世界を変えた6つの飲み物 の商品レビュー
酒が貨幣のように使われていた時代があったことや、コーラとアメリカの軍事活動との関係など、興味深かった。
Posted by
2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1224.html トム・スタンデージの本を、 謎のチェス指し人形「ターク」、 ヴィクトリア...
2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1224.html トム・スタンデージの本を、 謎のチェス指し人形「ターク」、 ヴィクトリア朝時代のインターネット と読んできて面白かったので、次は、これです。 『世界を変えた6つの飲み物』っていったいなんだろう? ワイン、ビール、コーヒー、お茶、 ここまではわかったけれど 後は、ウィスキーとジンかな? ジンは今はあまり飲まれないけれど、たしか〜、産業革命頃のイギリスの下層民!の飲み物だった。 そうとう飲まれたはず。 ★ 正解は、蒸留酒(ブランデー・ウイスキー・ラム酒) と なんと コーラ! トム・スタンデージの3冊の中では、 これが一番とっつきにくく 最初はなかなか読み進まなかったが、 読み出すと内容が充実していて すごく面白かった! 知っていると思っていた世界史が、飲み物とのかかわりで 新たな視点で見えてくる。 特に、コーヒーやお茶が普及するまでは、 西欧などで生水を安心して飲めない人々は、常にアルコールを飲んでいた。 ラム酒などは、貨幣(賃金)の代わりとして使われていた。<== 驚き コーヒーやお茶は、西欧の植民地政策と深くかかわっていた。 コカ・コーラは、いまや世界の飲み物。 世界中に工場がある。 → Wikipedia そしてこれから重要なのは、まさに 「水」。 富める(浄水設備が完備した)国の人は 水道水で充分なのに、無意味に高い水を飲んでいるかもしれない。 水資源が乏しい国では、水は死活問題だということ。 2012/2/28 予約 3/6 借りて読み始める。 読み終わる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ビールは初めから社会的な飲み物として重要な機能を持っていたようだ。紀元前3000~2000年代のシュメール人のものとされるビールの絵は、一つの容器に入ったビールをふたりの人間がストローで飲んでいる、というのが一般的だ。ところがシュメール人の時代にはすでにビールを濾して、穀物の粒やもみ殻、そのほかのごみを取り除くことができたはずで、しかも陶器の出現は、各自が容易にめいめいのカップでビールを飲めたことを意味している。(p.26) ギリシア人たちはワインの詰まったアンフォラとともに、地中海沿岸だけでなく遠隔地にまで、自らの文明を広めた。こうしてワインはビールに代わり、最も文明的かつ洗練された飲み物となった。古代ギリシアの知的業績の数々と結びついているために、ワインは今もその地位を守り続けているのである。(p.76) 植民地時代を通じて、蒸留酒は苦しみを忘れるための道具だった。自らに苦しみを課したヨーロッパの入植者にとっても、彼らによってさらに過酷な苦しみを経験させられたアフリカ人奴先住民にとっても、それは同じだった。そこで、ヨーロッパからアメリカにやってきた入植者たちは、蒸留酒で奴隷を購入し、服従させ、管理しただけではなく、蒸留酒に対するアメリカ先住民の狂信的な態度を、彼らに対する支配手段として意図的に利用した。(p.138) イギリスのコーヒーハウス(最初はオリバー・クロムウェルが権力を握っていた頃)は清教徒の時代に、酒場に代わる品位と節度のある場所として始まった。室内は大変に明るく、本棚、鏡、金縁の額に入れられた絵画のほか、趣味のいい家具の数々で飾られており、暗く汚らわしい酒場の雰囲気とは正反対であった。(p.151) 「恐慌にも、天気にも、厳しい競争にも負けず、コカ・コーラ需要はとどまるところを知らない」—当時の投資アナリストが書いた文章だ。コカ・コーラは冬でも売れる暑い時期の飲み物、アルコール飲料に太刀打ちできるノンアルコール飲料、カフェインの摂取を一般に広めた飲み物、そして経済が下り坂でも人気が落ちない飲み物だったのである。(p.259)
Posted by
ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラという時代を象徴する飲み物と、その時代背景を欧米人の視点から描いた本。 最後に戻ってきたところが、水。 堅苦しいところがなく、軽い気持ちで読めた本でした。 少し物足りないところもありましたが、時間のある時なら読んで損はないかな。
Posted by
歴史を学ぶには、何か軸をあるとわかりやすい、と思っています。 この本は、飲み物を軸にした歴史の本、と言えます。 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラには、それぞれの歴史があり、その歴史を反映した飲まれ方をしているのは面白いですね
Posted by
石器時代のビール、植民地時代の蒸留酒など飲み物が古代から現代まで、世界史にどのよう影響を与えてきたかを解説しています。 人体にとって、のどの渇きは死活問題です。 飲み物の観点から歴史を知ると、違う発見があります。
Posted by
『砂糖の世界史』を読んだばかりだったので、蒸留酒についての話が興味深かった。コーラのことは何も知らなかったのでそっちも面白かった。
Posted by
結構よく知られた話ではあるビールとかワインとかコーヒーとかお茶とかに加え、コーラを入れたってのが企画の勝利である気がする。 確かに、コーラって自由と民主主義の象徴って感じだよな~。 さらっと「コーラ・ウォー」にも触れているのが興味深い。
Posted by
[ 内容 ] ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラが語る熱情と覚醒の世界史。 もし、これらの飲み物がなかったら、エジプトのピラミッドも、ギリシア哲学も、アメリカの独立も、フランスの市民革命、イギリスの産業革命・金融革命も形を変えていたかもしれない。 ささやかな飲み...
[ 内容 ] ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラが語る熱情と覚醒の世界史。 もし、これらの飲み物がなかったら、エジプトのピラミッドも、ギリシア哲学も、アメリカの独立も、フランスの市民革命、イギリスの産業革命・金融革命も形を変えていたかもしれない。 ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした、その大いなる秘密が明かされる。 [ 目次 ] プロローグ 生命の液体 第1部 メソポタミアとエジプトのビール 第2部 ギリシアとローマのワイン 第3部 植民地時代の蒸留酒 第4部 理性の時代のコーヒー 第5部 茶と大英帝国 第6部 コカ・コーラとアメリカの台頭 エピローグ 原点回帰 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
Posted by
昨夕、理容の最中にこの本を読み終えて、洗髪を受けながら思った。今この時にも、飲み水に窮し、遥か遠くの泉に水を汲みに通う人たちがいる。それも、安全な水ではなく、伝染病は絶えない。水に餓える人たちの数12億。先進国であっても、これだけ綺麗な水をふんだんに消費する国はまれだという。日本...
昨夕、理容の最中にこの本を読み終えて、洗髪を受けながら思った。今この時にも、飲み水に窮し、遥か遠くの泉に水を汲みに通う人たちがいる。それも、安全な水ではなく、伝染病は絶えない。水に餓える人たちの数12億。先進国であっても、これだけ綺麗な水をふんだんに消費する国はまれだという。日本では、あるに任せて乱費することを「湯水のように使う」というが、他国でこの格言を訳すならば、貴重なものを惜しんで使うという意味になるのだろう。
Posted by