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GOSICK(6) の商品レビュー

3.4

25件のお客様レビュー

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2018/10/10

修道院を脱出した二人が乗り込んだ豪華列車で出会う死者、木こり、孤児、公妃と仮の姿で名乗り合う乗客達。炎の中の干し葡萄を食べるゲームと、毒による殺人、人生を詰めた形見箱。エップロンだ〜と歌うヴィクトリカと釣られて一緒に歌い怒られる久城、二人の相愛さ、グレヴィールの二股の髪をじっと覗...

修道院を脱出した二人が乗り込んだ豪華列車で出会う死者、木こり、孤児、公妃と仮の姿で名乗り合う乗客達。炎の中の干し葡萄を食べるゲームと、毒による殺人、人生を詰めた形見箱。エップロンだ〜と歌うヴィクトリカと釣られて一緒に歌い怒られる久城、二人の相愛さ、グレヴィールの二股の髪をじっと覗き込む久城が可愛い。

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2017/10/05

GOSICK本編の実質的な最終巻。ヴィクトリカの家の事情がだいぶ分かってきた。形見箱の行方も分かっていないし、本当は何も終わっていないのだけど、もう10年くらい新作が刊行されていないので、続きはあまり期待しない方がいいと思う。

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2016/03/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

8冊目で長編6巻目。 ソヴェールへ戻る列車の中で起こった仮装パーティーと殺人事件。 暴走列車を止めることができて一安心と思ってもまだ半分。 ハラハラするような展開はなかったけど、謎解きだけで十分楽しめました。 まさか誰もがあながち間違っていない自己紹介をしていたとは思わなかった。 野兎は無事逃げることができたのだろうか? そして久城とヴィクトリカは二人だけで帰るというのなら、そのまま野兎のようにどこかに逃げ出してしまえばいいのに、と後の展開を知っているからこそ思ってしまった。

Posted byブクログ

2016/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ8作目。 一弥とヴィクトリカがより一層親密に! と言っても、二人とも「万年0点魔!」と罵ったり「エップロンだ~、エップロンだ~」と鼻歌を歌うようなお子様なのですが、それが微笑ましくて良いのです。 灰色狼のヴィクトリカが、徐々に「愛」という曖昧模糊とした感情を理解しつつあるのが、時代の混沌と相まって少し切なく感じます。波乱含みの今後を予感させる台詞もあり、二人が心配でなりません。 それにしても列車ミステリーはやっぱり好きなジャンルでした。 動く密室、いいなあ!

Posted byブクログ

2013/07/07

オールド・マスカレード号で起こった殺人事件を解決する話。 前半が列車内での出来事、後半がソヴレムに戻ってきてからの解決編といったところか。 クレヴィールとのやり取りがおもしろかったので、私は後半の方がより楽しめました。

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2012/05/26

今二人が故郷と呼べるところは二人が出会った聖マルグリット学園しかない。無事に戻ろうとヴィクトリカも一弥も手を取り合う。ベルゼブブの頭蓋から辛くも脱出した二人は豪華列車オールド・マスカレード号に乗り込む。しかしそこには自らを「孤児」「公紀」「きこり」「死者」と仮の姿で名乗る奇妙な乗...

