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編集者という病い の商品レビュー

3.4

39件のお客様レビュー

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2023/04/05

ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。 なんという幸せな漢なのでしょうか。 ...

ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。 なんという幸せな漢なのでしょうか。 気になったことは以下です。 僕はつねづね、売れるコンテンツは4つの要素を具えている  ①オリジナリティがある  ②明解であること  ③極端であること  ④癒着があること ・生きることは暗闇のなかでジャンプの連続だ ・自分を感動させてくれた人と仕事をしたいと願う ・どんなに無駄に思えても、無駄なことなど何ひとつない ・麓でぬくぬくと太って平和に飼いなされている羊よりも、頂上をめざして飢えながら牙をむき続ける豹でありたい。ここではない、どこか他の場所を求めて。 ・長く生きていると、人はみんな、さみしいね。 ・ぼくは時代に恵まれた ・一人一人とどれだけ深く関係し合えるというだけです。ぼくの場合はまず人ありき。 ・自然とあらゆる努力をしてそいつと仕事をするように近づいていく。音楽でこれだけ感動させるんだから、こいつを活字にすれば売れるに決まっている ・自分で感動したものを、とにかく観にいけ。とにかく、読めと、みんなにいえること。それは独断的でも、他の人が見て、「なんだ」といわれてもいい。 ・劣等感のないやつはだめですね。ぼくは劣等感のかたまりで、人間の暗黒の感情というか。負の心理というのにわりあい通暁しているんです。 ・入れあげるということができない編集者はだめですよ。 ・凶暴って、結局臆病なんです。臆病だからいつも最終決戦なんですよ。やるべき努力は総てやったうえで、どうやって鮮やかに勝つかってことでしょう。 ・小さなことにくよくよせずに、大きなことをプロデュースできるわけがない。小さな約束も守れない奴に大きなことをできるわけがない。 ・しかし結局迷ったときに前に出るしかない。 ・彼等が10やってほしいことがあれば僕は10やってきたと思う。でも、どうしてもこれをやりたいという1の仕事のため僕は10をやってきたんです。 ・どんな本でも、売れる本はいい本なんです。 ・人間で何かに狂ってきたか、狂ってこなかったかというのが大きいと思うんです。 目次 序章 悲惨の港を目指して 愛1章 SOUL OF AUTHOR 第2章 SOUL OF EDITOR 第3章 SOUL OF PUBLISHER ISBN:9784778310509 出版社:太田出版 判型:4-6 ページ数:304ページ 定価:1600円(本体) 発行年月日:2007年06月05日第6冊

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2019/01/21

とにかく冒頭からストイックエピソードのテンコ盛りで今だ消化不良。 決して否定はしないけど、人生もう少し気楽に生きてもいいんじゃないかと思う。 それにしてもあれだけ濃密な人生だと短命になるんじゃないかと心配。 著者が書で述べている自らの寿命である70歳は来年。 自ら命を絶つようなこ...

とにかく冒頭からストイックエピソードのテンコ盛りで今だ消化不良。 決して否定はしないけど、人生もう少し気楽に生きてもいいんじゃないかと思う。 それにしてもあれだけ濃密な人生だと短命になるんじゃないかと心配。 著者が書で述べている自らの寿命である70歳は来年。 自ら命を絶つようなことは避けて欲しいけど・・・。

Posted byブクログ

2019/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

氏も巻末で認める通り、いくつかのインタビューやアーティクルを編集して一冊の本にしているので、繰り返し語られることが多く、途中で飽きがくるかもしれない。 私の場合には「たった一人の熱狂」を読んでからこちらの書籍だったので、余計にそう感じられたのかも。 但し、氏の過去の活躍やある意味ではそのシーンの歴史等、一読に値する記述が多い。

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2016/11/15

見城徹という人間に興味がわき手に取りました。 多くの著名者とのエピソード、見城氏の仕事に対する覚悟は非常に興味深かったが、雑誌等の掲載記事をかき集めての書籍化なので構成にまとまりがなく同じ話の繰り返しが多かったですね。 300ページくらいの本ですが、内容自体は100ページもあれば...

