幽霊人命救助隊 の商品レビュー
本の帯に養老孟司さんの名前があったので、手にとってみました。 受験に失敗し、居場所を失った主人公は自ら命を絶ってしまう。主人公は死後の世界で神と出会い、「天国に行きたければ、自殺志願者100人の命を救え」と命じられ、地上で試行錯誤。その中で、自殺志願者が自殺を考えるにいたった経...
本の帯に養老孟司さんの名前があったので、手にとってみました。 受験に失敗し、居場所を失った主人公は自ら命を絶ってしまう。主人公は死後の世界で神と出会い、「天国に行きたければ、自殺志願者100人の命を救え」と命じられ、地上で試行錯誤。その中で、自殺志願者が自殺を考えるにいたった経緯を調査し、その解決策を模索する本書はなかなか読み応えがありました。(700ページ近くもありましたので(汗)) 自殺の原因は、ひとつに特定できるものではなく、いくつもの心の負担が積み重なって生じるものであるという印象を強く受けました。やはり、適度にガス抜きは必要ということですね。
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どこかのブログで紹介されていた本。 出だし、安易過ぎるというか、設定が安直というか、どうかなと思ったけれども、読み進めていくとかなり良かった。 自殺しようとしている人をコッソリ助けるわけで、内面的なドロドロがもちろん多かったのだが。 それが、重いのに、全体的にギャグみたいな設定...
どこかのブログで紹介されていた本。 出だし、安易過ぎるというか、設定が安直というか、どうかなと思ったけれども、読み進めていくとかなり良かった。 自殺しようとしている人をコッソリ助けるわけで、内面的なドロドロがもちろん多かったのだが。 それが、重いのに、全体的にギャグみたいな設定だからか重くなく、でも文章的な重みはあって、読み応えがあった。 とにかく、面白かったし、感動できた。 総評:想像以上。また読みたい。
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すごい面白かったー!! 結構長い話なんだけど一気に読めます☆なんか世の中サバイバルだなーっていうのを軽い感じで教えてくれた気がするww みんな悩んでるんですね。
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これは外れないだろー!と意気込んで読んでみたものの・・。 うーん、思ったより入りこめない・・。 高野和明の本は13階段もグレイブディッカーも大好きなんだけど、コレは何か物足りない。 やっぱりサスペンスが無いからなのか?
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面白かったです。 人生って悩みが多いですね。 中でも、 死にたいわけじゃないけれど 生きていなくてもいいかな、 というのが、分かるというか、しんみりときました。 私は自殺を否定してなくて、 助けりゃいいとは思わないけれど。 と、考えさせるくらいなのだからやっぱり文章が上手いんだ...
面白かったです。 人生って悩みが多いですね。 中でも、 死にたいわけじゃないけれど 生きていなくてもいいかな、 というのが、分かるというか、しんみりときました。 私は自殺を否定してなくて、 助けりゃいいとは思わないけれど。 と、考えさせるくらいなのだからやっぱり文章が上手いんだろうな。 でも『椿山課長の七日間』を思い出してしまった。 それが残念。 でも面白かったですよ。 それぞれの自殺志願者が背負っている荷はヘビーなんだけど (まあ自殺したいと思うくらいなのでね)、 物語が悲壮になりすぎないところが良いです。
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ただ単に自殺志願者を救済していくだけじゃなくて、うつ病の克服手段だとか、消費者金融からの借金地獄の脱出法とか、それに関する政策の矛盾点だとか、離婚問題・いじめ問題とか、いろいろと勉強になります。 って書くと、なんだか小難しそうな感じかするけど、全然そんな事もなく、一気に読んでしま...