今二人が故郷と呼べるところは二人が出会った聖マルグリット学園しかない。無事に戻ろうとヴィクトリカも一弥も手を取り合う。ベルゼブブの頭蓋から辛くも脱出した二人は豪華列車オールド・マスカレード号に乗り込む。しかしそこには自らを「孤児」「公紀」「きこり」「死者」と仮の姿で名乗る奇妙な乗客たちが。そして列車内で起こる殺人事件。列車は弾丸のように闇を貫き走り続ける。まるで地獄の先へと向かうように・・・。 GOSICKⅥ 私は事件解決後のシーンが一番好きです。そこには久城はいなくヴィクトリカと犯人のみ。そこで語られることは久城にはまだ話したことのないヴィクトリカの想い、そして愛への思案です。そのシーンからヴィクトリカの久城への大きな信頼を感じました。また犯人の過去にも大きな悲しいがあり、なかなか一つの事件としてすぐに消化できないものだと思いました。恐らく次から遂にヴィクトリカの父が本格的に参加してくるのではないかと予想しています。 またこのGOSICKシリーズの魅力的な所はオカルトと科学の関係性が存在しない国を中心にしてしっかりと描かれていることだと私は思います。そしてこの2大派閥の根の深さが「ヴィクトリカを刻々と追い詰める中、友人久城は彼女を守れるのか?」というテーマをより魅力的にしているという感じがします。 また、ヴィクトリカの成長というか感情表現の進歩も気になるところですが、個人的には久城の成長に注目していますし、彼を応援しています。「国の大事の為に生きる」ことを軍人一家から言われ続けてきた久城がヴィクトリカと出会うことで、自分の人生を考え直す・・・、そしてヴィクトリカを守ろうとする姿には非常に好感を覚えます。 久城にはこれからも頑張って欲しい・・・がアブリルにはもっとヴィクトリカに注いでいるような愛情をあげてやって欲しいですねw

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2012/04/29

「帰りたい」と少年は強く願った。「一緒に」と少女は強く思った。今、二人にとって、故郷と呼べるところは、二人が出会ったあの学園―聖マルグリット学園でしかなかったから。そう、無事にあそこまで戻ろうと、ヴィクトリカも一弥も手に手を取り合う。“ベルゼブブの頭蓋”と呼ばれる修道院から辛くも...

「帰りたい」と少年は強く願った。「一緒に」と少女は強く思った。今、二人にとって、故郷と呼べるところは、二人が出会ったあの学園―聖マルグリット学園でしかなかったから。そう、無事にあそこまで戻ろうと、ヴィクトリカも一弥も手に手を取り合う。“ベルゼブブの頭蓋”と呼ばれる修道院から辛くも脱出した二人は、豪華列車“オールド・マスカレード号”に乗り込む。しかし、そこには自らを“死者”“木こり”“孤児”“公妃”と仮の姿で名乗る奇妙な乗客たちが。そして、列車内で起こる殺人事件。列車は、弾丸のように闇を貫き走り続ける。まるで、地獄の先へと向かうように―。一弥はヴィクトリカは、無事学園までたどり着けるのか?ゴシック・ミステリー第六弾。 (BOOKデータベースより) *** 他人を殺してでも守る、相手と共に死ぬ、危険を顧みず現れる、想いを押し込めて見守る。 …人それぞれ、色々な愛の形が見えました。 作り話が実は…というのが面白かった。

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2011/09/17

「「久城はなるほど、命を惜しまん。しかし、君、わたしはもう一つ、あの男のことで信じていることがある。それは、たとえ自分の命のためであっても、わたしを救うためであっても、あれが、罪のない人間に手をかけることはけしてないだろう、ということだ」」 すぐに次の巻に手を出してしまった!!...

「「久城はなるほど、命を惜しまん。しかし、君、わたしはもう一つ、あの男のことで信じていることがある。それは、たとえ自分の命のためであっても、わたしを救うためであっても、あれが、罪のない人間に手をかけることはけしてないだろう、ということだ」」 すぐに次の巻に手を出してしまった!! 続き物だったので、ストックがあってほんとに良かった~~。 今回の巻でもますます一弥とヴィクトリカの距離が縮まっていくのが嬉しい。 前の巻のような、ちょっと感動、的なところはあまり無かったのだけれど、 それでも、二人で何かをやり遂げる!というところがしっかりあって、 かなり魅力的でした。 ミステリーを楽しむというよりかは、 完全に二人のこれからを楽しむという風になってしまうGOSICK。 そんな楽しみ方でもいいかな~~。 そして、この巻は富士見ミステリーでゲトったのだけれど、 これは、挿し絵付きでますます萌え萌えなのでした。 明度服姿のヴィクトリカが超可愛かった~~☆☆ 【7/25読了・初読・私の本☆】

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2011/07/03

心の声のあたりの処理にはずいぶんと疑問がありますが、それはおいておいて、列車内での殺人という、おいしい状況ではありました。 基本的に解決編は列車が止まって、グレヴィールが参加しやすい警察庁で行われるんですが、そこがもったいないなぁと思うところです。 やっぱり、オリエント急行みたい...

