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マルドゥック・ヴェロシティ(3) の商品レビュー

4.3

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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2010/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長かったけど、やっと3冊目終了。 希望いっぱいで始まった1巻から、虚無へとまっしぐらの3巻。 それぞれが加速し、それぞれの炸裂(エクスプロード)。 そして、誰も居なくなった。 って位にみんな死ぬ。 そのため、登場人物がぐっとへり理解しやすくなった。 おちは、2巻くらいから予想してたとおり。 あまり、L4Eの正体とかは、意外という気もせず、予定調和的に終了。 まぁ、スクランブルに向けてのカウントダウンである以上、終着点は決定しているんだけど。 クリストファーがシザーズだったってことくらいが意外だったかな。 とりあえず、来年でる完結編がたのしみ。

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2011/05/29

 面白かったけど、非常に疲れました。前作でバロットの人生と体の傷を補うために移植された技術=新しい力にワクワクしてもっと色んな09被験者が見たいなあと思ってたら、過去編に当たる今作で十人十色な旧メンバーが華々しく登場。その多彩な能力と人格に惚れ惚れしつつ「でも前作の設定を加味する...

 面白かったけど、非常に疲れました。前作でバロットの人生と体の傷を補うために移植された技術=新しい力にワクワクしてもっと色んな09被験者が見たいなあと思ってたら、過去編に当たる今作で十人十色な旧メンバーが華々しく登場。その多彩な能力と人格に惚れ惚れしつつ「でも前作の設定を加味するに全員死ぬんだろうなあ」と思いながら読んだところ、非常に心臓に悪かった。死亡シーンを過ぎてからの方が心穏やかに読めた。ゲッソリ。  09メンバーで一番好きなのはオードリー・ミッドホワイト嬢でした。その境遇とそれを克服して獲得した能力『拷問の否定』、語られるエピソードに惚れ惚れ。でも物語開始時点で既に死亡。その次に好きだったのはケイティーちゃんとのやりとりがとってもラブリーだったハザウェイ。泣いてなんかないやい。  今の世代が読むと冒頭のエピソードでツンデレのレッテルを貼られかねないワイズマンも、朴訥な変幻自在レイニーも、千里眼の盲人クルツと見えない猟犬オセロットの絆も、何を考えてるかわからなくても信頼できるウィスパーも、ジョーイもラナも大好きでした。  でも一番好きなのはウフコック。スクランブルに比べ幼くて無邪気で超可愛い。引用するのは1巻のウフコックとボイルドとの絆やウフコックが09最初の保護対象エリザベスにキスされるシーンと迷ったんですが、ダークホース・ナタリア様にメロメロになったので結局3巻のあそこに。  ボイルドの親友になったフライト刑事や、最初から最後まで妙に憎めなかったニコラス、遂にご登場のクリストファーとサラノイ博士とその真実と、まだまだ色々と書き足りませんが、主役はやっぱりボイルド。  前作~1巻まではウフコックを得たことで蘇り、ウフコックを手放したことで死人に戻った印象だったのですが、ヴェロシティでウフコックの他にも大切なものがいっぱいあったと発覚してびっくり。特にナタリア様とのロマンスが素敵でした。オードリーが亡くなっていたのはナタリアとの類似、あるいは対比のためなのかなあ。  で、ショーンくんは……やっぱそういうことですよね。どっかでバロットが出てくるんじゃないかとは思ってましたが、こういう形での登場か。となれば、バロットの声再生の鍵になるのは彼なのかなあ。  2011年にマルドゥックシリーズ最終編発売だそうで、バロットと娘さんと怪物さんの三大女傑が集結かなと今からワクワクしてます。敵方であるオクトーバー一族を背負えるのは彼女しかいないと踏んでるんですが、どうなるかな。バロットとウフコックが胸を張って恋人になれるかどうかも含めて、期待。

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2010/08/26

虚無へと加速していくヴェロシティ最終章。 イースターカッコいいよイースター。 スクランブル一巻へと収束していく時期にあるという事でドス黒い展開の連続なのですが、描かれたないだけで「ドタバタ09」みたいなエピソードも存在しうるわけで、ゼロ年代SF傑作選に収録されている"...

虚無へと加速していくヴェロシティ最終章。 イースターカッコいいよイースター。 スクランブル一巻へと収束していく時期にあるという事でドス黒い展開の連続なのですが、描かれたないだけで「ドタバタ09」みたいなエピソードも存在しうるわけで、ゼロ年代SF傑作選に収録されている"104"のエピソードはこの時期であろうと推測します。 これはこれでおススメ(別の本の話

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2010/05/18

ようやく、ようやく全3巻読破。 読むのに何週間かかってるんだって話 いやぁ、1巻は、前作から変化した特徴的な文章と語り口にやられ、遅々として読み進めず。 1巻後半から2巻にかけて、物語が進んでいくと共に癖になり始めたけれど。最初はあのぶつぶつ切れる文章にちょっとなじめな...

