狼と香辛料(Ⅳ) の商品レビュー
商売は一休みしてのホロの故郷の情報集め
前巻で恋敵との一騎討ちをやり遂げた後だけに今回は少し安穏とした方向に振ったようである。なので、さほどハラハラドキドキすることはなく比較的楽に読み進められる。しかしね、もうね、ホロとロレンスはバカップル認定!なに、この打ち解けっぷり。2人にしか分からないような“あ・うん”の会話で、...
前巻で恋敵との一騎討ちをやり遂げた後だけに今回は少し安穏とした方向に振ったようである。なので、さほどハラハラドキドキすることはなく比較的楽に読み進められる。しかしね、もうね、ホロとロレンスはバカップル認定!なに、この打ち解けっぷり。2人にしか分からないような“あ・うん”の会話で、時として読み手さえも蚊帳の外に置き去りにしている。いくら絆を深めたからってイチャイチャし過ぎでしょ、というアツアツ振りに加えて、今回はもう1組の初々しいカップルが登場しており、その姿に自分達を投影しながらも「人の振り見て我が振り直す……気はないみたいね」なのである。今回の旅がヨイツの情報収集を目的としているため、商売的な側面が影を潜めているのだが、それにしてもこっちが照れるようなやり取りがアツい第4巻である。 本編自体は、訪れたテレオの村でヨイツの情報収集が相応に進み、次の行き先も決まってくる最中に村の騒動に巻き込まれるもので、閉鎖的な村の慣習、「よそ者」への冷遇、しがらみからの解放を想う若者といった要素と、村唯一の教会と村人が信仰する神とのダブルスタンダードを背景にした、その顛末の割に含みの多い話である。この、村人が信仰する神というのが、かつてのホロやヨイツを襲った熊の神と根っこを同じくするのもミソで、異端が多いとされる北部の風土を忍ばせている。ただし、一旦は逃げを決め込んだロレンス達が結果的に今回の騒動を解決するのは良いとして、その「奇跡を起こす」解決策がなんともファンタジーというかホロ能力あり過ぎと言えなくもない。そりゃあ、かつては神と崇められたホロならばこれくらいの能力があっても不思議ではないが、本シリーズのテイストからすれば、例えば何かの粉か液体をかけたら変色した、みたいな科学と知恵で乗り切る方法もあったように思える。ま、楽しく読めたけどね。
DSK
シリーズ4作目。 飽きてきた。 あんまり緊張感も危機感も感じない。 マンネリしてきた。 まぁ、気分転換に続きはまた読むだろう。
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「第一幕」 行き先を告げた時には。 先に関係性を聞いていたのだから、素直に尋ねてみても求めた答えが帰ってくる可能性は低かっただろう。 「第二幕」 情報は少しずつ集まる。 裕福と思えるようなことをしているというのに、滞在していても何一つ理由が見えないのは逆に不安だな。 「第三幕...
「第一幕」 行き先を告げた時には。 先に関係性を聞いていたのだから、素直に尋ねてみても求めた答えが帰ってくる可能性は低かっただろう。 「第二幕」 情報は少しずつ集まる。 裕福と思えるようなことをしているというのに、滞在していても何一つ理由が見えないのは逆に不安だな。 「第三幕」 資料を見つけるために。 大きな賭けにはなってしまうだろうが、必要なことを知るためには危ない橋も渡る必要があるのだろうな。 「第四幕」 事件が起きた後のこと。 疑おうとすれば誰だって犯人になり得る状況だが、ここまで特定の人物を排除したがるのは訳があるかも。 「第五幕」 逃げ出したが帰らねば。 答えに気付けたから犠牲になる覚悟で戻ったとはいえ、一緒に新たな生活をと願いが砕けて悲しいだろう。 「第六幕」 双方にとって悪くない。 誰一人とて商売に詳しくない状態で取引を続ければ、何か起きてから後手に回る対応は最悪でしかないな。
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前作よりかは評価は高い。 しゃべり方や前振りのない急展開は変わらないが、かきなれてきたのか、テンポよく物語を進められるようになってきている…気がする。
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テレオの村にやってきたロレンスとホロは、ホロの故郷ヨイツについての情報を求めて、異教の神についての物語を集めているというフランツ司祭を訪ねます。しかしそこにいたのは、エルサ・シュティングハイムという少女で、とりつく島もない彼女の応対にロレンスたちの目的は阻まれてしまいます。 や...
テレオの村にやってきたロレンスとホロは、ホロの故郷ヨイツについての情報を求めて、異教の神についての物語を集めているというフランツ司祭を訪ねます。しかしそこにいたのは、エルサ・シュティングハイムという少女で、とりつく島もない彼女の応対にロレンスたちの目的は阻まれてしまいます。 やがてロレンスたちは、フランツ司祭によって、テレオの麦を隣町のエンベルクに買いとってもらうという条約が結ばれていたことを知ります。ところが、テレオの麦に毒が混入していた事件が起こり、旅の行商人であるロレンスたちに村人の嫌疑が向けられます。 ロレンスとホロのいつも通りのやりとりもたのしめましたが、それ以上にエルサの粉挽きの少年ギョーム・エヴァンの会話がほほえましく、二倍おいしい気分になれました。たびたびホロが真の力を発揮する展開には、どうしてもご都合主義のにおいを感じてしまいますが、今回はエルサとエヴァンの決断が、それを中和しているように思います。
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狼と香辛料シリーズ4巻。世界観や設定に、毎回舌を巻いてしまうこのシリーズですが、今回は特に設定とか展開の見せ方が巧かった。ホロとロレンスのやり取りは、まあ相変わらず。 前巻で得た情報を元に、ホロの故郷の情報を持つかもしれない教会を探すホロとロレンス。たどり着いた小さな村・テレオ...