心の声のあたりの処理にはずいぶんと疑問がありますが、それはおいておいて、列車内での殺人という、おいしい状況ではありました。 基本的に解決編は列車が止まって、グレヴィールが参加しやすい警察庁で行われるんですが、そこがもったいないなぁと思うところです。 やっぱり、オリエント急行みたいに列車が終着駅に着くまでの話にする方が、この手のストーリーでは面白いと思うんだけどなぁ。

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2010/12/02

“ドアが開いて、ヴィクトリカが廊下に転がり出てきた。勢いあまって、立っていた一弥に突進して、お腹の辺りにおでこをぶつけて、両手をばたばたさせる。一弥にそっと支えられて、転ばずになんとかその場に立つと、えらそうにちいさなからだの胸をはって、一弥を見上げた。 豪奢な赤いドレスを脱いで...

“ドアが開いて、ヴィクトリカが廊下に転がり出てきた。勢いあまって、立っていた一弥に突進して、お腹の辺りにおでこをぶつけて、両手をばたばたさせる。一弥にそっと支えられて、転ばずになんとかその場に立つと、えらそうにちいさなからだの胸をはって、一弥を見上げた。 豪奢な赤いドレスを脱いで、黒と白のシンプルなエプロンドレスに着替えたヴィクトリカは、生来の凄みのある美貌と、絹糸のように垂れ落ちる金色の髪が映えて、輝くばかりだった。碧の瞳は聡明な、悠久の時を生きた野生動物のように静かでひんやりと輝いていた。その瞳に映るのは、知性と、倦怠、そして――、かすかに見え隠れする、きらきらと透明ななにか。 その、野生動物の尻尾のような金の髪が、あまりに誘うように輝いているので、みつめあっていた一弥は、思わず手を伸ばして、その毛先に、そうっ――、と、触れた。 天上の絹の如き、やわらかでしっとりとした手触りだった。でも。 ……怒られた。 「触るな!下僕」 「……ごめんなさい。えっ、いや、下僕じゃないよ。触ったのは、君の髪があんまりきらきらしてたから、つい胸がいっぱいになって……けど、ぼくは断じて、誰の下僕でもないよ。ちょっと、こら、ヴィクトリカ。いばりすぎると、転ぶよ。気をつけて、君」 勝手にすたすた歩いていくので、ヴィクトリカが、うつくしい赤い蛇が脱皮したかのようにその場に残したトーションレースとフリルのかたまり――豪奢なドレスと輝くミニハットをかきあつめて、大切に抱えた。それから、抱えこんだ赤いレースとフリルに視界を遮られながらも、ぶつぶつ文句を言いながら友達の後を追った。” 今回は結構楽しめた。 <孤児>に<公妃>に<木こり>に<死者>。 ギデオンが妹と今後無事に過ごせたらと願う。 “「なるほど。君もまた、友達を助けたわけだ。列車の屋根を走るわけでなく、銃弾を放つわけでなく、ただその、恐るべき頭脳によって。でも……友達はそれを知っているのかな?」 「知る必要はない。友とは、そういうものだ」 「……なんだ。じゃ、君も知ってるんじゃないか」 ギデオンはくすくす笑った。ヴィクトリカは不機嫌そうに聞き返した。 「むっ。なにをだね」 「なにより大切で、あたたかく、しかし危険なもの。目には見えないが、存在するもの。……愛だよ。ぼくと妹のあいだにあるもの。君とあの少年のあいだにあるもの。それが、きっと愛だ」 「…………」 「顔、赤いよ」 「赤くない。君、ほら、アホウドリがやってきたぞ。いよいよ釈放の時間だろう」 ドアを開けて、グレヴィール・ド・ブロワ警部が入ってきた。”

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