魂萌え!(上) の商品レビュー
夫に突然先立たれた妻…
夫に突然先立たれた妻、敏子が直面せざるを得なくなったリアルな現実を描いている。夫に愛人がいた事、息子、娘の遺産への執着、友人達の勝手な言動....敏子の未知なる第二の人生が開かれる。ストーリーは、どこにでもありそうな感じですが、読みだすと、世間知らずで、お人よしの敏子が気になり、...
夫に突然先立たれた妻、敏子が直面せざるを得なくなったリアルな現実を描いている。夫に愛人がいた事、息子、娘の遺産への執着、友人達の勝手な言動....敏子の未知なる第二の人生が開かれる。ストーリーは、どこにでもありそうな感じですが、読みだすと、世間知らずで、お人よしの敏子が気になり、引き込まれていきます。
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当然と言えば当然なの…
当然と言えば当然なのだが、永年連れ添って、お互い一番気心知れた間柄だと思っていた夫婦でも、、やはり人間は解らないものだ。ただ自分の知らなかった彼の世界を知り、初めこそ驚き、慌て、悲しむ彼女が最後には前向きに自分の人生を考えられる様になって行く姿には好感が持てる。老いは必ずやって来...
当然と言えば当然なのだが、永年連れ添って、お互い一番気心知れた間柄だと思っていた夫婦でも、、やはり人間は解らないものだ。ただ自分の知らなかった彼の世界を知り、初めこそ驚き、慌て、悲しむ彼女が最後には前向きに自分の人生を考えられる様になって行く姿には好感が持てる。老いは必ずやって来る。そして伴侶との別れも。その後、貴女はどう生きていくのかー参考になる話だと思います。
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夫が突然死したあとの…
夫が突然死したあとの59歳主人公。子供たちとの関係、学生時代からの友人との関係、新たな出会い、新しく知る事実と向き合っていく主人公。実際には、こんなに次から次へと出来事が起こることはないであろうけど、各出来事に右往左往する姿や、心情の変化に現実味があって面白い。
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夫に、急に先立たれた…
夫に、急に先立たれた平凡な専業主婦が、その後の人生をどの様に生きるかを模索して行く内容のお話。実際のことはよく判らないが、こうした心理過程を経て、日本の未亡人である女性達は、元気に、益々、長生きになってゆくのだ。
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以前NHKにて高畑淳子さん主演でドラマ化されてます。 夫が定年を迎え、これからのことを考えている矢先に夫が突然亡くなってしまい途方に暮れる妻。よくありがちなテーマだが、思いもかけない女性問題まで発覚。平凡な主婦が葛藤しながら段々と逞しくなっていく様が心地よい。
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59歳のおばさんが夫の突然死に直面、死後に10年来の愛人がいたことを知り、右往左往しながら自分の生きる道を見つけていく話。私は45歳のおばさん、しかも主人公と同じように子持ちの主婦なので、このおばさんの気持ちはよくわかる。平穏な日常生活を送っていたはずなのに、いきなりそれが覆され...
59歳のおばさんが夫の突然死に直面、死後に10年来の愛人がいたことを知り、右往左往しながら自分の生きる道を見つけていく話。私は45歳のおばさん、しかも主人公と同じように子持ちの主婦なので、このおばさんの気持ちはよくわかる。平穏な日常生活を送っていたはずなのに、いきなりそれが覆され、自分の人生に対する甘さも突きつけられ、あたふた&理不尽に怒ったりしつつ、結局は自分が思うように、自分の心のままに生きるしか平安はないのだという結論に達する過程は生生しく身に迫る。私も今突然、夫があの世に行ったら、同じように右往左往しつつ、時間をかけて自分の足で立つようになる(というかそれしかない)んだろうなと思わせる。桐野夏生は、女の茫漠、女の「生」を意識させる作家だ。無能な主婦も、殺爆とした主婦も、女子高生も、女探偵も、過程や結果はどうであれ、己の人生を自分のものとして生きることを突きつける。ハードボイルドな、孤独な人生だ。そういう人生を、それでも一人ではないという気持ちにさせてくれる。要するに女の救いである。
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図書館で再会して、昔、新聞に連載されていたことを思い出して読んでみました。 その間、私もまた、父を見送り、それを機に、私から見て両親だったはずの二人の、男女としての距離感を知ったりもしました。ひと昔前(じゃなかったりして)の男は仕事、女は家庭の価値観の中で、お互いの存在の意味が...
図書館で再会して、昔、新聞に連載されていたことを思い出して読んでみました。 その間、私もまた、父を見送り、それを機に、私から見て両親だったはずの二人の、男女としての距離感を知ったりもしました。ひと昔前(じゃなかったりして)の男は仕事、女は家庭の価値観の中で、お互いの存在の意味がずれていることから起きる哀しみのようなものは、確かにあるのでしょう。よく考えたら、上記のような昔ながらの価値観に縛られてなくても、年月とともに、お互いの存在の意味は簡単にずれて行ってしまうものかも知れません。 老いに向かうとともに、そういうことを思い知るのが60歳前の通過儀礼なのでしょうか。 「平凡」の枠の中の主人公の物語だからこそ、今、読んでも怖いです。
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突然夫を失った還暦前の妻を主人公とするドラマ的小説。 私の著者の作風は筋金入りのクライム小説で、展開が劇的であるという印象をもっていたが、この作品は展開自体は穏やかに感じた。 まあまあ楽しめたという感想。
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桐野作品の中では、日常的な物語の系統。 普通の60前の主婦が夫の死をきっかけに取り巻く人間関係の変化。登場人物がほぼ還暦前後で、皆キャラがたっているので面白く読めた。(上下巻ともの感想)
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