魂萌え！(上) の商品レビュー

桐野夏生【著】

2009/10/04

第５回婦人公論文芸賞受賞作。
夫を突然亡くした59歳の女性。様々な喪失体験との戦い。
平凡な主婦が直面せざるを得なくなった現実。
中年と老年の狭間を揺れ動く心理を巧みに描写している。
その心の動きは興味深い。
しかし，やはり同年代の女性の方が感情移入しやすいだろう。

2009/10/07

読みやすいのでサクサク読めます。
59歳のごく平凡な主婦・敏子が夫の死によって遺産相続、愛人問題、自分の老後…などの問題にぶちあたるという話。

「おいおい〜そうするんかい！！」
というツッコミがしたくなるほど、ビックリ行動をする敏子が見所、カモ。

2009/10/04

別にホラーでもサスペンスでもないのですが。。
怖い！リアルに怖い！
旦那さんとの死別。子供との遺産相続争い。不倫。。。。
いや〜〜〜＞＜
私はこんな子供にはならない！と誓いました。

2009/10/04

桐野夏生さんにしては題材に奇抜さがなく、「珍しいな」思ったが、桐野さんは、さすがです。ストーリー展開は全然飽きさせず、最後の最後まで面白く読みました。
女の人生を考えます。主人公と登場人物との関わりもリアルで面白いです。

2009/10/04

これはだめだなぁ。なんつーか社会勉強みたいなつもりで読みました。うーんこの世代の人ならわかるわかる！そうなのよねー！！となるんだろうか…。

2011/07/18

桐野夏生の魂萌え！を読みました。５９歳になるまでつつがなく生きてきた平凡な主婦が、突然夫に先立たれて、夫の愛人の出現、子供たちとの対立などをへて自立していくという物語でした。従来の常識では、女の人は夫に仕えて貞淑に老いていくのが正しい姿のように思われていますが、それは違うんじゃないの、と桐野夏生は主張しています。いろいろな事件がおきますが、最後には主人公が自立できて、はつらつとしていたので読後感はよかったですね。主人公がちょっと魅力的に感じてしまいました。

2009/10/04

夫がなくなっておろおろしていたところに
夫の浮気も発覚して、おっとりした専業主婦が自分を持ち出し、行動を開始するお話
中年女性の心理ってこういうものか〜と
感心しました。
やっぱり女は逆境でもつよい？！

2009/10/04

文庫版解説に納得。世間知らずだったおばさんが、夫の死をきっかけに「自らを凶器として社会を突破していく」！「ブラック桐野ワールド」

2010/05/24

夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。まだ老いてはいないと思う。だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。第5回婦人公論文芸賞受賞。

2009/10/04

現実味があるストーリー展開だけど、これは活字よりドラマで観たりしたほうがよっぽど面白いと思う。あんまり文学的深さがない作品でした。