと全巻読み終わりました。 長かった… 5月に読み始めて11月に読了。 7ヶ月は長すぎた?そうかも知れない。ストーリーに惹き込まれる迄の時間がかなり掛かった。 しかしながら、ここで『評価と感想』を書くのは気が引ける。あまりにも相手が巨大過ぎる。 色々と書いては消し、書いては書き換えながらやってみたけれど、どれも書いている自分に嫌気がさしてくる。 それでも一応は当たり障りのないことを書いてみた。 ………… 世界の名著には必ず含まれるであろう大作『カラマーゾフの兄弟』。 読後の満足感は大きい。 とは言え…話の筋が分かっただけ。 肝心のゾシマ長老の話やイワンの語る大審問官の部分は、ただただ字面を眺めていただけ。 まぁそれでもドストエフスキーのポリフォニー的な要素は楽しめたし、カラマーゾフ家の父と兄弟、同居するスメルジャコフ。グルーシェニカやカテリーナ…その他の大勢の登場人物の関係性や一部その心の動き機微にも触れられたと思う。 ………… また、近い将来に再びチャレンジ出来たらと思う が…←かなり根性が要るし他にも読みたい本は沢山あるし… 少なくとも『読んだことがあります。』と自信を持って言える状態にはなった笑
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