檸檬のころ の商品レビュー
過去にブログで書いた感想文の転記です↓ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ これはもう青春です。青春、ばんざーい!って感じです。「夜のピクニック」を読んだときは、イベント時の非日常青春物語を感じたんですが、これはまさに「お。こんな会話したな・・・」「こんな気持...
過去にブログで書いた感想文の転記です↓ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ これはもう青春です。青春、ばんざーい!って感じです。「夜のピクニック」を読んだときは、イベント時の非日常青春物語を感じたんですが、これはまさに「お。こんな会話したな・・・」「こんな気持ちとかあったなー!」とか日常青春物語をかんじました。 とくに「制服デート・下校デート」って言葉が時々出てくるんですけど・・ 「制服デート・下校デートしたかったなぁあぁぁああぁぁ!」 って思いがこみあげました・・・。 私の高校時代は、高専でした。 高専には制服がなく、そしてたいていの人が学校内にあった「寮」でくらしていたのです。 その時代、付き合っていた方々は寮住まいだったからそもそも「下校」がなかったのですT_T(私は通学生でした) 女の子はかろうじて、思い思いの女子高生スタイル(中学校のスカートとか利用して)をしていましたが、男の子がわざわざ学ランやブレザーを着るはずもなく・・・ (あの学校独特の付き合い方も青春だとおもいますが^^) 一回もしたことないです・・・一度くらいやってみたかったな・・・あの青春時代に。 あの時代なりに、すごく嫌だったことも悩んだこともあったはずなのに、今思い出すのは自分にとって都合のよい?心地よい思い出ばかり。 人間ってこんなんだから長い人生やっていけるんだろうなぁ・・・と青春小説を読んで人生について考えてしまいました。 甘酸っぱくて賑やかしい。でもそういうのがあの時代だったような気がします。好きな人のことばっかり考えて、クラスの女の子でいっつも話してたあの頃が「檸檬のころ」と名付けられるのは、ちょっとだけくさいけど凄く素敵な気がします*^^*
Posted by
2019/10/7 初めて豊島ミホさんの本を読みました。以前から気になってた本だったので読むことができて良かったです。 内容は青春小説ですが、なんだか絶妙なバランスがあってすごく読みやすいし話に引き込まれる感じです。短編ですが話が連動していて、それぞれの話の主人公的な人物が次の話...
2019/10/7 初めて豊島ミホさんの本を読みました。以前から気になってた本だったので読むことができて良かったです。 内容は青春小説ですが、なんだか絶妙なバランスがあってすごく読みやすいし話に引き込まれる感じです。短編ですが話が連動していて、それぞれの話の主人公的な人物が次の話の主人公となんらかの形で繋がっていたりするので、ストーリー仕立てにもなっているような気がします。 すごいバランスがいいという印象を受けたのはあとがきを読んだ時に納得したんですが、ストーリーが派手なことに極端になってなくて、学校だったり日常だったりで、いわゆる普通の人にスポットを当てた話になっているからだと書いてあって、まさにその通りだなあと思いました。 派手さはないけど、そこにはしっかりしたストーリーがあって普通の主人公たちがすごい輝いた青春を送っているような感じを受けます。 作者自身はそういうキラキラした青春はあまり好んでなかったようですが、細かい描写などすごく引き込まれました。もっと読んでみたいなと思います。
Posted by
繊細な心理描写が面白かった。 作者の後書きにもあるように、クラスでも地味な人たちのお話。 何かが変わるでもない日常のお話でした。
Posted by
高校時代、もしかしたら自分が経験したかもしれない恋愛模様や将来への葛藤などが描かれている青春小説。 高校時代に戻ったようで、なんだか懐かしかった。
Posted by
2018.1.5- 「タンポポのわたげみたいだね」 やえちゃんを思い出しながら読んだ。 当たり前の日常は、今となってはキラキラした期間限定の青春そのものだったな。 「金子商店の夏」 夢を諦めるときの、胸がじりじりするようなフワフワ居場所なく浮いてるような、居心地悪い感覚。 でも...
