メディア・バイアス の商品レビュー
メディアは、信用しすぎてはいけない。という視点を持ち始めた頃に読んで よく理解できた本でした。 資本主義の社会に、大資本にいいようにあしらわれてしまいたくない方には 非常にオススメです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
健康情報番組のウソ=白インゲンダイエット、納豆ダイエット、みのもんた症候群、ココアのポリフェノール、粉寒天で便秘など。 一日の許容量は、動物実験ででた無毒量を 1/100した数字。 PPMは、1000万分の1の意味。 DDTは、マラリア蚊の退治に効くため、一部の国では許可されている。量と使い方の問題。 シナモンはカプセルにいれて飲めば血糖値降下作用とともに、毒性物質も大量に取ることになる。量の問題。 実験は培養細胞で行われるが、人体に効果があるとはかぎらない。 食物繊維と大腸がんの相関関係はないが極端に少なければリスクが上がるだけ。 内分泌攪乱化学物質を環境ホルモンと呼んだ。不安をあおれば研究予算が付く。環境庁が省に昇格するタイミングで強くアピールした。結局リストは廃止された。 悪いニュースはよいニュース=明るい話しはニュースにならない。警鐘を鳴らすことはマスコミの仕事だが、危うさを伴う。 化学物質過敏症は疾病ではない。原因が別の場合、騒ぐと本来の治療が受けられない可能性もある。 添加物とはなにか。同じ物質が自然の中に含まれている。添加物の総量を問題にするのは意味が無い。 岩塩には亜硝酸ナトリウムが含まれている場合が多い。合成発色剤と同じもの。 中華料理店症候群はえせ科学。 ソルビン酸は日本では低く、だいがい物のグリシンなどが使われている。 セブンイレブンが調理パンからリン酸塩の使用を停止。 天然物であっても悪いものはたくさんある。 天然の農薬=無農薬で育てると植物は自分で農薬の成分を出す。ファイトケミカルと同じ成分。適切な農薬を使えば、植物はそれらを出さずにすくすく育つ可能性がある。残留基準を超えなければだいじょうぶ。 有機食品が安全、栄養があるなどの証拠はない。 昔の醤油味噌は塩辛くまずかった。野菜も少なく、塩辛いものでご飯を食べる生活だった。 BCGは、キラー細胞を活性化する。衛生化したことで、アレルギー疾患が増えた可能性はある。=衛生仮説。 偽科学=マイナスイオン、水からの伝言、遺伝子組み換え作物を悪者扱いすること、など。 政治に翻弄される科学= バイオ燃料ブーム。アメリカはトウモロコシの糖分からエタノールを作る。日本にはセルロースが多い木材しかない。食糧自給率が低いのに食べられるものをエネルギーにするのは間違っている。セルロースからエネルギーを取り出すのは難しい。これを推進するとアメリカの輸出が伸びる結果になる。 トランス脂肪酸は、肉にも含まれる。植物油を生産するときに自然にできる。デンマークは乳製品の輸出国で、マーガリンを禁止すれば自国の輸出が増える。マレーシアとインドネシアはパーム油の産地で、トランス脂肪酸の代替品になる。
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2007年に出版された本なので、今とはテレビや新聞の情報手段の媒体としての立場は変わってはいる。しかし、その当時のメディアの扇動的で非科学的な情報を流すという問題について知ることが出来た。 メディアが発信すること全てを鵜呑みにせず、情報に懐疑的になり、他と比較するというのは今も1...
2007年に出版された本なので、今とはテレビや新聞の情報手段の媒体としての立場は変わってはいる。しかし、その当時のメディアの扇動的で非科学的な情報を流すという問題について知ることが出来た。 メディアが発信すること全てを鵜呑みにせず、情報に懐疑的になり、他と比較するというのは今も15年前も変わらないのだと感じた。 15年前のことを取り上げた本なので、今とは状況の違いも多いとは思うが、膨大な情報に晒される現代人として参考としていきたい。
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大学時代のメディア論の課題図書だった。 それまで、新聞を読みなさいなど、一辺通りの指示を鵜呑みにしてた自分の行動を反省するようになった。
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バイアス=偏り メディアが事実をどう切り取るかで印象が変わる。 健康食品の偏向報道の生まれるメカニズムがメディア側の視点で多面的に語られていて参考になる。 2007年の書のため、ソーシャルメディアの問題は扱われていないが、それ以外の点では、今なおこの書の仕組みは存在していると...
