水滸伝(一) の商品レビュー
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原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。 原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!! 原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。 俺は小説でそんな魔法とかファンタ...
原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。 原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!! 原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。 俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。 水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。 最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。 108人全員が個性的でなおかつ熱い!! 『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。 また、全員死に様がかっこ良過ぎる。 漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。 豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。
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読み終えると林冲の話がメインで進んでいたのか一番印象に残っていた。「水滸伝」という題名は知っていたのだが話を読むのは初めて。これからどのように展開するのか楽しみ。
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熱い男達のドラマ。死んでから初めて妻を愛していた事を気づき、思いを募らせる林冲。道ならぬ恋にやり場のない鬱屈を抱えて生きる武松。子午山で初めて“人”になれた鮑旭。力の奮い方が分からず暴れていたものの、王進と出会い成長を見せる若き星、史進。その最期には衝撃と涙を禁じ得ない楊志。変人で曲者の安道全。そして絶対的な敵として立ちはだかる童貫。たまらんッ
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全19巻。 作者さまご本人が小説に登場する男たちの生き様…というか死にざまを熱く語っているのを聞いて、書いた本人がこれだけ熱く語れる作品なら面白いはずだと興味を持ち読み始めました。 大長編なので1年がかりで読破。 期待を裏切らない面白さでした。
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十二世紀の中国、北宋の末期。腐敗した政治を倒すため立ちあがった者たち。初っ端から続々と豪傑が登場する。林冲、魯智深、史進、阮小五、宋江、……(書いてたらキリが無い)。北方水滸伝は初めてだけど、久々の水滸伝。ストーリーはほとんど忘れていたけど、登場人物は朧げながらも覚えていたのです...
十二世紀の中国、北宋の末期。腐敗した政治を倒すため立ちあがった者たち。初っ端から続々と豪傑が登場する。林冲、魯智深、史進、阮小五、宋江、……(書いてたらキリが無い)。北方水滸伝は初めてだけど、久々の水滸伝。ストーリーはほとんど忘れていたけど、登場人物は朧げながらも覚えていたのですんなり物語に入っていけたし、何やら懐かしさもあった。
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武帝記ですっかり北方ファンになっちゃったんで手を出してみた本。 面白いんだけど、「武帝記」ほどははまらなかったなあ。まあ大長編の中のほんのさわりだから、これからに期待、といったところ。 にしても、林冲は罪を犯したのだから、それなりの罰はうけるべきでは?あと奥さんがかわいそすぎで...
武帝記ですっかり北方ファンになっちゃったんで手を出してみた本。 面白いんだけど、「武帝記」ほどははまらなかったなあ。まあ大長編の中のほんのさわりだから、これからに期待、といったところ。 にしても、林冲は罪を犯したのだから、それなりの罰はうけるべきでは?あと奥さんがかわいそすぎで胸が痛む。。。
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北方ワールド全開の漢汁溢れる大長編。全19巻。 北宋末期、貪官汚吏がはびこる腐敗した世。 梁山泊に集結した英雄好漢が、悪政にあえぐ民を救うべく乱を起こす― 言わずと知れたこの物語を、徹底的に再構築したのがこの『北方水滸伝』。 多少なりとも水滸伝を知っている人が本作を読んだら、...
