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燃えよ剣(下) の商品レビュー

4.4

553件のお客様レビュー

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2021/11/07

新撰組の土方歳三の生涯を描く作品。司馬遼太郎さんの作品の中でも好きな作品です。テンポも良くて、読みやすいです。オススメ!

Posted byブクログ

2021/11/01

 下巻に入るといよいよ幕末、喧嘩師「バラガキのトシ」の本領発揮、面目躍如です。(先に上巻の感想からお読みいただくことをおすすめします)  歳三の身辺にさまざまな変化が起こります。七里研之助との決闘、新選組から伊東甲子太郎一派が離反、新選組が幕臣に取りたてられ大御番組となり、お雪...

 下巻に入るといよいよ幕末、喧嘩師「バラガキのトシ」の本領発揮、面目躍如です。(先に上巻の感想からお読みいただくことをおすすめします)  歳三の身辺にさまざまな変化が起こります。七里研之助との決闘、新選組から伊東甲子太郎一派が離反、新選組が幕臣に取りたてられ大御番組となり、お雪さんとの仲も深まっていきます。一方天下は、将軍慶喜が大政奉還、鳥羽伏見の戦い、そして戊辰戦争へと突き進んでいきます。  はじめは「攘夷のさきがけになる」と京へ出た新選組が、いつまにか幕臣になっていて、攘夷論者の隊士たちが離れていき、歳三が隊士を募集するために江戸へ行く……。なんかこの流れ、覚えがあるぞ、と思ったら、そうだ、渋沢栄一だ。栄一も、バリバリの攘夷論者だったのに、気づけば幕臣として慶喜に仕えることになっていて、平岡円四郎に頼まれて兵を集めに江戸へ行ったんだった。この幕末においては、あちこちでこういう流れがあったのかもしれませんね。  かつて、「おらァね、世の中がどうなろうとも、たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して、最後の一人になろうとも、やるぜ」と沖田総司に語った歳三。はい、このとおり、最後までまったくブレませんでした。これぞ男の心意気。あっぱれです。  最も歳三らしいと思ったのは、鳥羽伏見の戦いでのこと。水を得た魚のようにすごくイキイキしていて、命がけの喧嘩に目がキラッキラ、戦いながら笑ってる感がすごいです。鉄砲火が雨のようにそそぐ中、「よし、この六十人でもう一度、押し返してやろう」と言ってその場にどかっとすわった歳三、その頭上を弾がかすめていきます。なぜか弾が歳三を避けるように当たらないのです。ここはもう神懸かっています。  しかし、うーん、新選組っていったい何だったのだろう……。この時代に生きたわんぱくな男の子たちは、こう生きるしかなかったのかな。私はやっぱり新選組は好きになれないと思うものの、メンバーが次々と散ってゆくと、ちょっと寂しさを感じもしました。登場人物の誰にも共感できませんでしたが、一人の男の生き様を描いた小説として、おもしろかったです。

Posted byブクログ

2021/11/01

土方歳三の生き様が書かれておりとても面白かった。幕末についてあまりよく分かっていなかったが、本書を通じて理解が深まった気がする。 幕末と聞くと遠い昔のことに感じるが、実際は150年程度しか経っていないと考えると不思議な気分になる。

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2021/10/30

映画を見る前に再読。前回よりスラスラ読めた。司馬遼太郎の最高傑作でしょう。脚色はあるものの実在の人物だからこその迫力を感じます。総司のキャラも好きです。敗軍の人斬りなのに、何故にかくも美しいのか。

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2021/10/30

今更ながら司馬遼太郎の燃えよ剣を読んだけど… 最高だった。 この本を読んで、新選組副長土方歳三の生き様に惚れない人はいないでしょ? ただの喧嘩好き田舎侍が京へ出て新選組と言う強固な集団を作ってまとめあげて行く手腕。 鬼の副長と言われつつも内面は凄く繊細な面も持ち合わせている意外な...

今更ながら司馬遼太郎の燃えよ剣を読んだけど… 最高だった。 この本を読んで、新選組副長土方歳三の生き様に惚れない人はいないでしょ? ただの喧嘩好き田舎侍が京へ出て新選組と言う強固な集団を作ってまとめあげて行く手腕。 鬼の副長と言われつつも内面は凄く繊細な面も持ち合わせている意外な一面。 隊士とのやりとりや関係性… 幕末と言う刹那的な時に一瞬で散る花火のように咲いて散った新選組と言う集団。 きっとその移り変わりの激しい幕末だからこそ活躍が注目されて、時代を動かし、さらにその儚さが際立って、何年経った今でも人気なのかなと思った。 今更ながら新選組ブームです。

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2021/10/24

子どもの時分は、単にその生き様の格好良さに惹かれたものだったけれど、僅かながら人生経験を積んだ今では、土方歳三という男がどういう心持ちで何を考えて生きたのかという内面に興味を持ちました。 その点、司馬遼太郎の創作も多少入るわけですが、政治的・思想的なものからは離れて、喧嘩に勝つこ...

子どもの時分は、単にその生き様の格好良さに惹かれたものだったけれど、僅かながら人生経験を積んだ今では、土方歳三という男がどういう心持ちで何を考えて生きたのかという内面に興味を持ちました。 その点、司馬遼太郎の創作も多少入るわけですが、政治的・思想的なものからは離れて、喧嘩に勝つこと、新撰組を強くすること、自らが思う美しさのために生きる(死ぬ)ことを考えること。これらを一貫して貫き通す人生というものを感じることができます。さらに近藤や沖田といった隊士たちの苦悩あるいは人生観といったものまで悲しいほどに伝わってきます。 その中で、お雪という女性の存在は映画以上に、大きなものであることを感じます。夕日を眺めるシーンが何とも言えず哀しくて、まさに涙を禁じ得ません。 今まで読んだ小説の中でも、最高傑作の一つ。

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2021/10/22

読んだ理由: 映画化されたので 初めての司馬遼太郎。新潮文庫の100冊に入っていなければ読む事は無かったかな。 日本史は詳しくないので、時代考証がどこまで正しいのか分からず。特に土方歳三とお雪のプライベートな部分等はフィクションなのではないかと思うのだが、まるで見てきたように...

読んだ理由: 映画化されたので 初めての司馬遼太郎。新潮文庫の100冊に入っていなければ読む事は無かったかな。 日本史は詳しくないので、時代考証がどこまで正しいのか分からず。特に土方歳三とお雪のプライベートな部分等はフィクションなのではないかと思うのだが、まるで見てきたように書かれているのが違和感があった。

Posted byブクログ

2021/10/14

映画化するとゆうことで読んだ。 初めての司馬遼太郎作品。 土方歳三がなぜここまで厳しい規律を作って新選組を強くしていったのか、彼の信念のようなものを感じて、その辺はおもしろかった。 ただ、期待しすぎてしまったかな。 あまり自分の好みではなかった。

Posted byブクログ

2021/10/10

仲間と戦のために生き抜いた歳三が本当にかっこよかった。歳三のような性格、生き様は現代では適していないかもしれないが、自分も歳三のように何か芯を持って生きたいと思った。

Posted byブクログ

2021/09/26

新選組の仲間が少しずつ失われ、新政府軍に徐々に追い込まれる。その中でも最後まで信念を全うした土方歳三がとても格好良く描かれている。今まで歴史小説をあまり読んでこなかったが、イマサラ幕末物に興味が湧いてきた。

Posted byブクログ