バイアス=偏り メディアが事実をどう切り取るかで印象が変わる。 健康食品の偏向報道の生まれるメカニズムがメディア側の視点で多面的に語られていて参考になる。 2007年の書のため、ソーシャルメディアの問題は扱われていないが、それ以外の点では、今なおこの書の仕組みは存在していると感じる。
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本書は、TBSの「白いんげんダイエット」事件や記憶に新しい関西テレビ「あるある大辞典?」の「納豆ダイエット」捏造事件を契機に、メディアに氾濫する、主に”食”にまつわる健康情報の非科学性やいい加減さを暴き、メディアが何ゆえそのような”ニセ科学”を競って報道したがるのか、”メディア・...
本書は、TBSの「白いんげんダイエット」事件や記憶に新しい関西テレビ「あるある大辞典?」の「納豆ダイエット」捏造事件を契機に、メディアに氾濫する、主に”食”にまつわる健康情報の非科学性やいい加減さを暴き、メディアが何ゆえそのような”ニセ科学”を競って報道したがるのか、”メディア・バイアス”が生み出される要因をあぶり出します。 著者は、農業・食品・環境などを専門とするフリーランスの科学ライターで、自身以前は毎日新聞社の記者としてメディア側に身を置く立場だったという経歴の持ち主です(名前から男性だと思ってましたが、”わき”さんという女性でした)。 こういった科学的論拠に欠ける健康情報の喧伝には、大きく2種類あります。 1つは「あるある」の「納豆ダイエット」に代表されるような「●●は健康によい」「○○はダイエット効果がある」といった積極的効能を大げさに伝えるもの。 この本で取り上げられているものとしては「寒天」「βカロテン」「有機野菜」「マイナスイオン」などがあります。 「マイナスイオン」なんて素人の自分でも「怪しいな〜」と思ってましたが、まず「マイナスイオン」なるものの定義からしてはっきりしてないし、科学者の間では人体に好影響があるなどといったことは全く相手にされていないとのことです。 そのわりに「マイナスイオン」機能の付いた家電って世の中に氾濫してますね。 我が家にもありますが。 それ以外のものも、効能があるにしても特定の条件下に限っての話だったりして、条件が違うとまったく効果がなかったり逆に健康に悪影響を与えるケースもあるとのこと。 もう1つは「△△は危険!」「▼▼は体に悪い!」といたずらに不安を煽る警鐘報道です。 例としては「食品添加物」「中国産野菜」「DDT」「PCB」「環境ホルモン」「遺伝子組換え大豆」など、枚挙に暇がありません。 もちろん著者もこれらに全く危険性がなく安全だと言ってるわけではありません。 ただうまく使用条件や使用量をコントロールして利用すれば有用な面もある、ということです。 闇雲にバッシングするのはあまりに短絡だと。 こういった過剰な警鐘報道が氾濫するのはマスメディアの構造的な問題が根底にあると解説されます。 マスメディアは読者・視聴者の目を惹くためにセンセーショナルな報道に傾きがちである。 しかも、「◎◎が安全」と報道してそれが間違いだったらメディアの責任問題になるが、「××が危険」と言う分には責めを負うリスクは小さい。 だからこのようなメディア・バイアスが生じてしまうのだ、と。 個人的にはマスメディアが伝えることなんて殆ど信じなくなっているので、この本に書かれていることを読んでも大して驚きもしなかったんですが、上記に例示したようなものの効能・危険性を疑っていない方がいれば、一読してみると目からウロコかもしれません。 ただ、著者が若干行政寄り、というか国家のコントロールへの信頼がかなり厚そうなところは若干気になりましたが。
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「あやしい健康情報とニセ科学」という副題の付けられた本書では、虚偽あるいは意図的に捏造された健康情報を垂れ流し報道するメディアの姿勢が断罪され、真摯に科学に携わる者が思わず膝を打つような内容となっている。「おもいッきりイイTV」に代表される健康関連番組が「○○は△△に効く」とい...
