17歳のための世界と日本の見方 の商品レビュー
ひとつは世界と日本を歴史観を持って見ること、 もうひとつは社会と文化はどのように成立しているのかをよく知ること。 この両方を学ぶことを「人間文化を学ぶ」と述べています。 印象に残った言葉 ・「自分」がわかるようになるためには、「他者」というものの存在を理解しなければならない。...
ひとつは世界と日本を歴史観を持って見ること、 もうひとつは社会と文化はどのように成立しているのかをよく知ること。 この両方を学ぶことを「人間文化を学ぶ」と述べています。 印象に残った言葉 ・「自分」がわかるようになるためには、「他者」というものの存在を理解しなければならない。自分をとりまいえいるさまざまな「他者」があるということを知ることから、「自分」という意識が生まれてくる。「自分」や「自己」は、「他人」や「他者」を介在されないと成長できない。 ・「生きている」という実感は苦しみや貧しさや痛みがあることによって初めて実感できる。「苦」があるから「楽」が実感でき、「負」があって、やっと「正」が感じられる。
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千夜千冊の閲覧を契機に編集工学に関心を示す。 世界の文化を主に横のつながりを含めた話は新 鮮であった。 ・対となる概念が常に現れ、消滅を繰り返す。 ・視点を変えるとがらりと世界の見方が変わってくる。 ・hereとthere たまたま並行していて読んでいる脳の本でも ...
千夜千冊の閲覧を契機に編集工学に関心を示す。 世界の文化を主に横のつながりを含めた話は新 鮮であった。 ・対となる概念が常に現れ、消滅を繰り返す。 ・視点を変えるとがらりと世界の見方が変わってくる。 ・hereとthere たまたま並行していて読んでいる脳の本でも 視覚という科学的な根拠を調べていくと 文化的(宗教的)な考えにたどりつくという。 編集工学は、あらゆるジャンルに応用できそうだ。 そのため、逆に編集工学自体が一体何を目指しているのかを 掘り進めてみたい。
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恐れ多くも校長の本。 まだ1度しか読んでいないけど、再読したら多分大きく変わるはず。 今まで何人の人に紹介したことでしょう。 紹介者の数…現在進行形で増殖中
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神様は人間を焦りすぎて、ワニ(獰猛さ)とねずみ(狡猾さ)を持ち合わせて進化してしまった。そんなすごいおもしろい視点から人間を見てみようぜって本。宗教の始まりって?文化の出来かたって?人間がどのように歩んできたかを人類文化から読み解く本。新鮮でしたぁー。
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編集とは、そこにある関係性を発見すること。 本書は、宗教も物語も情報の編集であるという立場から、宗教や物語や文化が どのように編集されてきて今に至るかを、学生相手に分かりやすく講義してます。 人間文化、歴史、宗教、日本、価値観、哲学、物語などに興味ある人にお勧め。 講義は、人...
編集とは、そこにある関係性を発見すること。 本書は、宗教も物語も情報の編集であるという立場から、宗教や物語や文化が どのように編集されてきて今に至るかを、学生相手に分かりやすく講義してます。 人間文化、歴史、宗教、日本、価値観、哲学、物語などに興味ある人にお勧め。 講義は、人間文化がどのように発生してきたのか、という起源から始まります。 そして物語が言葉や文化を作り、宗教が生まれ、どのように編集されていったかを読み解きます。 そこで、東西で価値観・捉え方が違う事に注目し、西洋的世界と東洋的世界の対比を明らかにします。 さらに今の世界がどんな状態なのか、今の世界はどんな構造になっているのか その起源を探り、今起きている現象の根源に触れるような講義です。 丁寧に歴史をなぞっていくと「そこに繋がったのか!」って驚く事が多くて、 読んでて「こういう事だったのか!」ってワクワクする本。 私は改めて、日本を深く知りたくなりました。 おもしろいですよー。
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帝塚山での講義をベースにした5章。アカデミシャンは「何でも屋」と言って評価しませんが,個人的にはこういう人も必要なんだと思います。確かに思いつきで言っているようなところもあるし,専門的な深みに欠けるという指摘も(少なくとも本書に関して言えば)間違ってない。でも,こういう柔軟な発想...
