アメリカ外交の大戦略 の商品レビュー
世界に対する単独行動主義は100年以上も生き延び、アメリカが地域大国から世界大国へと変容した後でさえも持続した。 超大国がただ1か国しかないとき、ほかの国家が軍事能力でその超大国と競争しようとする意味はない。アメリカの覇権はすべtえの国家や文化が共有している。 ブッシュの大戦略を...
世界に対する単独行動主義は100年以上も生き延び、アメリカが地域大国から世界大国へと変容した後でさえも持続した。 超大国がただ1か国しかないとき、ほかの国家が軍事能力でその超大国と競争しようとする意味はない。アメリカの覇権はすべtえの国家や文化が共有している。 ブッシュの大戦略をアメリカ史の広範な文脈の中で位置づけてみると、そこに自由の帝国という観念が深く根付いている。
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アメリカの実際戦場には行かないインテリ層には受け入れられるのだろうというのが、純粋な感想。 著者は、多くの市民や国家の非難を受けたブッシュの政策について、それが決して目新しいものではないという。 テロリストへの対応としてブッシュが行ったことは、伝統的に受け継がれてきたアダムズの先...
アメリカの実際戦場には行かないインテリ層には受け入れられるのだろうというのが、純粋な感想。 著者は、多くの市民や国家の非難を受けたブッシュの政策について、それが決して目新しいものではないという。 テロリストへの対応としてブッシュが行ったことは、伝統的に受け継がれてきたアダムズの先制、単独主義行動、覇権を主軸とした外交戦略(一時的に先制や単独行動は衰退したが)に回帰したものだとした。 ブッシュの政策を擁護しているんだと私は解釈した。 とにかく読みづらかった。翻訳本だから仕方ないけど。 でも確かにこの本は、最近の、時事的な問題を歴史的な文脈に沿って分析した良書なんだろうと思う。 アメリカの自由と民主主義に確固たる自信を持っていなければこんな文章は書けないだろうな。
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現在の視点から過去を見返して批判的になるのではなく、過去の歴史的事象から考察を始め、現在につながる過程を論理的に説いているので好感が持てる。さらに未来へつなげていこうとしている視点も。 訳が下手すぎて、解読に時間を要するのが難点。
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ジョン・ルイス・ギャディスは世界で最も有名なの冷戦史研究者の一人であり、リアリスティックに歴史認識の再定義を行うで知られている。 本書はいわゆる歴史研究書ではなく、<9・11>という衝撃の後に、アメリカが取るべき外交戦略を歴史的な文脈で考えてみるといった趣旨である。(講演...
ジョン・ルイス・ギャディスは世界で最も有名なの冷戦史研究者の一人であり、リアリスティックに歴史認識の再定義を行うで知られている。 本書はいわゆる歴史研究書ではなく、<9・11>という衝撃の後に、アメリカが取るべき外交戦略を歴史的な文脈で考えてみるといった趣旨である。(講演の内容が文章化されている) 19世紀のジョン・クインシー・アダムス、20世紀のフランクリン・D・ローズヴェルト、21世紀のジョージ・W・ブッシュの3名の大統領を軸に本書は構成されている。 本書の核心部分は、19世紀にアダムスが提唱した、<先制>(preemption),<単独行動>(unilateralism),<覇権> (hegemony)という3つの要素が19世紀から20世紀の初頭までのアメリカの成損戦略において貫かれ、アメリカ合衆国の責任範囲を狭めることで地理的・政治的な安全保障を勝ち取ろうとするものであった。 20世紀中盤にさしかかった頃、F・ローズヴェルトは、この原則から大きく転換して、アメリカの安全保障を実現するために、国境の遙か彼方まで frontを拡大して、旧大陸の国家と同盟関係を結ぶに至るとともに、自由主義経済という価値観を世界規模に広める道筋をつけた。 <9・11>にはじまる21世紀は、冷戦構造という「明確な敵=より悪とされる存在」となる国家が消失し、代わりに国境の内側をも危険にさらす国際的なテロリズムとの対峙を余儀なくされ、ブッシュ政権はその対応に19世紀以来の大戦略に(部分的に)復帰しようとしていると本書では分析する。 本書を読んで、納得できなかった部分は(もちろんそれは私の能力不足でもあるが)、3要素のうちの<先制>の部分である。 著者のギャディスは1814年の米英戦争から19世紀末のフィリピンの獲得に至るまでの国土の拡大方針を、アメリカの敵となりうる存在を飲み込むことで、国境の内側に対する脅威を取り除こうとしていると説明している。 しかし、これは外交の大戦略と言うにはあまりにも一面的過ぎる。19世紀の前半はともかくも、それ以降アメリカは主権国家に対して、<先制>的な攻撃を行うことは極めて稀であった。第一次大戦でも、第二次大戦でも、そして冷戦期においてもアメリカが<先制>した例を挙げる方が難しい。 外交・軍事における<先制>というのは、ビスマルク時代のプロイセン、ナチス=ドイツ、戦後のソ連といった国々がとったものと認識するのが妥当であって、アメリカは戦術的にも戦略的にも<先の先>ではなく<後の先>を狙ってきたのではなかったのか。 日本語訳が悪い部分もあり、特に後半は論理展開がつかみにくい部分もあるが、非常に短い書籍であるにもかかわらずアメリカという国家のアイデンティティをつかもうとしているところは高く評価できる。
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