スロウハイツの神様(上) の商品レビュー
トウケイ動画はこの時からあったんだとびっくりした。結末を知っているからこそ、張られた伏線にドキドキする。
Posted by
内容(「BOOK」データベースより) 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。 アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。 好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった...
内容(「BOOK」データベースより) 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。 アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。 好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。 辻村作品は、面白くなるのがスローな気がする。 でも、毎回感じるノスタルジックな雰囲気が好きで どうなっていくのだろう・・・という興味をそそられる文章なので 読み進めてい行くと、ある時、急に面白くなる! そこからはラストに向かって、読むのが止められなくなる感じになります。 「スロウハイツの神様」もそんな感じで 住人たちは実は環のことをどう思っているのだろう・・・。 互いに尊敬して、尊重して・・・それだけでこの生活が続くのだろうかって思いながら読み進めていった。 リリアの出現で、物語が一気に動く。 リリアなの?黒木なの?はたまた環なの?やっぱいリリア!!? 読んでるコチラがどんどん翻弄されていくww そして、ラスト。 ズルい!!ズルいよ~~(´;ω;`) コーキが、環が、そして登場人物皆が・・・もう一気に好きになってしまった。 コーキの言う 「大人になるのを支える文学。・・・それで構わないんです」 というのにぐわ~っと来ましたね。 「その時期を抜ければ、それに頼らないでも自分自身の恋や、家族や、人生の楽しみが見つかって生きていける。 それまでの繋ぎの現実逃避の文学と言われても それで構いません(略)」 コーキがそこに至るまでの、至ることができて・・・その一連の流れが あぁ、とても良かった。。。 辻村作品は、心を揺らすエピやフレーズを手元に置いておきたくなって、読みながら付箋を貼って、後からノートに書き写してしまったりします^^;。 今回もヤラレタなぁ・・・(◡‿◡*)❤
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハケンアニメで出てきたキャラクターの チヨダと黒木は元はこちらの作品とのことだったので、遡ってみようと読んでみた。 チヨダは人気作家。 環は売れっ子脚本家。 最初、環がただキツイだけの女の子と思いきや、 違うもろい面も抱えていて、 徐々に明かされていく母親の話やチヨダとの関係に 目が離せなかった。 書店で見たとき裏表紙に小説で人が死んだと出ていて想像力を働かせるインパクトがあった。 チヨダはなんて答えたんだろうと序盤ですごく気になっていたが、その回答にチヨダコーキというキャラクターの人間性がにじみ出ていて素敵だなと感じた。 恋愛というより、チヨダと環の関係性を書きたかったんだろうなと思った。 環にとってチヨダは神様で、 チヨダにとっても環は特別な存在。 トキワ荘のような設定は面白い。 面白かったが、時系列通りに物語が進んでいないので、同じ場面が繰り返しでてくる。時折どの場面を呼んでいるのかわからなくなった。 でもそれを上回るほど面白かった。
Posted by
スロウハイツではオーナーである脚本家の環、人気作家チヨダコーキ、クリエイターを目指す環の友人達が暮らしている。 上巻は大事件もなく、決してつまらない訳ではないけど読み進めるのが少し苦痛だったが、最後のページで下巻がとても楽しみになった。
Posted by
2014年4月23日読了。 クリエイターの集い、夢を追いかけること……、個人的にタイムリーすぎて刺さりまくる。
Posted by
なんで作るのか、なんで惹かれるのか、なんで憧れるのか。初めて読んだときには同世代だった環たち。それでも自分の歩く道の先にはああなる将来はないんだろうと思って切なかった。
Posted by
上下ともに 再読 しばらく辻村深月を読んでいなかったことを後悔した。 既読ながら、手が止まらず、ひたすらに読んだ。 文章が涙に滲んでいたけど、止められなかった。 読み終わって、題名がまたしみじみと胸に来た。 人は知らず知らず、誰かの神様になっているかもしれない。 だれかの存在に支...
上下ともに 再読 しばらく辻村深月を読んでいなかったことを後悔した。 既読ながら、手が止まらず、ひたすらに読んだ。 文章が涙に滲んでいたけど、止められなかった。 読み終わって、題名がまたしみじみと胸に来た。 人は知らず知らず、誰かの神様になっているかもしれない。 だれかの存在に支えられて生きるって素敵だ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物のそれぞれの視点で進められていくストーリー。 話が進んでいくにつれて、みんなが何かを隠していることが浮き彫りになって、最後の最後で下巻が早く読みたくなる締めくくりになっていた。 特段自分にものを作る才能があるわけではないし、今のところ追いかけている夢もないので、こういったクリエイティブな人たちの集まりを見ているとものすごく他人事に感じてしまう自分もいた。
Posted by
小説家、脚本家、漫画家、画家などのプロだったり、卵だったりする男女がトキワ荘的なアパートで切磋琢磨に夢に仕事に友情に青春していく話。 赤羽環という女性が軸に話が回転している。 それぞれの登場人物が丁寧に描かれており、読み易く親近感を覚える。ただ、赤羽環のセリフが辛辣極まりな...
小説家、脚本家、漫画家、画家などのプロだったり、卵だったりする男女がトキワ荘的なアパートで切磋琢磨に夢に仕事に友情に青春していく話。 赤羽環という女性が軸に話が回転している。 それぞれの登場人物が丁寧に描かれており、読み易く親近感を覚える。ただ、赤羽環のセリフが辛辣極まりなく目を引くが、それ以外はまぁ普通っぽい話。 下巻に期待。
Posted by
登場人物が多いのも、段々その人達のエピソードが明かされていくところも割と好き。何より最終章。予想できた結果ではあったけど思ってたより伏線が多くてスッキリ。
Posted by