荒野へ の商品レビュー
良すぎたし、マッカンドレスには到底及ばないが 私も無軌道な進路を選びがちではあるので、人々の彼への批判が自分にも痛烈に突き刺さった。 が、やはりマッカンドレスのような生き方は憧れる。 これは自分への戒めや奮い立たせるための活性剤として 定期的に読むことに決めた。 全然本を読ん...
良すぎたし、マッカンドレスには到底及ばないが 私も無軌道な進路を選びがちではあるので、人々の彼への批判が自分にも痛烈に突き刺さった。 が、やはりマッカンドレスのような生き方は憧れる。 これは自分への戒めや奮い立たせるための活性剤として 定期的に読むことに決めた。 全然本を読んだこと無いが、大好き。 まだ、自分が若いからだろうな。とも思う。 歳をとっても若い人の考えや行動には理解を示して寄り添ってあげられるような人になりたい。
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映画も観た。是非原作を読んでみたいと思い本書を手に取った。1日で読んでしまった。 実際にはあまり主人公クリスの動機、死亡原因、詳細な行動履歴は分かっていないことが分かった。 残された日記と彼と道中に出会った人物の証言から事実をもとに丁寧に行動経緯、動機が推測されている。映画ではあ...
映画も観た。是非原作を読んでみたいと思い本書を手に取った。1日で読んでしまった。 実際にはあまり主人公クリスの動機、死亡原因、詳細な行動履歴は分かっていないことが分かった。 残された日記と彼と道中に出会った人物の証言から事実をもとに丁寧に行動経緯、動機が推測されている。映画ではあたかもその履歴がすべて本人の日記などから明らかなように描かれていたが、実際には多分に推測の部分も大きいということが分かった。 「サハラに死す」にせよ、無茶な旅をして最後に死ぬとそれを批判する人たちも多い。 しかし、自分には少し共感できる部分もある。皆そうではないのか? 自分が何者か?自分の限界がどこにあるのか?知りたくなるのではないか。 今の自分を変えたい。本当の自分はこんな狭い世界で止まっているべきではない。やり遂げた先に何か薔薇色の世界が待っていると思ってしまうことはないか? 大部分の人たちはその心の欲求に気づかないふりをするか、気づいてもバカなことだと嘲笑し、同じ毎日を過ごす。 行動に移した彼らは本当に勇気があるし、行動力がある「探求者」だと思う。 決して自殺にも等しい無謀な冒険を推奨するつもりはないが、何も非難される筋合いのことはしていないと思う。 私は彼らが純粋に羨ましい(同じことをしようとは思わないが)。
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物質や経済に支配された今の自分の暮らしが恥ずかしく感じるくらいの、クリス・マッカンドレスの生き方、価値観。簡素な幸福に気づき、それを誰かと共有する生き方を志向したいと強く思った。映画化された『Into the Wild』は絶対に観るべき作品であると断言しておきたい。
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安定を捨ててまで、自らを困難に追い込み、挑戦を続けるクリス・マッカンドレス。生きることに貪欲すぎるのか、生きることの意味や意義に向き合った結果なのか謎に満ちている。 考えを理解する為にも、映画も見てみたいと思った。
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○感想を 手にしてから完読するまで約3ヶ月かかかった。それは、中断することも多かったから。 人の一生は短い。 彼は24年で幕を閉じた。 名前を変え、お金も寄付し、ほぼ徒歩で歩みアラスカへ旅へ出かけた経緯や周りのエピソードなど交えたドキュメンタリーである。自然の怖さも感じるし、地球...
○感想を 手にしてから完読するまで約3ヶ月かかかった。それは、中断することも多かったから。 人の一生は短い。 彼は24年で幕を閉じた。 名前を変え、お金も寄付し、ほぼ徒歩で歩みアラスカへ旅へ出かけた経緯や周りのエピソードなど交えたドキュメンタリーである。自然の怖さも感じるし、地球の未だ見ていない人が殆ど歩かない地に単独で入っていくことは、彼にとって勇気でもなく、自然な行為だったのだと思う。 主人公以外にも遭難したり、自然のなかで餓死していく他者も登場したが、このあたりが一番覚えていて読み進めが早かった。途中人との関わりやマックでバイトしたりして稼いだり、そうした人道的な内容もあるからリアルを感じる。バスは撤去されてしまったが、いつか機会があれば、お目にできたら嬉しい。今度は映画を観ようと思う。
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あなたは思いきってライフスタイルを変え、これまで考えてもみなかったこと、あるいはなかなか踏ん切りがつかずに躊躇していたことを大胆にはじめるべきだと思っているからです。多くの人々は恵まれない環境で暮らし、いまだにその状況を自ら率先して変えようとしていません。彼らは安全で、画一的で、...