帝塚山での講義をベースにした5章。アカデミシャンは「何でも屋」と言って評価しませんが,個人的にはこういう人も必要なんだと思います。確かに思いつきで言っているようなところもあるし,専門的な深みに欠けるという指摘も(少なくとも本書に関して言えば)間違ってない。でも,こういう柔軟な発想からこそ何かが生まれる可能性はあるし,触媒的な役割は大きいと思います。ゴシックとバロックを利休と織部に対比させるセンスはさすが。要は色んなものを関係づけてみようよってことですね。ある意味とても比文的な人だなぁと思ったり(笑)
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「人間文化」から最終的に「日本の世界との理想的な付き合い方」について書かれたもの。 日本と世界のつながりを編集することによって生じる新たな“間の産物”。 ”間の産物“=“関係の産物“。 そんな産物をもたらせることが、理想的な付き合い方なのだそうだ。 編集するには、根底...
「人間文化」から最終的に「日本の世界との理想的な付き合い方」について書かれたもの。 日本と世界のつながりを編集することによって生じる新たな“間の産物”。 ”間の産物“=“関係の産物“。 そんな産物をもたらせることが、理想的な付き合い方なのだそうだ。 編集するには、根底の「こころ」を知らなければなるまい。 というわけで…意識や文化の発生、変化、対立・融合の歴史も書かれていた。 そして、文化というものは「こころ」あってのものだということが分かった。 いままで、日本文化といえば着物や茶道といったように物体しか思いつかなかった。 だけど、一番大事なのは「こころ」なんだね。 となると、私は日本文化の欠片も分かっていなかったんだなと反省してしまった。 「こころ」なるものは見えないから厄介だ。 本文を読めば、世阿弥の「花伝書」(または「風姿花伝」)にヒントがある気がする。 読んでみたいと思った。 そして、自力で「日本のこころ」と繋がる「世界」を編集して、産物をつくれるようになりたいものだと思った。 そんな繋がりの世界は、どんなカンジなのだろう。。
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この先生の授業受けてみたい! 洋の東西の歴史比較や思想の違いが簡潔にわかりやすく解説されてますね。 まぁある程度知識があると今更な内容が多いんですが、取りこぼしてるところもあるので、私的には結構興味深かった。 私は、西洋文化や思想、キリスト教についてはある程度強いけど、東洋思...
この先生の授業受けてみたい! 洋の東西の歴史比較や思想の違いが簡潔にわかりやすく解説されてますね。 まぁある程度知識があると今更な内容が多いんですが、取りこぼしてるところもあるので、私的には結構興味深かった。 私は、西洋文化や思想、キリスト教についてはある程度強いけど、東洋思想や仏教は弱いし、恥ずかしいながら日本文化についてもちょっと弱いのでその辺助かりました。
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若者向けということで、とてもバランスの取れている本だと思う。堅すぎず、やわらかすぎず。フッと笑ってしまう面白い表現から、へぇと感心してしまう知的興奮とがうまく盛り込まれていて、もっと知りたいと次のステップへ導いてくれる。同年代の中では読書はそれなりにしていて知識もあると思ってたけ...
若者向けということで、とてもバランスの取れている本だと思う。堅すぎず、やわらかすぎず。フッと笑ってしまう面白い表現から、へぇと感心してしまう知的興奮とがうまく盛り込まれていて、もっと知りたいと次のステップへ導いてくれる。同年代の中では読書はそれなりにしていて知識もあると思ってたけど、日本のことぜんぜん知らないや。単に暗記科目だった歴史を面白いと思わせてくれた。最高ですセイゴウ先生!!
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帝塚山学院大学の講義を 本にしたもの 知的快楽を満たす本でした 中高の時代にこういう日本史や世界史 倫理の授業を受けたかったな と思います。 教科書でしった固有名詞に肉付けをするような感じの内容です
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