レベッカ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SL 2021.4.26-2021.4.30 何年ぶりかの再読(再々読かも)。 あの印象的な書き出しとレベッカの最期以外はうろ覚えだったけど、やっぱり素晴らしい。そして今回は意外と読後感がいい。マンダレーはなくなったほうがよかったと思うし、結局ふたりは幸せなんじゃない?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読書会の課題本。 最初はマイフェア~っぽい女の子のサクセスストーリーかと思いきや、後半に入ってくると完全にサスペンス。むしろラブストーリー的な要素はあまりない。 何年も前に書かれているはずなのに全く時代的な背景を感じさせずに読むことができる。今でもこういう話はよくありそう。ただ物語の緻密さはこの作家さんの良さで引き込まれてしまう。 多くの伏線が引かれていて、話がどんどん二転三転、最後までどういう結果が出るかはわからない。そしてラストもこれはハッピーエンドなのか、そうでないのか!? なんだか、読者に委ねられている気がするが、私としては気持ちハッピーエンドな気がする。レベッカの思い出が全て跡形もなくなくなったのだから。 この1週間は続きが気になって気になって寝不足でした…
Posted by
原作のリズムが秀逸なのか、訳者のリズムが心地よいのかは、わからないが、とにかく、その語彙の流れといい、情景の描写といい、緩急ゆたかなリズム感といい圧倒されてしまうほどの心地よさで、上下巻を一気に読んでしまった。 女性作家の小説を、しかも女性の翻訳による小説を、ここまで心酔して読...
原作のリズムが秀逸なのか、訳者のリズムが心地よいのかは、わからないが、とにかく、その語彙の流れといい、情景の描写といい、緩急ゆたかなリズム感といい圧倒されてしまうほどの心地よさで、上下巻を一気に読んでしまった。 女性作家の小説を、しかも女性の翻訳による小説を、ここまで心酔して読むことができたのは、じぶんでもびっくりしている。 まったくもって余談となるが、 先日、知人と本について話している時、「自分は物語の主人公に同化(感情移入)することはない」と言った。 でも、また別の機会に話をした時、「自分は、もしかしたら物語の主人公に同化しきってしまうのかもしれない。しかも、その物語の中に入るのではなく、物語の主人公として、現在の自分の世界に入り込んでしまうのかもしれない」と言った。 おそらく、後者が自分にとって真実だと思う。だから、あまりにも非業な物語や自虐的な物語には、無意識のうちに同化しないためのバリアを張ってしまい、読めなくなるのだと思う。 今回は、それがなかった。 物語自体は、決して穏やかなものではない。ヒッチコックが映画化するぐらいだから、そうとうのミステリアスサスペンスである。 でも、思いっきり同化しながら、読んでいた。 もしかすると、主人公が、「わたし」だったからかもしれない。 「わたし」という、極めて固有的でありながら、名前が出てこないというそのバランス感覚が、そうさせたのかもしれない。 デュ・モーリア、恐るべし。
Posted by
ヒッチコックさんで映画にもなっている海外小説です。 大邸宅に住むおじさんになりかけの超~大金持ちさんに見初められた若くてパっとしないお姉ちゃん。 すぐに結婚して彼の大邸宅に行くんだけど、1年前に亡くなった元奥さんの死には秘密があって。 ……というベッタベタな内容だったけど、面白か...
ヒッチコックさんで映画にもなっている海外小説です。 大邸宅に住むおじさんになりかけの超~大金持ちさんに見初められた若くてパっとしないお姉ちゃん。 すぐに結婚して彼の大邸宅に行くんだけど、1年前に亡くなった元奥さんの死には秘密があって。 ……というベッタベタな内容だったけど、面白かったよ。 元奥さんはスッゴイ美人のスッゴイ悪女で、まぁ予想通り旦那に殺されたんだけど、殺される理由は映画よりも小説のほうがずっと奥が深いと思いました。 一人の少女が大人になる物語でもあります。
Posted by
ラストシーンの意味がわからなくて何度も近辺を読み返し、ようやく理解しました。自分の感性の無さに歯痒い。小説自体は英国らしく情景表現が豊かすぎて私的にはまどろっこしく、星3つです。
Posted by
分厚いんで、途中で挫折するかもと思っていたけど、一気に読みたくなるくらい面白かった! さすが名作なんだな~。 初めのうちは主人公のあまりの、弱弱しさにイライラしたけどお邸でパーティするあたりから、ぐいぐい引き込まれます。 ミステリとしては特別珍しくも難しくもない話だけど、それを...
分厚いんで、途中で挫折するかもと思っていたけど、一気に読みたくなるくらい面白かった! さすが名作なんだな~。 初めのうちは主人公のあまりの、弱弱しさにイライラしたけどお邸でパーティするあたりから、ぐいぐい引き込まれます。 ミステリとしては特別珍しくも難しくもない話だけど、それを補って余りあるストーリーです。
Posted by
まず印象的だったのは風景描写の文章の突出した美しさ、 これはとても印象的でした。 そこに女性キャラの行動や心理描写の巧みさがあり、 緊張感のある展開が続くのでサスペンス劇としては 傑作の部類と言えるのではないかと思います。 しかもこの作品の面白いのは 作者の製作時における当時...
まず印象的だったのは風景描写の文章の突出した美しさ、 これはとても印象的でした。 そこに女性キャラの行動や心理描写の巧みさがあり、 緊張感のある展開が続くのでサスペンス劇としては 傑作の部類と言えるのではないかと思います。 しかもこの作品の面白いのは 作者の製作時における当時の環境を調べると 同じ文章なのに「わたし」の存在や行動の意味合いが 全く違うベクトルに変わってしまうトコロ。 作者が意図していたかどうかはわかりませんが、 そういう点では言外に女性同士のいさかいの現実と縮図と恐ろしさを 風景描写と同じくらい綺麗にまとめた作品でもあるのかもしれません。
Posted by
小説として素晴らしい感嘆した。英国紳士の住むマンダレーが素敵でうっとりするし、21歳という絶妙の年齢の主人公が傷つき、ときめき、強がり恥をかく、全てが生々しくてどきどきした。それぞれの人物描写が秀逸で、とくにおばさんの描き方が暗黒すぎてすごかった。最初の数ページの意味がわからなか...
小説として素晴らしい感嘆した。英国紳士の住むマンダレーが素敵でうっとりするし、21歳という絶妙の年齢の主人公が傷つき、ときめき、強がり恥をかく、全てが生々しくてどきどきした。それぞれの人物描写が秀逸で、とくにおばさんの描き方が暗黒すぎてすごかった。最初の数ページの意味がわからなかったけれど、読み終えると全部わかって、恋愛描写からお家問題、サスペンス要素まで盛りだくさん、80年ほど前の作品だけれど、全然古臭くなく、とってもとっても面白かった。読後に、マンダレーのモデルとなったFoweyという町のMenabillyという屋敷の写真を見たら、描かれているままでぞっとした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大久保康雄氏の翻訳で読みました。レベッカという女の烈しい本性にとても惹き付けられました。死してなお人の心を支配し操り陥れるなんて、純粋悪の魅力に近いものを感じます。
Posted by
図書館で借りた本。 レベッカという少女の成長記録、かなぁ。 美しいんだけど、特に驚きも感動もなし。
Posted by
- 1
- 2