荒野へ の商品レビュー
なにもかもを歩織り出して放浪に旅だった青年マッカンドレスの話。ノンフィクション。 こういう人物がいた、ということを覚えていようと思った。死に際して彼は何を思ったのか。
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大学を卒業すると当時に姿を消した主人公、クリス・マッカンドレス。 調べてみると、卒業後あらゆる私財を処分し、車で西へ向かったらしい。 育ちの良かったクリスは、行く先々でお世話になったひとに手紙を送っていたのだ。 アラスカに姿をくらますまでの足取りを追ったルポルタージュ。
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初めは、なんて自分勝手な生き方をした青年なんだろうとまったく共感できずにいらいらしました。でも読み進めていくうちに、彼はストイックに文明から自らを遠ざける、まるで修行のような行いをしていたように思えてきました。確かに自然は脅威でありながら美しく惹かれます。宗教のようだと思いました...
初めは、なんて自分勝手な生き方をした青年なんだろうとまったく共感できずにいらいらしました。でも読み進めていくうちに、彼はストイックに文明から自らを遠ざける、まるで修行のような行いをしていたように思えてきました。確かに自然は脅威でありながら美しく惹かれます。宗教のようだと思いました。読後には彼の行動をただ批判することはできませんでした。主観を入れす平等に読者に事実のみを与える、すぐれたドキュメンタリーだと思います。
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友人に薦められ読みました。 裕福な家庭で育った青年がアラスカの荒野に足を踏み入れ、4ヶ月後に遺体で発見される。 遺族や知人へのインタビュー、日記や遺品を通して青年の生い立ちを追ったノンフィクション小説です。 なぜ青年は恵まれた生活を捨て、必要な装備をほとんど持たず無謀な旅を続...
友人に薦められ読みました。 裕福な家庭で育った青年がアラスカの荒野に足を踏み入れ、4ヶ月後に遺体で発見される。 遺族や知人へのインタビュー、日記や遺品を通して青年の生い立ちを追ったノンフィクション小説です。 なぜ青年は恵まれた生活を捨て、必要な装備をほとんど持たず無謀な旅を続けたのか。 彼の死の原因とは。 読みすすめるうちに謎が少しずつ解けていき、青年の人物像がいきいきとしてきます。 よくある「本当の自分をさがすための旅」というのとは違って、彼は確固たる信念をもって旅をします。 その信念がかなり極端なものなので、彼の行動はいびつで理解しがたいもののようにも感じます。 しかしその極端さが青年の若者らしさであり魅力でもあります。 作者自身が登山家で青年のように冒険をしていたそうで、自然の描写もよかったです。他の作品も読んでみたくなりました。
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この「Into the wild」という原題は勿論、本書で何度も引用され、主人公が愛読していたというロンドンの野生の呼び声の現代である「Call of the wild」をもじったもものなのだろう。Call of the wildは、野生化という意味でwildを使っていたと記憶し...
この「Into the wild」という原題は勿論、本書で何度も引用され、主人公が愛読していたというロンドンの野生の呼び声の現代である「Call of the wild」をもじったもものなのだろう。Call of the wildは、野生化という意味でwildを使っていたと記憶している。しかし、主人公の行動の意味は今一つわからなかった。何が彼を魅了したのだろうか。
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アレグザンダー・スーパートランプこと、クリス・マッカンドレスという若者が荒野のバスの中でなぜ餓死していったのか。裕福な家庭に育ち、周りに愛する人間もいる中で、敢えて孤独と貧窮と餓えをおい求め、無謀ともいえる荒野のバスの中で暮らし、死んでいったのか。マッカンドレスは、トルストイの『家庭の幸福』を読み終えて、感動した何箇所かに印を付けている。”人生における唯一の確かな幸福は他人のために生きることだ”というところだ。それがわかったのに、なぜ荒野を出て家に戻らなかったのか、戻れなかったのか。多くの人は、マッカンドレスが食物にあたり、動けなくなり、衰弱して死んでいった、という見解を出している。そうかもしれない。 本書は、マッカンドレスの人生を本人のメモやインタビューをもとに淡々と記載されている。それを読むと、マッカンドレスの幾分の甘えなどが感じられなくもない。
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単身で大自然の中に飛び込むというのは、相当な準備と緊急時の助けが得られる方法がないと、死から逃れることができないということか。 街で生活していることが、いかに自然の脅威から守られているかを実感します。
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2008/9/11 読了 2016/1/1 再読 映画エベレスト3Dを見たあとINTO THE WILDをみたくなり、みたら原作を読みたくなったので再読。映画だと冒険(と失敗)の物語の要素が強めだったけど、原作読むと家族愛の物語だなぁ~としみじみ思う。
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まず映画を、そして本があることを知った。クリス(アレックス)の死後、著者が取材を重ねて、推測を重ねたものだけれど、彼の考えは確かに興味深く、程度の差は全然違うが、たぶん私の中にもあるもの。少なくとも嫌悪感は抱かなかった。 2015.10.23 この夏にアメリカの西側を旅行して...
まず映画を、そして本があることを知った。クリス(アレックス)の死後、著者が取材を重ねて、推測を重ねたものだけれど、彼の考えは確かに興味深く、程度の差は全然違うが、たぶん私の中にもあるもの。少なくとも嫌悪感は抱かなかった。 2015.10.23 この夏にアメリカの西側を旅行して雄大な自然を目の当たりにして、この本のことを思い出した。帰ってきて読了。 著者は周辺への取材を重ね赤裸々に語られているし、著者自身の体験等も交え推測も緻密記だが、本人が亡くなってしまっている以上詳細な日記も残っていないとなると、周りを固めたが中心部分の核心が欠けている印象を否めない。 2023.8.13
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美談なの? 現実逃避の成れの果て…。 純粋=バカ とか思ってしまった。 ただ、俺にはアラスカに 一人で向かう勇気はない。
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