モップの魔女は呪文を知ってる の商品レビュー
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清掃人探偵キリコシリーズ第3作・4章の短編。 《水の中の悪意》 スポーツクラブでアルバイトをしている殿内が密かに楽しむ行為、閉館点検を一人でこなした後、プールで全裸で泳ぐことだったが、夜間清掃に来たキリコに発見され撃退される。全裸遊泳をキリコに内緒にしてもらった殿内は、クラブをかけ持ちしカリスマ的人気のあるスイミングインストラクター堀部の不審な行為を、キリコに相談すると…。 《愛しの王女様》 奈津は仕送りを受けて大学に通い一ヶ月。とあるペットショップで目にしたスコティッシュフォールドを見かけ「プリンチペッサ(プリン)」と名付け買おうと決意するが、高額のためバイトを兼業し励むが食事を抜いたので、貧血で倒れ清掃のバイトの途中のキリコに介抱される。売られてしまった「プリン」だったが、何故かキャッテリー(猫繁殖家)の村林に戻され、奈津が引き取り飼う事ができたが、ある日プリンの様子がおかしく瓜二つだが、それはプリンではないように感じ、掃除仲間で親しくなったキリコに相談するが…。 《第二病棟の魔女》 さやかは小児科の看護師だが子供が嫌いで苦手だった。病院内で魔女がいるっていう、悪ガキたちの噂と目撃した雪美から話を聞き込んださやかは、夜勤業務の時に張りこんでいると、現れたのは夜間清掃の女の子、キリコだった。清掃を請け負っていないキリコが深夜に病院に現れるた理由は?。雪美の母親の雪美に対する「代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBP)」(他人を病気に仕立て上げる心の病気)疑惑の疑い。想像を超える裏があった…。 《コーヒーを一杯》 アクセサリー通販会社社長美穂が深夜のオフィスで、社員として雇う妹果穂を口争いから殺してしまう。そこに清掃にやってきたキリコが…。 この巻はキリコが脇役にまわり、アドバイスをするだけの出番の少ない作品だったが、《第二病棟の魔女》で、キリコが深夜に病院に現れるた理由でかろうじて、シリーズを維持した印象だった。ミステリー謎解きは優秀。
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清掃人キリコの第三作。 あぁ。 天使がとうとう魔女になってしまったのか。 キリコをどこに持っていきたいのか、相変わらずわからない。 話は面白い。 本格ミステリー、は嘘じゃない気がしてきた。
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軽いミステリー ストーリーセラーで作者を知り、読んでみた。 ミステリーというよりもそれぞれのキャラたちが魅力 人間臭さがあふれているなぁ 人は犯罪とか殺人とかを起こしてしまうのに他人を納得させられる理由なんかなくていい ただただ日常の延長としてそれらが存在し、そちらがわにいる人も特別な人ではなく、単に少しだけ向こう側に行ってしまっただけなのだ、少数の例外を除いて とか、読み終わって一晩たっての感想でした っておい!これ三作目なのか!! やらかしたーわー
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うっ、うっ、3作目だったんですね...(T.T)お願いです。シリーズ物は裏表紙とか帯とかに関連作とか通し番号とかお願い出来ませんかー!! とりあえず、前作2冊予約します(;-_-)
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最近文庫が出たというので思い出して読み返してみたのだが、びっくりするくらい記憶がない。もしかしたら読まずにしまい込んでいたのかも。 この作品ではキリコちゃんは脇役にさがっていて、それぞれのお話の主人公が偶然知り合いになるという設定になっている。 そのせいか、あまりキリコちゃんの清...
最近文庫が出たというので思い出して読み返してみたのだが、びっくりするくらい記憶がない。もしかしたら読まずにしまい込んでいたのかも。 この作品ではキリコちゃんは脇役にさがっていて、それぞれのお話の主人公が偶然知り合いになるという設定になっている。 そのせいか、あまりキリコちゃんの清掃人としての活躍ぶりが読めなくてちょっと物足りない。 「第二病棟の魔女」は「代理ミュンヒハウゼン症候群」と見せかけて実は……というお話であるが、新米看護婦さやかの成長ぶりがヒリヒリとした痛みを感じさせつつも、微笑ましくもある。 覚えていなかったおかげで、初読と同じような感興で読めたのは思いがけない拾い物ではあった。
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『天使はモップを持って』から間があいていると思ったら、間にもう1作あった。 『天使は~』の書き下ろしの最後の話の感じだと、1冊で終わりかと思ったが。 語り手が大介ではなくなっていた。 おもしろかったのだがすでに中身を忘れている…^^;
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大好きなシリーズになった掃除婦キリコちゃんの3作目。 今回は1つずつの話がちょっと長め。そしてダークな雰囲気の事件が多かった印象だった。 それぞれ、心の闇を持っている人がちょっとした事件を起こすのを、掃除婦キリコちゃんが目撃して交流の中で謎を解決していく。 1作目はとても軽快な印...
大好きなシリーズになった掃除婦キリコちゃんの3作目。 今回は1つずつの話がちょっと長め。そしてダークな雰囲気の事件が多かった印象だった。 それぞれ、心の闇を持っている人がちょっとした事件を起こすのを、掃除婦キリコちゃんが目撃して交流の中で謎を解決していく。 1作目はとても軽快な印象だったキリコちゃんがいろんなことを経験して成長していっているなと感じた。でも「いろんな経験」はけして楽しいことばかりじゃなくて、つらく悲しいことも経験しているのが分かった。 あとがきを読んで、そうだよな~、ばら色だけの人生の人なんてめったにいなくて、山あり谷ありが人生だものね と納得。 ますますキリコちゃんを応援したくなる作品だった。 しかし、やっぱり大介とのラブラブ新婚生活とかも読んでみたいなと思ってしまう。 4作目はどうなるのかな。 読みたい!!
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モップ、第3弾。 病院の話はちょっと切なかった。 おばあちゃ~ん! キリコの活躍、というより、実際に事件が起きる関係者内の話が多い。 安楽椅子探偵度が、高くなっている。 キリコ自体も、掃除タイム以外での活動が多く書かれている。 「コーヒーを一杯」は、キリコの出番は多くないけ...
モップ、第3弾。 病院の話はちょっと切なかった。 おばあちゃ~ん! キリコの活躍、というより、実際に事件が起きる関係者内の話が多い。 安楽椅子探偵度が、高くなっている。 キリコ自体も、掃除タイム以外での活動が多く書かれている。 「コーヒーを一杯」は、キリコの出番は多くないけど、久しぶりに、お掃除勤務中に事件が起きて、解決(?)する話。 キリコは、人の心に、するっと入ってくる。 彼女の気持ちに垣根がないからかな。 特異な資質だ!
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今回はキリコちゃんの出番は少し減ったような…?でも、シリーズの中で一番ミステリらしさが楽しめる話ばかりでした。
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今回もキリコちゃんは鮮やかだった。 でも、キリコちゃんも、冴えた完璧な人ではないのだと 認識する一冊であった。 間違ったことをしている人を 憎みきれない人間のもどかしさは、優しさなのか 残酷さなのか、 それはわからないけれど、 そういう人はバチがあたればいいのに! と、人間ので...
今回もキリコちゃんは鮮やかだった。 でも、キリコちゃんも、冴えた完璧な人ではないのだと 認識する一冊であった。 間違ったことをしている人を 憎みきれない人間のもどかしさは、優しさなのか 残酷さなのか、 それはわからないけれど、 そういう人はバチがあたればいいのに! と、人間のできていない私は思う。 でも、キリコちゃんはやっぱり可愛いなぁ。 素直でいいなぁ。
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