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ゴーレム 100 の商品レビュー

4.2

29件のお客様レビュー

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2010/06/13

[ 内容 ] 22世紀のある巨大都市で、突如理解不能の残虐な連続殺人事件が発生した。 犯人は、ゴーレム100、8人の上品な蜜蜂レディたちが退屈まぎれに執り行った儀式で召喚した謎の悪魔である。 事件の鍵を握るのは才気あふれる有能な科学者ブレイズ・シマ、事件を追うのは美貌の黒人で精神...

[ 内容 ] 22世紀のある巨大都市で、突如理解不能の残虐な連続殺人事件が発生した。 犯人は、ゴーレム100、8人の上品な蜜蜂レディたちが退屈まぎれに執り行った儀式で召喚した謎の悪魔である。 事件の鍵を握るのは才気あふれる有能な科学者ブレイズ・シマ、事件を追うのは美貌の黒人で精神工学者グレッチェン・ナン、そして敏腕警察官インドゥニ。 ゴーレム100をめぐり、3人は集合的無意識の核とそのまた向こうを抜け、目眩く激越なる現実世界とサブリミナルな世界に突入、自らの魂と人類の生存をかけて闘いを挑む。 しかしゴーレム100は進化しつづける…『虎よ、虎よ!』の巨匠ベスターの最強にして最狂の幻の長篇にして、ありとあらゆる言語とグラフィックを駆使して狂気の世界を構築する超問題作がついに登場。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/04/11

 22世紀のスラム都市で連続発生する陰惨な殺人事件。セレブたちがお遊びで召還した悪魔の仕業と気付いた科学者たちは、ドラッグで別世界にトリップすることによりゴーレムに挑む。  SF作家アルフレッド・ベスター、1980年の作品。噂以上の怪作で参っちゃいました。  冒頭からスプラッタな...

 22世紀のスラム都市で連続発生する陰惨な殺人事件。セレブたちがお遊びで召還した悪魔の仕業と気付いた科学者たちは、ドラッグで別世界にトリップすることによりゴーレムに挑む。  SF作家アルフレッド・ベスター、1980年の作品。噂以上の怪作で参っちゃいました。  冒頭からスプラッタな惨殺シーンが続き、そして下品な言葉が次々と繰り出されながら珍奇な物語が展開していく。  しかしながら単なるエログロに終わらず、不思議なことになぜか常にピュアな視線を意識させられます。内省的な探究心も強く。  文体を破壊してイラストで延々と表現される、グネグネしたバッド・トリップ感もまた素晴らしい。

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2011/06/29

狂ってしまいたいんだ。 この狂った世界に順応するために おかしくなってしまいたいんだ。 だから召喚するよ、わたしたちのゴーレム100乗。

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2009/10/07

夜な夜な究極のスラム街「ガフ」をうろついては残虐な死体を残して消える「ゴーレム」を追うグレッチェンとシマは、自らも気付かぬ内に壮大な混沌に取り込まれて行く…登場人物がプロメチウムを飲んで精神世界「ファズマ」にダイブした途端、ページに踊り出る無数の幾何学的な、或いは影絵的な、装飾文...

夜な夜な究極のスラム街「ガフ」をうろついては残虐な死体を残して消える「ゴーレム」を追うグレッチェンとシマは、自らも気付かぬ内に壮大な混沌に取り込まれて行く…登場人物がプロメチウムを飲んで精神世界「ファズマ」にダイブした途端、ページに踊り出る無数の幾何学的な、或いは影絵的な、装飾文字的なグラフィックの数々に 読者唖然。ジャンクな、あまりにジャンクな読書体験でした。たのちかった。次は「虎よ!虎よ!」と、ジーン・ウルフの「デス博士の島その他の物語」ですよ!

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2011/08/01

SF界で熱狂的な人気を誇るアルフレッド・ベスターの小説が満を持して和訳された   のだ。いや SF音痴の私には全く分かりませんが。そうSF的素養の全く無い私が無謀にも手を出してしまったこの大作。苦戦しました。なんといいましょうか。星一徹の卓袱台ひっくり返しのごとく力任せに私のSF...

SF界で熱狂的な人気を誇るアルフレッド・ベスターの小説が満を持して和訳された   のだ。いや SF音痴の私には全く分かりませんが。そうSF的素養の全く無い私が無謀にも手を出してしまったこの大作。苦戦しました。なんといいましょうか。星一徹の卓袱台ひっくり返しのごとく力任せに私のSF感を転覆させられました。一言で言うと    「なんじゃこりゃ」です。崩壊した言語、溢れるお下劣場面、そしてフロイト論から心理学的思考、もうひっちゃかめっちゃか どうしてくれる混乱緞子。ニューヨークで起きた猟奇殺人事件の謎を解く  というのがスジなのだけど、なんだろねぇ、すんません、私の手には負えませんでした。有閑マダム8人が暇つぶしに始めた悪魔召還ゲーム。それによって呼び覚まされた悪魔ゴーレム。その謎に挑んだのが科学者と女性精神工学者と警察官。その3人がくんずほぐれつあれやこれやそれやどれや って感じで一体どこに行き着くのさって感じですわ。う〜む これを「面白い」と言えるほどの力が欲しいぞ。ただこの溢れる言葉遊びを原文で読みたいという衝動には駆られたな。

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2009/10/04

何でもありのガラクタを集めて、それでいてラストはそのすべてのガラクタを引き連れて突き抜けてみせるという大技を見せてくれる小説。

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2009/10/04

各自にはわれわれ同様に秘密の名前があり、それが彼女たちの真の姿だった。T・S・エリオットによれば、命あるものの秘めたる名、「深遠にして謎めいたたったひとつの“名”」は、だれにも知られえず、知られてはならないというわけだが蜜蜂レディたちはお互いの秘密の名前を知っていてそれで呼び合っ...

各自にはわれわれ同様に秘密の名前があり、それが彼女たちの真の姿だった。T・S・エリオットによれば、命あるものの秘めたる名、「深遠にして謎めいたたったひとつの“名”」は、だれにも知られえず、知られてはならないというわけだが蜜蜂レディたちはお互いの秘密の名前を知っていてそれで呼び合っていたので、ここに記そう――

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2009/10/07

ぁぁぁぁぁ。 この重量感のあるこの本の重みが癖になります。 これだけいろんな展開を盛り込んでも、 稚拙ではなく、むしろそれが癖になってくる。 本として楽しめるし、なによりも、このブットンダ感じがすごい。 だが世の作家たちよ。 これは決して真似はできないぞ。 真似をすれば、ただの...

ぁぁぁぁぁ。 この重量感のあるこの本の重みが癖になります。 これだけいろんな展開を盛り込んでも、 稚拙ではなく、むしろそれが癖になってくる。 本として楽しめるし、なによりも、このブットンダ感じがすごい。 だが世の作家たちよ。 これは決して真似はできないぞ。 真似をすれば、ただの稚拙なものになるだろう。名作とはそういうものだ。と思う。 兎に角。よくぞ翻訳版を出してくれたと思う。

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2009/10/04

ストーリーが秀逸 SFって大概はオチが今イチってイメージがあるけど、これは最初から最後まで引き込まれる魅力がある。

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