ただ単に自殺志願者を救済していくだけじゃなくて、うつ病の克服手段だとか、消費者金融からの借金地獄の脱出法とか、それに関する政策の矛盾点だとか、離婚問題・いじめ問題とか、いろいろと勉強になります。 って書くと、なんだか小難しそうな感じかするけど、全然そんな事もなく、一気に読んでしまいました。 まあ、49日間で100人の命を救うって全員の救助の様子が書かれてるわけもないのですが。 それでも、自殺志願者の大半がうつ病なんだなぁ。と。 程度の差こそあれ、現代人はみんなうつ病患者なんでしょうね。 大学受験に失敗した浪人生、ヤクザの親分、中小企業の社長、フリーターの女性。とそれぞれ環境が違う上に、生きてきた時代も違うので、なつかしい流行語が出てきたり、それだけでも結構笑えます。 笑えるし、泣けました。 自殺を考えてる人の気持ちだとかね。「辛いから死のう」「生きていても仕方ないから死のう」簡単に言ってしまえばそうなんだけど、誰でもちょっとは考えた事があるような心理だったりするので。 本当に死にたくて死ぬ人なんていないだろうし。 これ、映画じゃなくてドラマ化してくれないかなぁ。金曜11時とかで。
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自殺者の幽霊たちが、期限内に自殺志願者100人を止める。命は大事なんだぞ、と説教臭くならず、ゲーム感覚で人命救助に当たるのは読んでるほうも肩肘張らなくていいので楽です。効率のよい自殺志願者の探し方、なんていかにも割り切りで。重くなりがちなテーマを読みやすく書いているので気軽に素直...
自殺者の幽霊たちが、期限内に自殺志願者100人を止める。命は大事なんだぞ、と説教臭くならず、ゲーム感覚で人命救助に当たるのは読んでるほうも肩肘張らなくていいので楽です。効率のよい自殺志願者の探し方、なんていかにも割り切りで。重くなりがちなテーマを読みやすく書いているので気軽に素直に読めました。けどふと、この手の志願者はどうするの?と野次馬に近い感覚になっていたり、どうせなら軽度の自殺志願者の方が助けやすいじゃん、人数も稼ぎやすいし、なんて思っていたりする。自分のそういう面に気付いてしまって嫌な気分になりました。小説ですけど。現実に起こり得ないことですけど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
涙ありの笑いあり。性善説とか、性悪説とか白黒つけなくてもいいんだよね。真ん中もあり。 ハッピーエンドが好きというわけではないけど、救いのあるラストが好き。ヨカッタ。 それと、養老孟司さんの解説も面白かったです。
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いろいろな人がいるから、色々な方法で自殺志願者を救助する。幽霊ならではの救助方法でした。人生にマニュアルが無いのと同じで、救助にもマニュアルは無い。慣れて来て中だるみしそうな所で、しっかりと結び直してくれる。彼らと別れるのは名残惜しかったです。エンタメ小説ですが、癒しと再生の物語...
いろいろな人がいるから、色々な方法で自殺志願者を救助する。幽霊ならではの救助方法でした。人生にマニュアルが無いのと同じで、救助にもマニュアルは無い。慣れて来て中だるみしそうな所で、しっかりと結び直してくれる。彼らと別れるのは名残惜しかったです。エンタメ小説ですが、癒しと再生の物語でもありました。
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小説の名を借りた「うつ病対処マニュアル」と自分は受け取った。ストーリーも設定も少々安っぽく長編小説を読んだという充実感はあまり得られなかった。しかし、エンターテインメントをちりばめ、話をわかりやすくし、とにかく「多数」の人に読んでもらい、そして「みっともなくても、適当でも、とにか...
小説の名を借りた「うつ病対処マニュアル」と自分は受け取った。ストーリーも設定も少々安っぽく長編小説を読んだという充実感はあまり得られなかった。しかし、エンターテインメントをちりばめ、話をわかりやすくし、とにかく「多数」の人に読んでもらい、そして「みっともなくても、適当でも、とにかく生き続けること」こそが「生きる」ということなんだ(=自殺をするな)というメッセージを伝えたいという著者の心意気がひしひしと伝わってくる。その点だけでも★を二つくらい上げたい。
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