崖の館 の商品レビュー
これは面白い… 読み始めると止まらなくなります。舞台にひきこまれる。 私には珍しく、行きつ戻りつ推理しながら読んだミステリ。 地の文が一人称なこともあって、「はっきりとは語られていないけどよく読むとわかる」ということがいくつもあって、何回も読み返さずにはいられない。 この著者...
これは面白い… 読み始めると止まらなくなります。舞台にひきこまれる。 私には珍しく、行きつ戻りつ推理しながら読んだミステリ。 地の文が一人称なこともあって、「はっきりとは語られていないけどよく読むとわかる」ということがいくつもあって、何回も読み返さずにはいられない。 この著者の作品、高校のときに担任の先生が絶賛してた、たしか。 著者が亡くなるまで復刊できなかったんだなあきっと。 でもこれは読めて嬉しい。
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文章が少々独特で主人公の頭の中の考えが難しい表現でした。かなり読みづらかったのでその辺は飛ばし読みしました。でもちゃんと犯人もいたし3部作というところもそそられました。
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二年前美しい従姉が死んだ崖の館に、従姉達がまた集まる。解かれる謎は、新たな悲劇を生む。 幻の(?)作家、佐々木丸美の復刊です。 佐々木丸美というと、「雪の断章」が一大ムーブメントを起こした作家。2005年に享年56歳でなくなりました。わずか17作と少ない作家人生でしたが、...
二年前美しい従姉が死んだ崖の館に、従姉達がまた集まる。解かれる謎は、新たな悲劇を生む。 幻の(?)作家、佐々木丸美の復刊です。 佐々木丸美というと、「雪の断章」が一大ムーブメントを起こした作家。2005年に享年56歳でなくなりました。わずか17作と少ない作家人生でしたが、今年から順次復刊されるみたいです。 実は、その「雪の断章」が苦手だった私。あの表紙の絵がね、だめなの。で、佐々木丸美というとあのイラストって、へんにくっついていたムーブメントだったので、倦厭したまま今日に至っておりました。 それなのに、つい買ってしまった「崖の館」 館ものって、そそられるのです。しかもこの館、日本だけどとんでもなく豪邸。しかもそれに違和感がない。もうこれだけで合格点ですww 資産家の伯母がいて、従姉達のなかの一人を養女にしているという背景があって、長期休暇になると従姉達が皆集まってくる。…もうこれだけで、愛憎が渦巻きそうです。 謎ときというより、雰囲気を楽しむ推理小説であることは確かなんだろう。だけど、謎も謎でしっかりしている。 意外と骨太な作品なのであった。 このあと、「水に描かれた館」「夢館」と続けて復刊するそうだ。 楽しみ、楽しみ。
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財産家のおばが住まう崖の館を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が続発する。家族同然の人たちの中に犯人が?千波の死も同じ人間がもたらしたのか?雪に閉ざされた館で各々推理をめぐ...
財産家のおばが住まう崖の館を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が続発する。家族同然の人たちの中に犯人が?千波の死も同じ人間がもたらしたのか?雪に閉ざされた館で各々推理をめぐらせるが、ついに悪意の手は新たな犠牲者に伸びる。
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なんじゃこりゃ、文学少女(死語?)の同人誌か!?と思って著者略歴を見たら1949年生まれ。ええっと思ってさらに見たら、既に2005年に亡くなっており、1977年刊、つまり著者20代の作品の復刊でした。登場人物の不自然な言動や発想にイラっ。
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今まで読んだことのないようなミステリでした。 主人公の涼子がふわふわしていて何とも頼りない。 面白かったです!
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学生の頃読んだなつかしい本 まためぐり合って もういちど読み直しました 悲しい従兄弟同士の話 なんど読んでも泣けてしまいます
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財産家のおばが住まう崖の館を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が続発する。家族同然の人たちの中に犯人が?千波の死も同じ人間がもたらしたのか?雪に閉ざされた館で各々推理をめ...
財産家のおばが住まう崖の館を訪れた高校生の涼子といとこたち。ここで二年前、おばの愛娘・千波は命を落とした。着いた当日から、絵の消失、密室間の人間移動など、館では奇怪な事件が続発する。家族同然の人たちの中に犯人が?千波の死も同じ人間がもたらしたのか?雪に閉ざされた館で各々推理をめぐらせるが、ついに悪意の手は新たな犠牲者に伸びる。<amazonより> 雪で外界から閉ざされた切り立つ崖の上の館という館ファンにはたまらない設定。そして、涼子の視点を通して描かれる哲学的な心理論、芸術論などが幻想的な雰囲気の舞台に花を添える。本格推理小説でもあるが、それ以前に甘い幻想小説でもあるのです。 80年代後半に綾辻行人が「十角館の殺人」を発表して以来、嵐の山荘や絶海の孤島といった館物ブームが始まったわけですが、この「崖の館」はその10年ほど前の1977年に発表されていました。2006年に創元推理文庫から再販されたわけですが、まさに復刻すべき作品が復刻したというものでしょう。 甘い甘い幻想的な情景をお楽しみください。
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佐々木丸美節とでもい言うべき、リリカルで詩的なリズムの文章が好き。 ヒロインである思春期の少女を心情を表現するのにはぴったり。 すれてないかわいい女の子だもんさ。 続編の「水に描かれた館」もよかった。
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この年代に書かれて館もののミステリだなんてすごい。どこまでもリリカルな文体も幻想的な雰囲気も、好きです。ずっと館の間取りがきちんと想像できなかったんですが、最後のシーン、冬の海からあがってきた人魚のような棹ちゃんとその周囲の光景だけは鮮明に見えました。好きな人は本当にはまっちゃう...
この年代に書かれて館もののミステリだなんてすごい。どこまでもリリカルな文体も幻想的な雰囲気も、好きです。ずっと館の間取りがきちんと想像できなかったんですが、最後のシーン、冬の海からあがってきた人魚のような棹ちゃんとその周囲の光景だけは鮮明に見えました。好きな人は本当にはまっちゃうのがこの作者さんなんですね。
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