2018.1.5- 「タンポポのわたげみたいだね」 やえちゃんを思い出しながら読んだ。 当たり前の日常は、今となってはキラキラした期間限定の青春そのものだったな。 「金子商店の夏」 夢を諦めるときの、胸がじりじりするようなフワフワ居場所なく浮いてるような、居心地悪い感覚。 でも人生は1回。 軌道修正はいつだって可能なはずだ。 「ルパンとレモン」 少しわかってしまう。加代子の感情、接し方、居心地の悪さと居心地の良さ。まさに甘酸っぱさ。 「ジュリエット・スター」 高校の頃の、かわいくて小さくてちょっと魔性さもある同級生を思いながら読んだ。あの頃と少し、違った形で高校時代を楽しんだら、こんな青春もあったのかな。いや でもあの頃があるから今がある。 寮生活が懐かしい。 「ラブソング」 切ないね~ 胸が痛いくらい切ないね。 でも、いい恋をするって、素晴らしい。 「雪の降る町、春に散る花」 これは、色ーんなことを思い出させてくれた。 大学合格を知った瞬間、一緒に受けた友達が補欠合格だったこと、高校に伝えに行ったこと、友達と報告しあったこと、向こうで住む場所や家具を探したこと、親と離れる瞬間、母がいつも握手を求めてきたこと、父はすんなり帰ったこと笑、両親をお店に連れていったこと、愛犬もいつも一緒に来てくれたこと、階段から愛犬が落ちたこと。。止まらない。笑
Posted by
作者はあとがきで“地味な人なりの青春”を書きたかったと述べているが、私も学生時代その“地味な人”だったために、登場人物に自分を重ねられる部分が多く、最初から最後まで胸が苦しかった。当時はあまり自分が青春できている感覚が無かったけれど、今の時点から当時を振り返って見ると、あれは青春...
作者はあとがきで“地味な人なりの青春”を書きたかったと述べているが、私も学生時代その“地味な人”だったために、登場人物に自分を重ねられる部分が多く、最初から最後まで胸が苦しかった。当時はあまり自分が青春できている感覚が無かったけれど、今の時点から当時を振り返って見ると、あれは青春で、檸檬の頃であったのだなあと思う。 かなり好きな作品でした。
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 保健室登校の女友達とのぎこちない友情。同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京―。山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情...
内容(「BOOK」データベースより) 保健室登校の女友達とのぎこちない友情。同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京―。山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。 同じ東北の田舎町を舞台にした連作小説です。司法試験浪人や教員の話も有りますが基本青春小説。若さゆえの擦れ違いや自意識過剰によって生きるのに苦しみながら、やはり大人から見ればキラキラした時間を上手い事切り取っています。みんな実際に居そうな雰囲気の人物ばかりなので、自分の暗い青春を交えて思い出しながら読みました。ちなみに音楽マニアの女の子の話が出てくるのですが、聴いている音楽がくるりやグレイプバインだったりするので懐かしいです。 それにしても若い頃のあの妙な自信とどん底を這うような劣等感のあの並び立つ、バカみたいな精神状態はなんなんでしょう。今なら上手くやっていける気がしますが、学生なんて案外だるくて今さらやってられないかもしれませんね。
Posted by
周囲との関係には敏感で、だけど自分の思いはうまく伝えられなくて。 誰しもが経験したことのありそうなモヤモヤ感、ときめき、胸の痛み。 教師目線の一編もよかった。 漢字で書く「檸檬」の突き抜けすぎない甘酸っぱさは、どこか懐かしいような気もした。 保健室、今もこんな具合なのかな。
Posted by
期待していなかったのに、とても良かった。 初めて著者の作品を読みましたが、他の作品も読んでみたい。
Posted by
ううん、甘酸っぱい…! 登場人物は誰もが普通で、悩んでいる。悲劇的な何かが起きるわけでも、サプライズな状況に巻き込まれるでもない。 それでも『平凡』と片付けられないのは、きっと日々の其処彼処に転がるひとつひとつの表現が、丁寧だからなんだと思う。 「こういうことあったなあ」とい...
ううん、甘酸っぱい…! 登場人物は誰もが普通で、悩んでいる。悲劇的な何かが起きるわけでも、サプライズな状況に巻き込まれるでもない。 それでも『平凡』と片付けられないのは、きっと日々の其処彼処に転がるひとつひとつの表現が、丁寧だからなんだと思う。 「こういうことあったなあ」というでもなく、苦おしく感じる部分は、オバチャンな私にもちゃんと苦い。 作者:豊島ミホさんのあとがきが、じんわり良いです。飛ばさずにお読みください。
Posted by