「あやしい健康情報とニセ科学」という副題の付けられた本書では、虚偽あるいは意図的に捏造された健康情報を垂れ流し報道するメディアの姿勢が断罪され、真摯に科学に携わる者が思わず膝を打つような内容となっている。「おもいッきりイイTV」に代表される健康関連番組が「○○は△△に効く」といった健康情報を流し、それに一般視聴者が扇動される現象を「みのもんた症候群」と呼ぶらしい。「発掘!あるある大辞典Ⅱ」の白インゲンマメダイエットなどこの種の番組が皮肉にも健康被害を引き起こし社会問題となったことは記憶に新しい。科学は、白か黒かというような単純なものではなく、例えば薬の世界でいえば1錠飲むのと2錠飲むのとで効果と副作用のバランス(Benefit/Risk)が逆転してしまうという具合に、化学反応は量の多少など様々な条件次第でどちらにも転びうるようなグレーゾーンの事象が大部分であることを、真のサイエンティストは理解している。環境ホルモンのような大規模なプロパガンダや最近の食品汚染の問題など、この手の報道には、自分の主張に不都合なデータには目を背け、自分の主張に沿った現象の一面を切り出して必要以上に強調して報道する『メディア・バイアス』が共通して見受けられる。そんな無責任きわまりない報道の蔓延を見るに見かね、義憤に駆られて著された本書は、科学のウラオモテとその背景を冷静かつ客観的に論じた良書といえる。エコ・アグリ政策など時事問題にも切り込んでいる。将来科学を志す若者に手にとってほしいと思う。また、科学者は、研究倫理に関する価値観として「誠実」「正確」「効率」「客観性」の4点を共有したい。 「危ないと書く方が楽なのも事実だ。あとで安全だと分かっても非難されることはあまりない。逆に安全だと書いて、あとで危険と分かったら、非難される可能性はきわめて高い・・・ないものは証明できない、という科学の持つ根源的な壁が立ちふさがるために「危なくない」という報道は難しいのです」
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色々話してるけど、面白い本ではなかった。 こういう事例があった。マスコミはこう報道しているが、実際はこうであるの流れが続く。 事例をレポートし続けるレポート・報告書のような本。 まあメディアは「面白い」ことが最重要だから正確性とかは二の次だよね。 情報を懐疑主義で見る、情報の利...
色々話してるけど、面白い本ではなかった。 こういう事例があった。マスコミはこう報道しているが、実際はこうであるの流れが続く。 事例をレポートし続けるレポート・報告書のような本。 まあメディアは「面白い」ことが最重要だから正確性とかは二の次だよね。 情報を懐疑主義で見る、情報の利益車を考える。極端な情報、単純な情報は警戒する。
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元新聞社の記者であった著者が特に食品や健康被害に関するマスメディアの偏向報道とそれが起きてしまう仕組みを解説する。何を今更、感が否めないがマスメディアの影響力の大きさ考えればまだまだこの手の話題喚起は足りない。新聞社を辞めフリーになった著者だが一部著者自身の偏向も伺える。
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武田某とい大学教授がいる。メディアに出ることも多いので、 知っている人も多いことだろう。 地球温暖化、資源保護、環境ホルモン等の有害化学物質等々。 その時々の話題に必ず首を突っ込み、オリジナリティ溢れる 理論を展開している人だ。 きちんとした裏付けがあるなら信用もしようが、そ...
武田某とい大学教授がいる。メディアに出ることも多いので、 知っている人も多いことだろう。 地球温暖化、資源保護、環境ホルモン等の有害化学物質等々。 その時々の話題に必ず首を突っ込み、オリジナリティ溢れる 理論を展開している人だ。 きちんとした裏付けがあるなら信用もしようが、そうでないところ が大問題。福島第一原発事故後に放射能問題が持ち上がれば、 案の定、便乗した。人の不幸は金儲けのネタか。 さて、この武田某もそうだがテレビや新聞、雑誌には各種健康 情報が溢れている。人間誰でも健康でいたい。だから、病気予防 やダイエットなどを取り上げれば一定数の視聴率や、読者を確保 出来る。 一時期、納豆や寒天、バナナが店頭から消えた。そう、ダイエットに いいとのことでテレビ番組で取り上げられたからだ。 現在はどうだ。どの商品もいつでも店頭にある。入手困難なんて ことはない。いつの間にかブームは去り、次から次へとメディアが 繰り出す「体にいいもの」に私たちの視線は移って行く。 巷にあふれる健康情報。それは信じるに値するのかに警鐘を鳴ら しているのが本書だ。テレビ番組が取り上げたことから白インゲン でのダイエットを試み、体調不良を訴えた人が続出したこと等を例に 取り、メディアがいかにいい加減なデータを基に情報の垂れ流しを しているかを綴っている。 著者が言いたいことは分かる。しかし、ちょっと偏り過ぎちゃいないか。 福島第一原発事故後、「ただちに健康への影響はない」と時の官房 長官が何度も口にしていたが、食品添加物や保存料、遺伝子組み 換え食品について、著者も似たようなことを言っているんだよな。 結局さ、化学物質は自然界にも存在するし、人体への影響にも 個人差があるんだから、まるっきり安全ですよとも言えないのでは ないか。 何度も捏造が発覚しても同じことを繰り返すメディアは勿論問題 ではある。ニセ情報を流しっぱなしで、その後の訂正なんてない に等しいもの。 そして、良心を持った科学者がいる一方で、メディアに名前と顔 が売れればなんでもありの科学者がいるのも確か。 メディアに踊らされないこと。これが一番肝心だよね。
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