あなたは思いきってライフスタイルを変え、これまで考えてもみなかったこと、あるいはなかなか踏ん切りがつかずに躊躇していたことを大胆にはじめるべきだと思っているからです。多くの人々は恵まれない環境で暮らし、いまだにその状況を自ら率先して変えようとしていません。彼らは安全で、画一的で、保守的な生活に慣らされているからです。それらは唯一無二の心の安らぎであるかのように見えるかもしれませんが、実際、安全な将来ほど男の冒険心に有害なものはないのです。生きる喜びはあらたな体験との出会いから生まれます。
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映画を観たあと、数年経ってから読んだ。良くも悪くも原作のほうが筆者の思い入れが強く現れているような気がする。アレックスという一人の人間の心のうちに少しでも寄り添おうとして、細かな手かがりでもとにかく全部拾っていく。人間の行動を簡単に表面的に理解して心理学用語で分類して片付けるなん...
映画を観たあと、数年経ってから読んだ。良くも悪くも原作のほうが筆者の思い入れが強く現れているような気がする。アレックスという一人の人間の心のうちに少しでも寄り添おうとして、細かな手かがりでもとにかく全部拾っていく。人間の行動を簡単に表面的に理解して心理学用語で分類して片付けるなんてできないと改めて感じた。 壮大な自然に憧れたり、文明に嫌気が差すことはあっても、人と人とのつながりは心に絶対に必要な要素なんだろうなあ。
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大学を卒業後、ヒッチハイクを繰り返しながらアラスカへ辿り着いた青年は一人で荒野へと足を進める。結果、彼は荒野に置き捨てられた廃バスの中で孤独死し、アメリカ中を震撼させることとなる。 いったい彼はなぜ荒野へ足を運んだのか?そして荒野での廃バス生活の中で何が彼を孤独死させる要員とな...
大学を卒業後、ヒッチハイクを繰り返しながらアラスカへ辿り着いた青年は一人で荒野へと足を進める。結果、彼は荒野に置き捨てられた廃バスの中で孤独死し、アメリカ中を震撼させることとなる。 いったい彼はなぜ荒野へ足を運んだのか?そして荒野での廃バス生活の中で何が彼を孤独死させる要員となったのか?極めてミステリアスなこの出来事を巡って描かれるノンフィクションが本作である。 アメリカ出身の稀代なるノンフィクション作家、ジョン・クラカワーの出世作である本作では、若かりしクラカワー自身の姿が孤独死した青年に重ね合わされている点が魅力的である。かつて、若きクラカワー自身は登山を通じて自己のアイデンティティを確立しようともがいていた。その姿は孤独死した青年と重なり、”荒野への冒険を通じて自己のアイデンティティを証明する”のが青年の冒険の目的だったのではないか、というのが冒頭の問に対するクラカワーの仮説である。 しかし、青年の失敗はアラスカという極めて過酷な自然に対する甘えであった。刻々と変わる自然状態の中で青年の行動圏は徐々に狭まっていき、食料も尽きる中で栄養失調と共に死を迎えることになる。青年が廃バスに残した日記には、その恐怖がありのままに残されており、読み手を震撼させる。 誰しもが若き時代に一度は考える自らのアイデンティティの確立。一人の青年は危険な登山で死の間際にまで直面するが何とか生き延び流ことに成功し、方やもう一人の青年は孤独に死を迎えることになる。その対称性が痛ましく悲しく映る。
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なんとなく、パーシグの「禅とオートバイ修理技術」とかチャドウィンの「パタゴニア」辺りを彷彿とさせる、辺境・放浪ノンフィクション。
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主人公のひたむきな気持ちに心を惹かれていく。家族をもった自分と比べて、自由に生きていく主人公の行動には、若干の羨ましさを感じる。
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