狼と香辛料シリーズ4巻。世界観や設定に、毎回舌を巻いてしまうこのシリーズですが、今回は特に設定とか展開の見せ方が巧かった。ホロとロレンスのやり取りは、まあ相変わらず。 前巻で得た情報を元に、ホロの故郷の情報を持つかもしれない教会を探すホロとロレンス。たどり着いた小さな村・テレオの教会で話を聞こうとした二人だが、修道女のエルサは、明らかに何かを隠している様子で…… 閉鎖的な村と独自の信仰。村と大きな街との関係性。正教と異端。職業差別と、様々な要素を織り込みつつ、物語を構築していく手腕がお見事! ファンタジーの王道、中世ヨーロッパの世界観ですが、シリーズのこれまでの作品以上に、市井の人々の生活を描きつつ、それをストーリーにつなげていきます。 本筋としては、ホロの故郷探しがあるのですが、そこから二人が村のトラブルに巻き込まれてしまうまでの流れに、無理やり感がほとんど感じられず、流れがとてもスムーズ。情報の出し方、話の構成もとても巧かったです。 ホロの能力を見せるところからラストに至るまでが、やや性急な印象はあったかな。作中の宗教観と麦の価値の関連が少し分かりにくかったので、そこだけ少し話がスッと入ってこなかった。狐につままれたようなというか……(この場合狼か)。まあ、宗教や、神様が起こす奇跡って大抵そういうものなのかもしれないけど。 今回はゲストキャラの印象も良かった。村人たちから軽んじられ、自身も神の存在に迷うこともありながら、それでも凛とした強さや気高さを見せた修道女のエレサ。職業柄、村人たちに疎まれる粉挽き人のエヴァン。 二人とも悪い人間ではないのに、それぞれの思いや行動が村人たちから理解されず、冷たい目で見られるのは、モヤモヤしたし、だからこそ自然と応援したくなる。 後は村の酒場の女将さんであるイーマ。典型的な肝っ玉の大きい、豪快な酒場の女将さんといった感じなんだけど、終盤で決断を迫られるエレサとエヴァンに、かけた言葉など印象的な場面はところどころ見られました。イーマの過去も少しだけ語られているのだけど、普通にその話も読んでみたい。 ホロとロレンスはもはやライアーゲームやってるのか、と突っ込みたくなるくらい、心中の読み合いをやっているような気がする(笑)。まあ、これが二人のイチャイチャというか、じゃれあいみたいなものなのだろうけど。 でも、もうちょっと気楽にやりとりしてもええんやで、と声をかけてみたくなる気もする。一方で、エレサとエヴァンが仲睦まじい様子を見せると、自然と二人とも自分たちの関係に置き換えて見てしまう様子なんかは、なんだか微笑ましくも感じました。 この巻で少しだけ匂わされた二人の旅の終わりのこと。互いに互いを相棒以上のものと認めつつも、いざホロの故郷にたどり着いたとき、二人の道はどうなるのか。二人の感情はいじらしい。もうそこでロレンスの目標である店を開きゃいいんじゃね、と安易に思ったりもするのだけど。 ホロの故郷への複雑な感情と、ロレンスの割り切れない感情、そこらへんも丁寧に掬いあげている印象です。3巻まで商業や経済の要素が強かったけど、この4巻で、文化や宗教的な側面も取り上げられたので、今後のホロとロレンスが巻き込まれるトラブルも、世界観や設定を生かした多彩なものになっていきそう。
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今回はホロの故郷に帰るという目的がメインテーマでした。ホロの気持ちが垣間見えました。このまま順調に旅が進むことを願います。
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引き続き面白い…けど今まではメインテーマが商売の一側面(通貨、密輸、先物)だったけど、今回はちょっとひねってきたなあ。色々バリエーションは作れるもんだ。
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狼神ホロの故郷ヨイツを探すため、北を目指す行商人ロレンス。異教徒の町クメルスンで得た情報をもとに、二人は田舎の村テレオにやってくる。 テレオの教会にいる司祭は、異教の神々の話だけを専門に集める修道士の居場所を知っているという。しかし、教会を訪れたロレンスとホロを出迎えたのは、...
狼神ホロの故郷ヨイツを探すため、北を目指す行商人ロレンス。異教徒の町クメルスンで得た情報をもとに、二人は田舎の村テレオにやってくる。 テレオの教会にいる司祭は、異教の神々の話だけを専門に集める修道士の居場所を知っているという。しかし、教会を訪れたロレンスとホロを出迎えたのは、無愛想な少女エルサだった。 さらにそこで、ロレンスたちは村存続の危機に巻き込まれてしまう。二人はヨイツへの手がかりをつかみ、無事に村を出立できるのか……。 話題の異色ファンタジー、第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作第4弾。
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行商人ロレンスと狼少女ホロとの旅物語 今作は、前作のようなドキドキ、やきもきはは無く、比較的穏やかに話が進んでいった 話の流れもさることながら、二人の中も穏やかな感じで、楽しく読めた もう少しやきもきがあっても良かったかも…
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