そして殺人者は野に放たれる の商品レビュー
「心身喪失的事件のうち八割が不起訴、二割が裁判で心身耗弱が認められて刑の減刑が図られる日本の不条理」 ミステリ小説やドラマでは冷血な殺人犯が警察に捕まると一件落着あぁよかった、である。しかし実際には日本では、凶悪な殺人が、その犯罪が異常であればあるほど心身耗弱のせいにされ、不起訴...
「心身喪失的事件のうち八割が不起訴、二割が裁判で心身耗弱が認められて刑の減刑が図られる日本の不条理」 ミステリ小説やドラマでは冷血な殺人犯が警察に捕まると一件落着あぁよかった、である。しかし実際には日本では、凶悪な殺人が、その犯罪が異常であればあるほど心身耗弱のせいにされ、不起訴となったり減刑されたりし、収容施設もないため野放しにされ……そして再犯を犯している。レクター博士は日本に来たらやりたい放題である。しかもその事実はマスコミも報道を自粛するため、国民に知られないまま。最近は被害者・遺族の声により状況は少しずつ変わってきているようだが…。読んでいてホラー以上に怖くてつらい本だが、裁判員制度も導入されようという今、必読の一冊だと思う。
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刑法39条という司法システムの穴、精神鑑定という証拠としてはただ曖昧に過去を推定下に過ぎない不十分と思われるものによって、凶悪犯罪が不起訴に終わっている、もしくは無罪、軽罪で済んでいる事実について、徹底して被害者サイドから書き進めたリポート。
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なんか著者の思い込みがてんこ盛りなのがいただけない。 もう少しテンポ良く話しを進めてくれればよいのですが・・・
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このルポルタージュ、の内容は冷静に書かれているが、記憶に新しい事件を軸に、やりきれない司法と精神鑑定、人格障害の問題 精神鑑定の思考停止問題、やりきれない 日本の司法精神の課題に天を仰ぎ見る
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「心神喪失」「心神耗弱」 そもそも、殺人事件にこれらが伴わないことがありえるのか。 通常の精神状態で、人を殺せるのか。 「精神鑑定」 その信憑性、標準性、信頼性に対する危うさ。 事あるごとに悶々と感じていた。 概ね、筆者に賛同。 殺人者の多くが精神疾患を有す...
「心神喪失」「心神耗弱」 そもそも、殺人事件にこれらが伴わないことがありえるのか。 通常の精神状態で、人を殺せるのか。 「精神鑑定」 その信憑性、標準性、信頼性に対する危うさ。 事あるごとに悶々と感じていた。 概ね、筆者に賛同。 殺人者の多くが精神疾患を有するという結果に繋がる司法の判断が、精神障害者を何よりも蔑視していることに他ならない。
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刑法39条・・・怖いな。 背筋がぞっとした本です。 みんなに読んでほしい。 このままじゃいけないですよね、日本
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