崖の館 の商品レビュー
様似から人里離れて14キロ。 国道のバス停から2キロ離れた所に叔母が住んでいる。 哀しい伝説を秘めた百人浜の断崖に聳える白い洋館。 冬の今は深い雪に囲まれて、海には潮の華が舞っている。 高校生の涼子は、五人の従兄弟達といつものように冬休みを過ごしに訪れた。 到着したその...
様似から人里離れて14キロ。 国道のバス停から2キロ離れた所に叔母が住んでいる。 哀しい伝説を秘めた百人浜の断崖に聳える白い洋館。 冬の今は深い雪に囲まれて、海には潮の華が舞っている。 高校生の涼子は、五人の従兄弟達といつものように冬休みを過ごしに訪れた。 到着したその日み絵画をたくさん置いてある部屋に行くと一枚の絵が紛失していた。 みんなの間に暗い影を落として、二年前の事件を思い浮かべる。 二年前・・・。 崖から叔母ぼ愛娘の千波が涼子の見てる前で転落死した。 理屈屋の哲文は、この二年前の事件が関連してるのではないか?と推測する。 次の朝、起きると棹子が部屋から居なくなっていた・・・。 雪に閉ざされた館で次々と奇怪な事件が起きる。 美しく聡明だった千波の二年前の事件は、関連があるのか? 血の繋がった従兄弟の中に犯人がいるのか? 雪に閉ざされた館でそろぞれ推理を巡らせるがついに新たな犠牲者が・・・。 主人公の高校生の涼子の視点から書かれている、本格のミステリーです。 食堂などで繰り広げる議論と推理と涼子の考えを中心に書かれています。 スピード感は無いですが、涼子を中心に人々の心情や行動を丁寧に描かれてます。 女性なら、もっと面白く感じるのでは? では、この辺で・・・
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「辺境の館」「殺人事件」と聴いて、本格ミステリか!?と飛びついて読みました。読了してみて感じますが、これはミステリとしても楽しめますが、ロマン小説として世界観を楽しむ小説だと思いました。ただ、ミステリとして読もうと考えている方の中で、ミステリ慣れしている方や聡い方は、早期に展開が...
「辺境の館」「殺人事件」と聴いて、本格ミステリか!?と飛びついて読みました。読了してみて感じますが、これはミステリとしても楽しめますが、ロマン小説として世界観を楽しむ小説だと思いました。ただ、ミステリとして読もうと考えている方の中で、ミステリ慣れしている方や聡い方は、早期に展開が読めてしまうかもしれません。
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この独特の世界観は真似できない。 悔しくもそう思った。 閉ざされた館で起こる殺人事件。 そんな手垢の付いた題材を、この形に仕上げたこと。 そして、この物語が30年近く前に書かれたこと。 全てに感嘆します。 ファンによる熱心な復刻活動により、佐々木丸美の著書が全て復刊...
この独特の世界観は真似できない。 悔しくもそう思った。 閉ざされた館で起こる殺人事件。 そんな手垢の付いた題材を、この形に仕上げたこと。 そして、この物語が30年近く前に書かれたこと。 全てに感嘆します。 ファンによる熱心な復刻活動により、佐々木丸美の著書が全て復刊されるそうです。 「雪の断章」を再読できる日を心待ちにしています。
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中盤で挫折し、オチまで流し読みにつき感想無し。おもしろいんだけど、時間を割いて読むほどのおもしろさでもなかった。
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「崖の館」佐々木丸美:創元推理文庫 2005年に急性心不全で亡くなられた佐々木丸美さん。 といってもこの創元の復刊フェアまで存じ上げなかったのですが。 館シリーズ第一弾と銘打たれた今作品。 発行が1977年、自分が生まれた年だ… この時代にこんな館モノがあったことにまず驚く。 ...
「崖の館」佐々木丸美:創元推理文庫 2005年に急性心不全で亡くなられた佐々木丸美さん。 といってもこの創元の復刊フェアまで存じ上げなかったのですが。 館シリーズ第一弾と銘打たれた今作品。 発行が1977年、自分が生まれた年だ… この時代にこんな館モノがあったことにまず驚く。 何もかもが今読みあさり続けてきた“新本格”の流れに 先駆けていて、最近の作家さんと言われても解らないほど。 次の館も是非楽しみたいところです。
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作品自体に漂う幻想的な雰囲気が好き。ゴシックロマンというらしい。 犯人は「日記」のシーンで予想出来たけれど、動機が全く分からなかった。
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主人公の成長物語っぽい。 第二作を先に読んじゃったから、なんとなく犯人はわかってしまった。 スローテンポで進むのに、最後に一気に話が展開。 でも物語自体はずっと一定して落ち着いてる。
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幻想的な風味があるが、少女趣味が強すぎるためかき消されてしまう。 男女数名が集まって、芸術や哲学的なことを語り合うあたりが70年代、80年代の少女漫画の様。
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10年くらい前に人に借りて読んで、自分用に欲しいと思ったのだけど既に絶版。それから古本屋でずっと探していたので復刊はとても嬉しかったです。装丁もきれいになってるし。30年くらい前に書かれた話なので、口調に多少違和感もあるけど、館モノとしてはよく出来ていると思う。
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30年前に書かれたものですが、今分類するなら解説で触れられていたとおりの「館もの」本格推理小説。リズムのいい文体と、芸術や乙女心にあふれた世界観が、小説というよりも詩を読んでいるような印象です。長い間絶版になっていたのが、ようやく復刊したため、以前から話には聞いていた著者の作品を...
30年前に書かれたものですが、今分類するなら解説で触れられていたとおりの「館もの」本格推理小説。リズムのいい文体と、芸術や乙女心にあふれた世界観が、小説というよりも詩を読んでいるような印象です。長い間絶版になっていたのが、ようやく復刊したため、以前から話には聞いていた著者の作品を、私も読むことができました。
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