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知ることより考えること の商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

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2024/01/29

街の小さな図書館で出逢う。 この方ほど、私の感性に近いところで、生きるとは何か?死ぬとは何か?を問い続けた人はいないとさえ感じるくらい共鳴する部分がたくさんあった。 だからこそ、池田氏は亡くなられるその時、何を感じ、何を思い、何を考えたのだろう? そして私はその時、何を感じ、何を...

街の小さな図書館で出逢う。 この方ほど、私の感性に近いところで、生きるとは何か?死ぬとは何か?を問い続けた人はいないとさえ感じるくらい共鳴する部分がたくさんあった。 だからこそ、池田氏は亡くなられるその時、何を感じ、何を思い、何を考えたのだろう? そして私はその時、何を感じ、何を思い、何を考えるのだろう? 私にとって、出逢えてよかった人。出逢えてよかった本。間違いない。

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2023/07/05

なるほど、と共感できるもの7割、後の3割は独善的なところもあるし、社会に対して喧嘩売ってるなって感じの内容だったりしたけど、これくらいのことを公言できる確信が当然彼女の中にあったからだろう。 p165の「娯楽が人生」は國分功一郎氏の暇と退屈の倫理学に通じるものがあった。

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2022/05/22
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「自分を認めるために他人に認められる必要はない」、「人生は暇つぶし」、「誤解して割を食うのはその人」、「より忙しい生活になるために便利さは必要」、「脳頼みの責任回避」

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2022/04/18

印象的なことが書いてあった。どんな人もいずれ亡くなる。その原因は自殺・他殺・病死・事故死のいずれか。この4つのうちのどれかで亡くなる。そんなこと考えたことなかったので、とてもインパクトがある文章だった。自分はどんな終わり方を迎えるのだろう。 あと、「言われた仕事を文句なしにやるこ...

印象的なことが書いてあった。どんな人もいずれ亡くなる。その原因は自殺・他殺・病死・事故死のいずれか。この4つのうちのどれかで亡くなる。そんなこと考えたことなかったので、とてもインパクトがある文章だった。自分はどんな終わり方を迎えるのだろう。 あと、「言われた仕事を文句なしにやることも1つの知恵」という文章が印象に残った。

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2019/10/03

今も生存していたら、もっともっと光っていただろうな。 私にとっては、橋本治さんの次は彼女だと思っていた。

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2019/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池田さんの本、初めて読み切りました…14歳の哲学を先に読んでいたのですが、考えれば考えるほど混乱してきて行ったりきたり。 タイトルのところでいくと知ること、考えることの違いと大切さ。また、知る、という定義が現代において情報の詰め込みに特化してしまっていることに警鐘を鳴ら…しているのかな?筆が強いので受け取り方に迷いはありますが、そう、受け止めました。 生きること、死ぬこと、存在すること、自分の頭で考えること。 自分で決めるのが怖い、責任を持ちたくない、情報で大きくなった頭で人のことを批判して中身のない人間、には、なりたくないなぁ。心は言葉。 でも本質を理解して思考を深めるのは、まだ難しい。 しばらくしたらもう一度読みたい。景色が、少し変わっているかもしれない。

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2018/11/23

死ぬということは、人が本質的にものを考え始める絶好のチャンス。 確かに幼い頃、それを思ったことがある。 自分を自分と認めるのは自分でしかない。 個性というものは、自分が見つけるものではなく、他人が見つけるものである。 題名の通り、考えることを諦めてはいけない。そう強く感じた。

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2015/02/16

知ることより考えること。知ることの量があまりにも増えて、知ることに傾くばかりで考えることができない人が増えている。自分もそのひとりであることが痛いほど実感するとともに、そのスパイラルから脱するための一筋の光明を得たような心持ちになる一冊でした。一見便利になったようで、それなしでは...

知ることより考えること。知ることの量があまりにも増えて、知ることに傾くばかりで考えることができない人が増えている。自分もそのひとりであることが痛いほど実感するとともに、そのスパイラルから脱するための一筋の光明を得たような心持ちになる一冊でした。一見便利になったようで、それなしでは生きられなくなったこの不便な世界でどう生きていきたいか、見つめ直す機会としよう。

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2014/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池田晶子『知ることより考えること』新潮社、読了。知ることが悪いわけではないが「考えるとは、本当のことを知るために考えるという以外ではあり得ない」。週刊誌連載の名コラム「人間自身」で綴られた珠玉の哲学エッセイを集めた一冊。時事的内容も多いが決して古くない。自ら考える、その美しい見本のようだ。 「宇宙について考えられない思想は二流である。世には幾多の思想、批評、評論の類が並んでいるが、自分が存在しているという事実から、独自の宇宙論を形成しない思想は、偽物とは言わずとも二流である」(私のコスモロジー)。こんな具合、しびれますぜ。 本書のタイトルは、小林秀雄の名講演「信ずることと知ること」に由来。本年は、小林秀雄・国民文化研究会編『学生との対話』新潮社も刊行。「信ずることと知ること」も収録されている。こちらも合わせて紐解きたい。 若松英輔さんの『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー)にも目を通しておきたい。 「考えることを失い、感性が鈍磨した時代に、池田の哲学や若松の潤いに満ちた仕事の意義は大きい」(東京新聞・書評) http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2013120102000170.html 若松は、自身が敬愛する哲学者、井筒俊彦を読むようにして、池田を読んでいるのであろう。たしかに池田は、存在がコトバとしてみずからを顕現する瞬間のことを繰り返し語っている」(日経・書評)  http://www.nikkei.com/article/DGXDZO63046280T21C13A1MZB001/

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2017/01/22

 それはちょっと違うんじゃないかなあと思いつつ、読んでいるうちに強引に(?)納得させられてしまいます。すごい論理の展開。  私は哲学とかよくわからないのですが、痛快哲学エッセイだそうです。

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