見城徹という人間に興味がわき手に取りました。 多くの著名者とのエピソード、見城氏の仕事に対する覚悟は非常に興味深かったが、雑誌等の掲載記事をかき集めての書籍化なので構成にまとまりがなく同じ話の繰り返しが多かったですね。 300ページくらいの本ですが、内容自体は100ページもあれば足りた感じです。

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2016/05/20

 編集者、知り合いにも何人か、おりますが。  だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。  まったく...

 編集者、知り合いにも何人か、おりますが。  だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。  まったくその現場の熱にも当てられない読者からすると「暑苦しい」とも「病的」ともとられそうな様子ではあるけれども、一方で現場の端くれにいるものとして、このくらい仕事に対して熱量のある人がシーンの先駆者である、というのもまた事実です。  熱量の差、という点において読者であるあたしなんぞとは次元の違う感があるなぁ。

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2016/05/04

著者の生き様が熱い。死を思うとき生に1番近くなると言う。著者は死を思いながら今を一生懸命に生き切っている。その一瞬一瞬の刹那の積み重ねが人生を周りの人を動かしていく。もっと頑張らないとと背中を押してくれました。とても良い本だと思います。

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2015/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

魅力的に見えるときがあるかと思うと、選ぶお仕事の種類では容赦ないなと思えるときもありで、でもどこか憎めない感じの方という印象でしたが、政治方面に進出していると知ったときには嫌悪感を感じ、それ以降は見方が変わってしまったかな。って、本の感想になってませんが。

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2014/12/30

何かを極めた人の言葉は、示唆に富む。氏がよく言葉にするのは、過剰、圧倒的、繊細さ、独占欲、愛、悲惨、暗闇…全体的に暗い。病という語は、このような言葉を集約したものだろう。では、なぜ成功するためには病が必要なのだろうか。 氏の人間関係は深く、濃い。あなたのためならと言わせるほどに...

何かを極めた人の言葉は、示唆に富む。氏がよく言葉にするのは、過剰、圧倒的、繊細さ、独占欲、愛、悲惨、暗闇…全体的に暗い。病という語は、このような言葉を集約したものだろう。では、なぜ成功するためには病が必要なのだろうか。 氏の人間関係は深く、濃い。あなたのためならと言わせるほどに相手を縛り、同時に相手から縛られる。編集者としてビジネスを成功させるためには、この関係が必要だった。しかし、そんなことはどの編集者も知っていることだ。氏でないとこの関係を構築できない理由こそが重要だ。 氏の孤独の深さに端を発しているのではないかと思う。他人とは分かり合えないという絶望感がある。だからこそ、理解されることを求めてしまう。頂上の凍えた豹になれ、勝者には何もやるな、悲惨の港を目指せ、という孤独を讃える言葉と同時に、他人への執拗なまでの執着は矛盾しているようで、表裏一体の関係にあるのだ。その根の深さが、氏の病であり、強さなのだと思う。

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2014/07/18

数年間手元に持っていたけど、結局4分の1くらいしか読まなかった。というより、他に読むべきものが沢山あるな、と思ってこだわるのをやめた。 一種の自己啓発本という印象。

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2012/02/24

これまで見城徹と幻冬舎のことを「知名度のあるタレントの本を派手な広告で売ってるだけ」と思っていたが、偏見でしたごめんなさい。真摯に自分の信じる対象(それが尾崎豊だったり坂本龍一だったり)の懐に入り込み、純粋な取り組みの果てに成功があるのだということ。 この本が出た当時と比べ、現在...

これまで見城徹と幻冬舎のことを「知名度のあるタレントの本を派手な広告で売ってるだけ」と思っていたが、偏見でしたごめんなさい。真摯に自分の信じる対象(それが尾崎豊だったり坂本龍一だったり)の懐に入り込み、純粋な取り組みの果てに成功があるのだということ。 この本が出た当時と比べ、現在ではさらにメディア環境も変化し続けていますが、きっと見城氏は変わらぬスタンスなんだろうな。本が売れない理由を活字離れとか、ネットに客を取られたなんていうのは言い訳。本当に人が読みたいと思う本は売れる。…とても言い返せないくらいの正論。

Posted byブクログ