北方ワールド全開の漢汁溢れる大長編。全19巻。 北宋末期、貪官汚吏がはびこる腐敗した世。 梁山泊に集結した英雄好漢が、悪政にあえぐ民を救うべく乱を起こす― 言わずと知れたこの物語を、徹底的に再構築したのがこの『北方水滸伝』。 多少なりとも水滸伝を知っている人が本作を読んだら、驚くこと間違いなし。 何せほとんど別物。 北方謙三によって施された再構築によって、原作の荒唐無稽さが消えているわけです。 一番の違いは法術の類が出てこないことか。 ジョーカーキャラじみていた道術者の公孫勝は特殊部隊長に、韋駄天術の神行法を使う戴宗は飛脚屋の元締めに(本人も速いけど)。 それ以外にも、情報戦や闇の塩をめぐる経済戦などなど、国家相手の戦をリアルに描くための要素がいっぱい。 などといろいろ書き連ねてみましたが、実は僕は『水滸伝』というのがあまり好きじゃなかった。 何と言うか、人間(大抵は小悪党)の頭をカチ割って呵呵大笑するような「好漢」たちが、「いっちょ朝廷相手に暴れてやろうか」くらいのノリで叛乱を起こす活劇小説くらいにしか思えなかったのだ。 そんなもんを今回どうして読もうかと思ったか。 古本屋で1~5巻がまとめ売りされてるのを見て、つい衝動買いしてしまった。 その衝動に誤りなし。まぁおもしろい。 1巻を読み始めれば、あとはもう物語に引きずり込まれるのみ。 最終巻まで駆け抜けるように読める。オモシロ小説にどっぷり浸かれる日々の幸せ。 しかし1巻の時点で気になるのは結末。 宋朝を打ち倒して新国家樹立、なんて原作も史実も蹴り飛ばす結末なわけがない。 原作にあるような招安に応じての朝廷への帰順なんて結末も、北方謙三が描くわけがない。 となると残された結末は… そこに至るまでを存分に堪能してほしい。
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ついこの間、岩波少年文庫の水滸伝を読了した際、KiKi はその Review で「天罡(てんごう)三十六星」「地煞(ちさつ)七十二星」についてちょっと触れたわけだけど、この北方水滸第1巻の章立てがどうなっているかっていうとこんな感じになっています。 天罡の星(北斗星) 天孤の星 天罪の星 天雄の星 地暴の星 天微の星 地囚の星 地霊の星 で、因みにこれを水滸伝で108人に割り当てられた星と豪傑の相関図で結び付けてみるとこ~んな感じです。 天罡の星: 玉麒麟・盧俊義 天孤の星: 花和尚・魯智深 天罪の星: 短命二郎・阮小五 天雄の星: 豹子頭・林冲 地暴の星: 喪門神・鮑旭 天微の星: 九紋竜・史進 地囚の星: 旱地忽律・朱貴 地霊の星: 神医・安道全 必ずしも章のタイトルとそこで描かれる物語が全て一致しているわけではないけれど、まぁ、まぁ、この第1巻で登場する重要な人物とはほぼ一致している感じです。 この第1巻で一際輝いているのは「豹子頭・林冲」なんじゃないでしょうか? 実際のところ KiKi は初読の際、この第1巻で一発で林冲にやられ、その後も林冲の文字を見る度に心踊らされたものでした。 そして、岩波少年文庫の「水滸伝」では単なるハチャメチャ暴れん坊に過ぎなかった「花和尚・魯智深」もこっちの物語ではやっぱりいい味出しています。 再読なのでこの後王進先生がどんな風に物語に絡んでくるのかを知っちゃっているだけに、今回は王進先生にはあまり萌えなかった(苦笑)んだけど、初読の際には彼の生き様はどこかLothlórien_山小舎暮らしに通じるものがある(あっちの方がず~っとストイックだけど ^^;)だけに、かなり興味を持ったものでした。 この「北方水滸」で KiKi が一番気に入っていたこと。 それは単に「志」「志」と連呼する戦闘で戦う男たちだけの物語ではなく、そんな反乱軍を支える糧道の話がこの第1巻にして既に表れているところ、そして武勇の人だけではなく戦が始まれば必ず必要になる「医者」と「薬師」を早々に登場させているところが挙げられます。 「世直し」「反乱」「豪傑」「英雄」な~んていうのは、どんな物語にも、そしてゲームにだって当たり前のように出てくるプロットだけど、反乱軍を養うためには金も食料も必要だし、まして戦が始まれば怪我人も出てくれば死人も出てくる。 そういう周りを固める言わば「脇道」的な話がどれだけ出てくるかが物語のリアリティに貢献する部分は大きいと思うんですよね。 KiKi の大好きな上橋菜穂子さんの作品でも「食」に関する記述はものすご~く多いけど、この北方作品にもそれに近いもの(但しやっぱり男性のしかもハードボイルド作家の筆致だから「美味い! 美味い!」の連発でちょっと残念だけど)があるように感じます。 朱貴の店の「魚肉入り饅頭」とか「阮兄弟の鍋」なんかは是非食べてみたいものです。 (この先に登場するとある暴れん坊のお料理もね 笑) 王進さんと言い、安道全先生と言い、薛永と言い、「○○バカ」みたいな人が出てくるのもなかなかに魅力的です。 現代社会で生き抜くためには「可もなく不可もなく」みたいなバランスの良い人間の方が良しとされる傾向が強いわけだけど、「○○バカ」と呼ばれるぐらいに突出した何かを持っている人間っていうのは自分の身近にいたら便利ではあっても時に鬱陶しかったりもするものだと思うけれど、やっぱり物語世界では魅力的にうつります。 さて、物語はまだまだ始まったばかり。 全19巻で恐らく全108章のうちまだまだ最初の1冊です。 引き続き第2巻に読み進もうと思います。
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話には聞いていたが、ついに手にとってしまった。 世直しへの強い志を胸に闘う漢たちの熱き生き様が凄まじいです。 そして王進先生は噂に違わぬ素晴らしいキャラクターでした。王進先生と王母様、鮑旭のシーンでは目に熱いものがこみ上げてきました。 王進先生のように田畑を耕し、書物を読み、...
話には聞いていたが、ついに手にとってしまった。 世直しへの強い志を胸に闘う漢たちの熱き生き様が凄まじいです。 そして王進先生は噂に違わぬ素晴らしいキャラクターでした。王進先生と王母様、鮑旭のシーンでは目に熱いものがこみ上げてきました。 王進先生のように田畑を耕し、書物を読み、身体を鍛える、内にむかう武術を目指して頑張っていこう。
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