1,800円以上の注文で送料無料

キングの死 の商品レビュー

4.2

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/08/23

 前半部分は、ワークの辛さは伝わるけれど、とにかく読みにくかった。あまり先に進まずに、常にモノトーンの映像しか浮かばない状況に憂鬱な気分になりました。  それが後半ではみごとに一転。  彼の行動の一つ一つも登場人物との会話の一つ一つにも、全てのシーンに緊張感が走り、先が知りたく...

 前半部分は、ワークの辛さは伝わるけれど、とにかく読みにくかった。あまり先に進まずに、常にモノトーンの映像しか浮かばない状況に憂鬱な気分になりました。  それが後半ではみごとに一転。  彼の行動の一つ一つも登場人物との会話の一つ一つにも、全てのシーンに緊張感が走り、先が知りたくてたまらなくなりました。どんどんと加速していくスリリングな展開であれこれ想像する間もなかった。  最後にワークへの手紙の内容を読んで、泣きそうになっている自分に驚きました。気付かないうちに、好きなタイプではないワークへすっかり感情移入しきっていたのですね。  前半での読みにくさをきれいさっぱりと忘れさせられ、そしてその結末に驚かされる。。。面白かった。挫けなくてよかったとつくづく感じました。

Posted byブクログ

2012/06/02

面白かった。 前半は相変わらずかったるかったけど、後半一気に畳み掛けられた。 あと、マックスがワークに犬を返す下りが気に入った。

Posted byブクログ

2012/02/13

初ジョン・ハート。 いわゆる謎解きミステリ的要素は少なかったから、普通の“読み物”として満喫。尺もちょうど良くて、綺麗にまとまっていたから、読後感も良かった。翻訳ぽさもほとんど感じず、違和感・抵抗も少なかったし。 面白かったです。

Posted byブクログ

2012/01/19

分厚さから敬遠してしまったけれど、久々に読み応えがある一冊だった。こりゃ「ラスト・チャイルド」も買わねばならぬ。

Posted byブクログ

2011/07/18

一応読めたんですがなんとなく人物造詣が嫌でした。 とにかく父親悪いやつ!あいつ最悪! でもおれ良い奴!あいつとは違ってホント家族を愛してるし、人間として価値があるし! みたいなことを主張している……主人公……みたいな気がして。 ジョン・ハートについては「ラスト・チャイルド」まで読...

一応読めたんですがなんとなく人物造詣が嫌でした。 とにかく父親悪いやつ!あいつ最悪! でもおれ良い奴!あいつとは違ってホント家族を愛してるし、人間として価値があるし! みたいなことを主張している……主人公……みたいな気がして。 ジョン・ハートについては「ラスト・チャイルド」まで読んで評価しよう……そうしよう。早合点はいかん。

Posted byブクログ

2011/03/30

すっかりファンになってしまいましたジョン・ハート!! どうしてミステリとして完璧なのに小説としても完璧なのか…こういうのを読むと絶対小説家になれないなぁととほほになってしまいます。

Posted byブクログ

2011/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中から奥さんだろなーって分かっちゃった。 なんだかラストチャイルドと同じ町??って思うくらい環境が似てる。 内容は面白いけど、再読はないかな。 あと文庫なのに厚過ぎ。せめて上下巻に。

Posted byブクログ

2011/01/21

「川は静かに流れ」「ラスト・チャイルド」が好評なジョン・ハートのデビュー作。 主人公は弁護士ジャクソン・ワーク・ピケンズ。 父親エズラは高名な弁護士でやり手だったが、成り上がりで品がなく、家では暴君。強烈な人間だった。 家で家族が口論中に、母親が転落死して1年。 父エズラは母の葬...

「川は静かに流れ」「ラスト・チャイルド」が好評なジョン・ハートのデビュー作。 主人公は弁護士ジャクソン・ワーク・ピケンズ。 父親エズラは高名な弁護士でやり手だったが、成り上がりで品がなく、家では暴君。強烈な人間だった。 家で家族が口論中に、母親が転落死して1年。 父エズラは母の葬儀の後に行方不明になっていたが、とうとう遺体が発見される。 母の死に責任を感じての失踪という可能性もあったのだが、射殺されていたのだ。 知人に頼み込んで発見現場に入れて貰うワーク。 父と仲が悪かった妹のジーンがやったのではと悩む。 女性を蔑視する父親が原因で心を病んでいたジーンは、病院で知り合った女性アレックスと暮らしている。 母の死後は、兄に対しても心を閉ざしていた。 ワークは最愛の妹ジーンを守ろうと奔走するが、その行動で警察の反感を買う。 ワークの妻のバーバラは良家の出で美人だが、仲は冷え切っていた。 いぜんの恋人ヴァネッサは農場主。思い悩んで訪問し、17ヶ月ぶりの逢瀬を持つが、口論になってしまう。 その結果、自分自身を見つめ直すことにもなるのだが‥ さらに遺言で、莫大な遺産はほとんどワークが継ぐとわかり、今度はワーク自身に疑いが‥?! 予想を超えた莫大な遺産、そして遺言の奇矯さにも亡き父親の強烈さが出ています。 中盤のかなりの暗さが~ダイナミックに解決へ向かいます。 著者は1965年生まれ。様々な職を経験した後に2006年、作家デビュー。新人としては異例なセールスを記録。 弁護士だったがあまり性格に合わずに転職というあたりは、作者自身の経歴の反映も。

Posted byブクログ

2010/09/27

どうやらこの作家、めそめそ・グズグズが得意? 後半部でやっと疾走し始め大団円へというパターンですわね。 ちょっとね・・・好きくないかも。^^;

Posted byブクログ

2010/05/14

最新刊『ラスト・チャイルド』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞を受賞し、破竹の勢いのジョン・ハートのデビュー作。 う~ん、どうも、乗り切れない。 とても丁寧に描き込まれているとはいえ、自己嫌悪まみれの優柔不断な主人公には共感できず。 近...

最新刊『ラスト・チャイルド』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞を受賞し、破竹の勢いのジョン・ハートのデビュー作。 う~ん、どうも、乗り切れない。 とても丁寧に描き込まれているとはいえ、自己嫌悪まみれの優柔不断な主人公には共感できず。 近所を徘徊している謎の老人、隣人の老医師、そして私立探偵のハンクとの関わりが出てくる後半からは、彼らの魅力に引かれて読み進められたという感じ。 ラストは新人らしい清涼感があるのだけれど。 登場人物が少ないとはいえ、主人公に、あるいは主人公が好意を抱いているか反感を抱いているか、の二通りの人間しか描かれないというのはどうなんでしょう。   The KIing of Lies by John Hart

Posted byブクログ