1,800円以上の注文で送料無料

スコーレNo.4 の商品レビュー

3.8

99件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/06/03

2012.6.2 市立図書館 宮下作品、2冊目。 ものすごく良かった!!! 最後まで読み終わった時、かなり興奮してしまった。 大好きな本を見つけてしまったことに。 お気に入りの作家さんを新しく見つけたことに。 ひさしぶりに本を読んで感動した。

Posted byブクログ

2012/05/04

田舎すぎず都会すぎず、そんな町で骨董屋さんを営む両親、 厳しい祖母、美しい妹、そして一番下でかわいがられる妹に 囲まれた長女の成長をスローに描く物語。 まず思ったのは、女性向けの本だな。 主人公の心情、葛藤、不安などなどに共感できるんじゃないかな。 物語は4つの章に分かれてお...

田舎すぎず都会すぎず、そんな町で骨董屋さんを営む両親、 厳しい祖母、美しい妹、そして一番下でかわいがられる妹に 囲まれた長女の成長をスローに描く物語。 まず思ったのは、女性向けの本だな。 主人公の心情、葛藤、不安などなどに共感できるんじゃないかな。 物語は4つの章に分かれており、章と章の間でちょっと時間が 流れています。その間どんな時を過ごしたかはあまり語られず。 うーん、最初はちょっと戸惑いました。 進んでるのか、ただ淡々と語られてるだけなのか分からずに。 でも、読んでくうちに慣れてきたなぁ~ ちゃんと物語もいつの間にか展開してるし。 戸惑いつつ読み続けたわりには読後感はすっきりだったしね。 内容はなんかとっても現実的。 いいことがあったと思ったらすぐに落とされて… 喜怒哀楽が編みこまれてる感じ。人生そのもの。 後半は好きだな。男でも共感できる部分が出てくるからでしょうか。 途中で挫折せずに読破してよかった。

Posted byブクログ

2012/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★4にしようか悩みました。 丁寧で繊細で、読み終わって心がシーンと静かに 澄むようなお話でした。 一人の女性の一番、きらきらしているけれど 生きるのが難しい頃の成長記。

Posted byブクログ

2012/03/11

ページを捲るたびに、キラキラとした新鮮な言葉に溢れてます。一人の少女が子供から女性になっていく瞬間の切り取り方が、なんと巧みなんでしょう。普段、本を読んでいて素敵な文章に出会うとメモをとっておいたりするんだけど、宮下奈都の表現力はボクの想像を超えていて、メモもをとるのも惜しく、一...

ページを捲るたびに、キラキラとした新鮮な言葉に溢れてます。一人の少女が子供から女性になっていく瞬間の切り取り方が、なんと巧みなんでしょう。普段、本を読んでいて素敵な文章に出会うとメモをとっておいたりするんだけど、宮下奈都の表現力はボクの想像を超えていて、メモもをとるのも惜しく、一気に読み切りました。これから、育っていく娘たちに是非読んで欲しい作品です。

Posted byブクログ

2012/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

空気感の描き方がステキ。古道具屋があんなふうに結びついてくるとは思わなかったな~。それにしても(以下ネタバレ)出張先で部屋に誘うのってセクハラやないか!

Posted byブクログ

2017/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 宮下奈都:著「スコーレNo.4」を読みました。  5月に全国の書店員がツィッター発で草の根的に販売キャンペーンを打ったことにより、注目されだした2007年1月刊の作品です。  骨董品屋の3姉妹の長女の、ひとりの女の子、女学生、そして女性としての成長の軌跡を綴る作品。  取り立てて大きな事件があるわけでもない、おそらくは普通の女の子の歩みが、4つのスコーレ( → スクール → 学校)という育ちの過程として語られている。  男の読者としては、どうしても第三者的な視点で読み進めてしまうので、女の子、そして女性の気持ちってこんなものかもしれないなあ、という感慨だけが立ってしまう。  でもやはり、近しい女性には推奨したい作品である。

Posted byブクログ

2012/02/11

「ものを見る目は育つんだよ。あとはどれだけたくさんいいものを見るかにかかっているんだ。だからそもそも好きじゃなくちゃいけない」 という、主人公の父親の言葉がメインテーマとなっていて、中学、高校、大学、社会人と一人の少女の成長過程を綴った小説。 12/02/11-18

Posted byブクログ

2012/01/26

読みにくいという声も多いようだけど、私はするする読めた。 私も素敵な妹がいて共感できるところがたくさん。 日常の描写が多いけど、丁寧に毎日を生きてる感じがとてもすきでした。 朝お茶を選ぶとか。

Posted byブクログ

2012/01/17

読み始めた時は、本を選ぶのを間違えてしまったか?!と、思ってしまうくらい、読み進むのに我慢のいる本だった。 華やかな妹達と自分を比べ、どうしても自分に自信が持てない主人公の話しが延々と続くと思ったからだ。 展開も、特にこれといった事件が用意されているわけではなく ただ淡々と主人公...

読み始めた時は、本を選ぶのを間違えてしまったか?!と、思ってしまうくらい、読み進むのに我慢のいる本だった。 華やかな妹達と自分を比べ、どうしても自分に自信が持てない主人公の話しが延々と続くと思ったからだ。 展開も、特にこれといった事件が用意されているわけではなく ただ淡々と主人公の成長する過程を、読み進めているだけだったのに、いつしか不思議なくらい話しに惹き込まれ、後半からは 主人公から目が離せなくなってしまった。 作者の文章力の妙が光っているのと、作者にしてやられて しまったっ!という作品。 読後感は素晴らしかった。

Posted byブクログ

2011/12/04

人から愛されることを最初から決められていたような華やかさを持つ二人の妹。 引っ込み思案な自分との違いは意識する以前より刷り込まれたもので、 どこかで諦めることに慣れている麻子。 「ほしいものをほしい」と口に出して言えない、そういう長女っぽさに共感する。私も、家族と共に暮らしている...

人から愛されることを最初から決められていたような華やかさを持つ二人の妹。 引っ込み思案な自分との違いは意識する以前より刷り込まれたもので、 どこかで諦めることに慣れている麻子。 「ほしいものをほしい」と口に出して言えない、そういう長女っぽさに共感する。私も、家族と共に暮らしているときには、そうだった。 そんな麻子が時間をかけて、自分らしさを見つけ成長していく姿は 私に生きる希望を与えてくれるようだ。 導入部はそこまでの引力はなく、むしろ自分にまったく自信の持てない麻子に歯がゆさを感じたけれど、後半にかけての数々の素敵な出会いと、拓けてゆく道。 生きることへの希望が溢れる読後感だった。

Posted byブクログ