レインレイン・ボウ の商品レビュー

加納朋子【著】

2011/03/02

相変わらず加納さんんはいい。優しくて、自然だ。
日常の中に描かれる不思議、謎。それらがめぐりめぐって大きな謎解きになる。加納さんの得意分野だ。
今回もそれは存分に発揮されている。
高校を卒業して７年。久しぶりに会うかつての仲間はそれぞれの道を歩いていた…。
描かれる彼女たちの生活や悩みは、時に自分自身に重なる。
そんな彼女たちが描かれる中に、スルリと入ってくるミステリーの要素。読んで損のない１冊。

2011/02/23

ソフトボール部のメンバーを描いた作品。一人ひとり歩んでいる道は違うけれど最後には頑張ろう！とか前向きな気持ちにさせてくれる。最後の結末は驚きだった。もしかして…？という不安な気持ちも途中であったので、このような結末にびっくりした。

2011/02/19

高校ソフトボール部仲間の通夜で再会した、七人の女性たち。二十五歳を迎え、それぞれが悩みやトラブルを抱えていた。過酷な仕事に疲れた看護師、厄介な職場で奮闘する栄養士、過去のあやまちを引きずる主婦…。彼女たちは、傷つき、迷いながら自分だけの答えを見つけていく?。ミステリのエッセンスを加えながら、前向きに生きようとする女性の姿を描いた、爽やかな青春群像劇。

2011/02/13

１人１人の個性がそれぞれの物語を作り上げ、そのどれもに引き込まれていく。
それらが最後に繋がったとき、何とも言えない爽快感があった。

２５歳という等身大の主人公たちに共感できて、すごい面白かった☆

2011/01/21

最初から最後まで哀しすぎるんですけど……こういうの……
いや好きだけどね。
どうしようもなく哀しくなって、でも好きで、海老のようにぴちぴち跳ねているような（謎）
とりあえず滅多に再読など出きん
世間知らずの甘ったれは大分自分も身に覚えがあるので人事じゃないです。強くなる。

2010/12/16

短編集にそれぞれの謎があり、さらに、全部のお話に大きな謎があるというとても巧妙なミステリーの本でした。
日常ミステリーはとても好きなので、楽しく読めました。

2010/11/25

相変わらずな感じのほのぼのテイスト。
日常的なミステリーを題材に、爽やかなタッチで包みこんである作品。
連作短編集として、様々なキャラを描いてます。
社員食堂に勤務する登場人物の話がお気に入り。

2010/11/03

読み終わったあとの心地よさ、大好きです。
一人の死をきっかけに、高校時代の仲間が再会する。ちょっとした謎と伏線が上手に散りばめられている。非常に、読みやすいです。

どの登場人物にも、共感できる部分があって。
女の子ってみんな違うようで似てるんだなって思った、うん。
一人一人の悩みとか、想いとか、すごく絶妙に描かれている。

2010/11/01

これは結構読んでておもしろかった。
１人の女性の死をきっかけに始まる、７人の群像劇、といったとこでしょうか。
同級生なので、それぞれにつながりがあるのもおもしろかった。
最後はあぁ、こう来るか、という感じでしたが、読者に想像させるラストはなかなか好きでした。

2010/09/22

女の人たちを、柔らかく描いた。

高校時代ソフト部だった９人のうち、１人が急に亡くなってしまった。
その話を軸に７人の今現在の生活に触れつつ、亡くなった原因を突き止める・・・と。

ああ、こんな感じなんだろうなぁ～と人間関係の機微を上手に描いてはいるんだけど、もう少しスパイスがほしいかったかなぁ～。機微も少し上滑りな・・・