ようやく、ようやく全3巻読破。 読むのに何週間かかってるんだって話 いやぁ、1巻は、前作から変化した特徴的な文章と語り口にやられ、遅々として読み進めず。 1巻後半から2巻にかけて、物語が進んでいくと共に癖になり始めたけれど。最初はあのぶつぶつ切れる文章にちょっとなじめなかったな~ 物語としては前作のスクランブルーよりこっちの方が好き 加速してく物語(初速遅かったけれどw) 己の有用性(存在の受容)に関して、読んでいるこっちが切なくなるくらいなウフコック そして、そのウフコックに恋でもしているかのようなボイルド そして"09"のメンバー達の戦い 結末を知っているだけに・・・ 昨夜は3巻を読むのをなかなか止められず やっとこさ止めて寝たけれど、今日遅刻しそうになったし(笑) オセロットォ~泣けるぜ

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2010/05/04

ハードボイルドで格好良くて、ストーリも無駄がなくて前作への繋がりも綺麗。 悲しい結末に思えるけれど、それでも、彼は救われたのだと信じたい。

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2009/10/07

まさかの展開が相次ぐ。 ま、マルドゥック・スクランブルの状況まで行くんだから分かっていたことだけど。 ほとんどの登場人物が死ぬ。 100からカウントダウンしてきた章番号が0になるのに向かってつじつま合わせのようにも見えなくはない。 人間離れしたアクション、複雑な利害関係、抽象...

まさかの展開が相次ぐ。 ま、マルドゥック・スクランブルの状況まで行くんだから分かっていたことだけど。 ほとんどの登場人物が死ぬ。 100からカウントダウンしてきた章番号が0になるのに向かってつじつま合わせのようにも見えなくはない。 人間離れしたアクション、複雑な利害関係、抽象的な会話、”/”や”=”を使った独特の描写。 読みやすくはないけど、おもしろかったです。 スリルとサスペンス、キャラクターも魅力的。 20090830

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2009/10/07

泣くぞこのやろう!ラナもワイズもクルツもオセロットもジョーイも…… 挙句の果てにはナタリアまで! みんな死んじゃったじゃないかよふざけんなちくしょう もうボイルドせつないいいいいいい

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2009/10/07

結末が(ある程度は)分かっていたのに、それでも最後まで読ませる技術が素晴らしいと思います。でも、正直にいうとこの過去での楽しかった幸せだった時のことを思うと、以前の未来での話が余計に辛く感じられるような気がします。 ひとり、またひとりとかけていく09を見ていくのは、哀しかったです...

結末が(ある程度は)分かっていたのに、それでも最後まで読ませる技術が素晴らしいと思います。でも、正直にいうとこの過去での楽しかった幸せだった時のことを思うと、以前の未来での話が余計に辛く感じられるような気がします。 ひとり、またひとりとかけていく09を見ていくのは、哀しかったです。どこからおかしくなってしまったかなんて不毛なことを考えてしまうほどには。 スクランブルに出てきたものが意外にリンクしていて、それを見つける度にひとり喜んでいました。 あとは、カトル・カールが以前のような使い捨てじゃなくて良かったと感じました。あまり趣味ではないけれど、登場回数が少ないっていうことは読み手としても残念に思ってしまいます。 最後の最期でシザースやサラノイ教授に対する見方がかわって、自分としては本当に良かったと思います。サラノイ教授、可愛らしい方だったんですね。羨ましいくらいに純情です。 やっぱり、これを読むとスクランブルの方も読みたくなりますね。

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2009/10/04

ひたすら暗澹として脅迫的な、そんな気分に容赦なく叩き落されます。が。突き動かされてやまないモノを感じて目が離せません。

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2009/10/04

カトル・カールによって次々と仲間が死んでいく。追い詰められ、何故こうなってしまったか?などと考える暇すらない。そして事件の真相が明るみに出た時、更なる悲劇が幕を開ける。 ボイルドは決断する。全てを葬り去る解決策をとり、ウフコックを濫用する。パートナーとの別離。そして感情と(おそら...

カトル・カールによって次々と仲間が死んでいく。追い詰められ、何故こうなってしまったか?などと考える暇すらない。そして事件の真相が明るみに出た時、更なる悲劇が幕を開ける。 ボイルドは決断する。全てを葬り去る解決策をとり、ウフコックを濫用する。パートナーとの別離。そして感情と(おそらく最愛の者の)死を引き換えに全てを終わらせた。 悲劇かもしれない。でもただ悲劇とは思えない。そんな結末であったと思います。

Posted byブクログ