塩の街 wish on my precious の商品レビュー

有川浩【著】

2024/07/15

世界が終わる直前に決断する人たちの物語。窮地に立たされた時、人はいったいどのような行動を起こすのだろうか。

2024/05/17

半分まで読み進めたら物語が終わって驚いた。後半はその後のお話。

パンデミック系を探してたどり着いた本だったけど、思ってた以上に恋愛小説だった。二人の不器用な恋愛は応援できるけど…そんなに気にする程の年齢差なのか？秋庭さん30代後半くらいかと思ったわ。

個人的には空の話の方が好きかなー。海の話は近い内に読んでみたい！

2024/04/12

『滅びの前のシャングリア』のように、滅びゆく世界の中で見える人々の残忍さのお話かと思いきや…そこは有川浩。残忍さよりもラブアクション！アクション的要素は実技よりほぼ口論だけど、平和主義の私には心痛む場面も少なく、ありがたい。
「愛は世界を救う」というけれど、その愛は、万人に向けたものではなく、身近な、本当に自分にとって大切な人を想う愛なんだと。人はそんなに博愛にはなれないけれど、ごく僅かな本当に大切な人達のためなら、世界をも救えるのかもしれないと。そんなことを教えてくれるお話。

2024/03/21

世界が変わってしまった時の人の本性ってこんなもんなんだろうなと思いながら読みました。

コロナ禍の前に書かれた作品ですが、職場で感染者が出た時の心境がそんなかんじだったな〜と思いながら、こんな気持ちを持ってしまったのは自分だけじゃないんだなんて思いました。

それでもこの話の中でも最悪な状況から、人と人が助けあいながら前に進んで行けるところもまた、人だからできることなんだろうなと思います。

地震も多い日本、いつ身近でこんな状況になるか分からない…そんな中でも思いやりを持てる人でありたい…

それにしても、主人公2人にはキュンキュンさせられたー♫

2024/02/25

これがデビュー作なんですね。
塩のかたまり、なんてどうやったら思いつくのでしょうか。
最初の物語が、切なくて特に好きです。

2024/02/24

コロナウイルスに翻弄された頃を思い出しました。

性根の据わった真奈と
不器用な秋庭が微笑ましいです♪

2024/03/13

秋庭が真奈に対しては不器用なところがいい！！
真奈を救うついでに世界も救うっていう、言ってしまえばありきたりかもしれないけど、それでもやっぱり好きな人を救うことしか考えてない所がいい。
アフターストーリーでは真奈に対して好きがダダ漏れてていい。読んでてニヤニヤした^^
この変わってしまった世界でも幸せになって欲しいなと思います。
ずっと読みたかった本、やっと読めて良かったです。個人的に凄く面白かった。幸せな気持ちになりました。

2023/12/17

明日はもう来なくなるかもしれないのに
変わらない明日が来るなんて、もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。

何とかなるのかどうかは分からない。けれど、少なくとも自分が手を伸ばす自由はある。手は動くのだ、自分が伸ばそうとさえ思えば。
たとえ、それが届かなくても。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　本文より

「どうしたい」のかは分かるけど
行動できないときが私にはよくあります。
この本を読んで、
昔、塾の先生から「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいいやん」と言われたことを思い出しました。
頭では行動しないと後悔するって
わかっているつもりだし、
それで後悔したことも何回もあるけど
結局学べていないのかなと思いました。

自分が動かそうと思えば手は動くんだから、
その動かす勇気をもてるよう
行動で示せるよう
がんばっていきたいです。

2022/12/16

主人公の二人が好き。
最近読んだ有川作品（「三匹のおっさん」「阪急電車」）とはまた違い、雰囲気としては以前読んだ「図書館戦争」シリーズに近いかなと思った。でも共通して物語の世界にすっと入り込める。安定の面白さ。

2022/08/27

有川氏の原点にして、自衛隊シリーズ第1弾。
人間の綺麗な部分も汚い部分も見えるのは災害時だということを教えてくれる。愛する人と世界を天秤に掛けて、前者を選択した男たち。

陳腐かもしれないが、人って素晴らしい。