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ツ、イ、ラ、ク の商品レビュー

3.9

224件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    62

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    3

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2026/03/22

「墜落」とは本来、高いところから落ちることを指す。それでは、この表記の「ツ、イ、ラ、ク」にはどんな意味が込められているのか。著者による造語なのだろうが、本書の中で明確に説明されることはない。 だが読み進めるうちに、ひとつの解釈は浮かんでくる。恋は「する」のではなく、「落ちる」も...

「墜落」とは本来、高いところから落ちることを指す。それでは、この表記の「ツ、イ、ラ、ク」にはどんな意味が込められているのか。著者による造語なのだろうが、本書の中で明確に説明されることはない。 だが読み進めるうちに、ひとつの解釈は浮かんでくる。恋は「する」のではなく、「落ちる」ものだ――とすれば、ここでいう「ツ、イ、ラ、ク」とは、まさにその瞬間を指しているのではないか。 物語の中心にあるのは、森本隼子と河村礼二郎の関係である。隼子は14歳の中学二年生、河村は彼女の通う学校の教師で24歳。本来であれば決して越えてはならない一線を、二人はあっさりと踏み越え、禁断の関係へと「落ちて」いく。その恋は、強い自制よりもむしろ衝動に支配された、激しいものとして描かれる。 骨格だけを取り出せば、物語はきわめてシンプルだ。しかし本書は、隼子の8歳から35歳に至るまでの長い時間と人間関係を丹念に描き込んでいる。そのため、必然的に分量は膨らみ、読者にとっては冗長に感じられる部分も少なくない。とりわけ小学校時代の描写は、物語の核心から遠く、忍耐を強いられる。 それでも最後まで読み通してしまうのは、この「墜ちていく」関係の行方を見届けたいという一種の引力が働くからだろうか。 題名の「ツ、イ、ラ、ク」は、単なる出来事ではなく、抗えない感情の運動そのものを指しているのかもしれない。そう考えたとき、本書の冗長ささえも、墜落に至るまでの“高度”を示す助走のように思えてくる。

Posted byブクログ

2026/03/20

結末が好みだった。 半分読み進めた後からは没入感がありました。 ⭐︎4にしたが、 河村と隼子が道を外す中学生までの話が長く(半分以上読み進む必要あり)、著者の書き方の癖が割と強く、個性的なので読むのが少ししんどかったです。⭐︎3.5〜3.6くらいかなぁ 中学生までの話に、 隼...

結末が好みだった。 半分読み進めた後からは没入感がありました。 ⭐︎4にしたが、 河村と隼子が道を外す中学生までの話が長く(半分以上読み進む必要あり)、著者の書き方の癖が割と強く、個性的なので読むのが少ししんどかったです。⭐︎3.5〜3.6くらいかなぁ 中学生までの話に、 隼子の周りの人間関係、 男女の心と体の成長差、 隼子と周りの女子との心の成長差、 隼子の性癖 上記を経験と絡めながら進んでいくため必要は必要だったのだろう。 禁断の関係ではあるが、純愛恋愛小説の一つに数えられる小説だと感じた。 また、純愛恋愛小説+官能あり なので女性はハマる方も多いのかなと思った。 ちなみに私はそういうのは好みです(笑)

Posted byブクログ

2025/08/26

小・中の恋愛をじっくり追った話。…が、子供が子供らしくあってほしいというのは、大人の幻想に過ぎないことを思い出させてくれる。官能小説すれすれ、ヒリヒリするエモさが心に迫る。ラスト、圧巻。

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2024/11/12

最初の方は割と淡々としてつまらなかったが 後半落ちてからはどんどん読み進めた ラストは別にいらなかったかも

Posted byブクログ

2024/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恋愛ものに触れて、ときめきを取り戻したくて読んでみました。 読み始めて中盤ぐらいまでは、誰が主人公なのか分からなかったし、登場人物が多すぎるし、小学生の頃の話で恋の要素はほとんどありませんでしたが、中盤からは一気にグイッと来ました(笑) 縁がある人とは再会するものなんだなー…。 ところで、2人いつの間に心も通じ合ってたんだろう?ピュアな関係という印象はなかったんだけど。 それにしても、刺激的な学校生活を送った人たちでしたね。 いろんな人の視点から書かれてましたが、ルーレットのように視点が急にコロコロと変わるので、読み直したら人間関係がもう少しすっきりするかも?

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2024/08/07

分かる。主人公の気持ち、分かってしまう。ダメだと頭では分かっていても、ブレーキがきかないとき、ある。

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2024/06/17

姫野カオルコって日本のエロス書くのうますぎやろ。先生がいちばん好きな小説家なの分かるような分からんような。これ勧めてくるのもなかなかヤバいけど。 青春の果汁のキモさに似たグロさもいいし、ラストシーンもいい。人生の無茶苦茶さにリアリティがあり、あと小説として上手い。上手すぎる。 映...

姫野カオルコって日本のエロス書くのうますぎやろ。先生がいちばん好きな小説家なの分かるような分からんような。これ勧めてくるのもなかなかヤバいけど。 青春の果汁のキモさに似たグロさもいいし、ラストシーンもいい。人生の無茶苦茶さにリアリティがあり、あと小説として上手い。上手すぎる。 映画にしても絶対好きや。

Posted byブクログ

2024/04/07

生徒と先生の禁断の恋のお話。 姫野カオルコさんの“彼女は頭が悪いから”を読みたかったので、先に一冊読んでおこうと思ってこの作品を読んでみた。 終わり方が今まで読んだ恋愛を主題としている作品の中で1番好み。恋愛ものの本をおすすめするなら真っ先にこの作品をおすすめする。 姫野カオルコ...

生徒と先生の禁断の恋のお話。 姫野カオルコさんの“彼女は頭が悪いから”を読みたかったので、先に一冊読んでおこうと思ってこの作品を読んでみた。 終わり方が今まで読んだ恋愛を主題としている作品の中で1番好み。恋愛ものの本をおすすめするなら真っ先にこの作品をおすすめする。 姫野カオルコさんの独特な言い回しや比喩がすごく好きで、この表現どうやって思いついてるんだろうと感心しながら読む場面が多かった。また、多分この言葉は今後の人生の中で何度も思い起こされるんだろうなという言葉もあり、少しの絶望感をもらえる。 高校という小さな小さな社会の中、何も知らないピュアな主人公の鮮明なリアルさがすごく心に響く。 痛いけど痛いと言えない。やりたくないのにやりたくないと言えない。現代はそういうことが多すぎる。それを痛く、目を背けたくなるほど突き刺してくる作品だった。

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2023/09/21

高校生の時読んで、ドキドキしたのを思い出し、30代で再読。ドキドキよりも、青春が羨ましく思えて。いつでも大好きな作品です。

Posted byブクログ

2023/08/29

この本がキッカケで、学生時代に歳の差ものや禁忌愛ものを読み漁ってしまった恥ずかしい過去があるんやけど、おばちゃんになってから読んでもやっぱりこの作品だけは好きです。でも自分の娘が先生と恋に落ちたら即逮捕してもらいます。

Posted byブクログ