スロウハイツの神様(上) の商品レビュー
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ある老人から使っていない古い旅館を譲り受けた環。 環は、この古い建物をいわゆるシェアハウスとして再利用し、そこをスロウハイツと名付けた。 そしてそこには環自身が気に入った人だけを入居者として向かえ入れた。 入居者の6人は、作家や漫画家や画家など全員クリエイティブな仕事をしている。売れっ子もいれば、まだ芽の出ない人もいる。 そんな6人(本当は7人)を紹介したのが上巻。 ふがいない自分にやるせなくなり出て行ったエンヤの話はなかなか誰でも共感できる部分があるんじゃないかなって思った。 専門分野や経済状況が全然違う他人同士だけど、それぞれに信念を持ち、互いを尊重しているのをすごく感じるし、その住人たちがどのように展開していくのだろうというのを、下巻に期待してしまいます。
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はじめはシェアハウスのクリエーター周辺かな?と思ったが、面白い。徐々に飽きてくるかと思いきや、段々先が気になって人物達の振る舞いに普通にのめり込んでゆく。特に誰がどうこうという訳ではないが、やっぱり加々美ちゃんは別格かも。あんなに作られてるのに。登場が何と無くわかるけど、それによ...
はじめはシェアハウスのクリエーター周辺かな?と思ったが、面白い。徐々に飽きてくるかと思いきや、段々先が気になって人物達の振る舞いに普通にのめり込んでゆく。特に誰がどうこうという訳ではないが、やっぱり加々美ちゃんは別格かも。あんなに作られてるのに。登場が何と無くわかるけど、それによって起こるであろう嵐がさらに面白そうだって感じてしまうのだ。文章中にも、折々に好きなフレーズがあったりと好感触。下も読みたいと思ってしまった。
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上巻読了。 とにかくチヨダコーキが好き。 上巻だけでも結構なページ数だけど、あっとゆう間に読めました。 早く下巻を!
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かなり久しぶりに読み返した。 おおまかな話の流れやラストは覚えているものの、伏線なども楽しめ、細やかな心理描写には初見のような感動がある。 作中に登場するアニメやゲームに関しては少し恥ずかしくなるような要素もあるが、作者のそういったものに対する愛がひしひしと伝わってきていいなぁと...
かなり久しぶりに読み返した。 おおまかな話の流れやラストは覚えているものの、伏線なども楽しめ、細やかな心理描写には初見のような感動がある。 作中に登場するアニメやゲームに関しては少し恥ずかしくなるような要素もあるが、作者のそういったものに対する愛がひしひしと伝わってきていいなぁと思う。
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すごく好き。才能との葛藤、嫉妬、憧れなど、本当に人間らしい登場人物。とても共感できた。叙述トリックもいい。面白かった。
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上下巻に渡って散りばめられた伏線を最終章で回収する脚本家と小説家の恋物語。 多分、最後の方にも読者に伏線潜ませていてくれたと思う。二人が数十年付き合って行くことを・・・。 伏線回収は面白く最終章は二度続けて読んだくらいだが、途中ちょっと間延び感があった。
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若手脚本家、赤羽環がオーナーの「スロウハイツ」 そこではオーナーが認めた友人だけの幸せな共同生活の日々。編集者、小説家、漫画家、画家など、それぞれの登場人物にフォーカスを当てながら物語は進んでいく。人気作家チヨダ・コーキの小説を模倣した大量殺人と「コーキの天使」のくだりは引き込ま...
若手脚本家、赤羽環がオーナーの「スロウハイツ」 そこではオーナーが認めた友人だけの幸せな共同生活の日々。編集者、小説家、漫画家、画家など、それぞれの登場人物にフォーカスを当てながら物語は進んでいく。人気作家チヨダ・コーキの小説を模倣した大量殺人と「コーキの天使」のくだりは引き込まれた。上巻はメンバの胸に秘める想いが少しづつわかるようなメンバ紹介の内容。最後に登場する謎の少女、加々美莉々亜の興味深い出現で後半に続く。
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辻村さんの本は二冊目ですが、お話の作り方がとても好きです。さっそく下巻にも手を伸ばしてみようと思います。 『オーダーメイド殺人クラブ』の小林アンもそうでしたが、正直なところ個人的にこの方の本に出てくる主人公(一応ここでは環だと思っているのですが)が、あまり好きになれません。自我...
辻村さんの本は二冊目ですが、お話の作り方がとても好きです。さっそく下巻にも手を伸ばしてみようと思います。 『オーダーメイド殺人クラブ』の小林アンもそうでしたが、正直なところ個人的にこの方の本に出てくる主人公(一応ここでは環だと思っているのですが)が、あまり好きになれません。自我の強い性格を見て、「なんだコイツは」と抵抗を感じてしまう。 だけどそれは、いわゆる長所短所、魅力や欠点というものが、主要人物だからという贔屓目なしに描かれているためだと、読み進めていくうちに感じました。 キャラクター性や人物観なんてものは、現実では自分の立場や関わり方、相手から向けられる感情、あるいは偶然耳に入ったたった一言なんかであっさりと変容していってしまう。 この方の小説では、それが恐れることなく、ときどき残酷と思えるほどに平等に描写されていく。そのリアルさの些事加減が、じわりと染み入るような魅力になっているように思いました。
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クリエーター(の卵)七人で「スロウハイツ」で共同生活をする。ワクワクしそうな共同生活だけど、チヨダ・コウキが書いた小説を真似た殺し合い事件のことがワケアリでゾッとする場面も出てくる。七人の夢がどうなっていくのか下巻が楽しみ♪
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