幕末・維新 の商品レビュー
2006年末から刊行…
2006年末から刊行された岩波新書の日本近現代史シリーズの第一作。(従来の左傾・反体制史観ではない)21世紀にふさわしい新たな史観が描かれるのかどうかが注目される。
文庫OFF
幕末から明治初期にかけての通史。幕府外交の優秀さや新政府外交の強引さが目立つ様な記述が多い。いわゆる教科書に載っている様な主流の新政府アゲは無く、新しい歴史観が見られた。ただ幕府アゲの新政府サゲが強調されすぎて、著者の思想を感じてしまい純粋な幕末維新史を楽しめなかった。
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明治から現代までの歴史を改めておさらいしようと思って読み始めた。教科書で習った時のイメージと違うことも多々あり、興味深い。
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黒船来航・開国 → 西南戦争・明治維新までの通史。天皇中心の攘夷論で沸き立っていたという従来の見解を史実に基づいて検証。イギリスのものを中国の漢訳から学んでいたという。わが国に近代国家を現出させた政体書がアメリカ合衆国憲法の影響を受けていたとか勉強になった。
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再読。 細々した部分が難しく、理解したとまでは言えないが、幕末の大まかな流れを把握することはできた。
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勉強になりました。 世界から見た幕末、明治維新の日本が描かれています。 よくある明治維新の概要を見ると幕府が何も考えずに不平等条約を結んだという理解になってしまうことが多いと思います。実はそうではなく、当時の幕末の現場には優秀な人がたくさんいて、その人達の努力によってできる限り良い内容になるよう交渉し条約を結び、結果不平等になった面もある、ということだったんだなと理解できました。現場の人たちの働きぶりがよく描かれており、イメージが沸きました。 その時日本はこうしたけど、世界の情勢から見ると実はこういう状況だった、という事もありました。やはり常に世の中に目を向けていくということは重要だなと思いました。 明治政府の急激な改革によって民の反乱が頻発していたのはこれまでよく分かっていなかったです。そういった面もあったんだなと勉強になりました。やはり多角度から見て自分なりの意見を持たないとダメだなと思いました。
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幕末から維新前後の歴史をざっくり復習する感じの1冊だが、ペリー来航以来の幕府の外交、政治というのは、欧米や中国、ロシアなど各国間の事情と日本の地政学的価値に影響されながらも、従来持っていた印象より柔軟かつ理論的で、慎重に筋の通った言い分をしっかり伝えていたのだと改めて思った。 個...
幕末から維新前後の歴史をざっくり復習する感じの1冊だが、ペリー来航以来の幕府の外交、政治というのは、欧米や中国、ロシアなど各国間の事情と日本の地政学的価値に影響されながらも、従来持っていた印象より柔軟かつ理論的で、慎重に筋の通った言い分をしっかり伝えていたのだと改めて思った。 個人的に興味深かったのは、江戸末期の一揆の元気の良さ。新政府になって、相当厳しく処罰するようになったことを考えると、現代日本の政治に対する市民の軟弱さというのは、やはりこのあたりから始まってしまったのかという印象を持った。
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第1章にあるように近年の研究で江戸外交が弱気だけではないことが明らかになっている。これもきちんとした記録あってのこと。だからこそ公文書はしっかり体系的に残していく必要性がある。
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歴史について知りたかったことの一つは、今と違う時代の人はおそらくかなり違った感性で物事をとらえていたのだと連続性をもって感じることだったのかも。若者の閉そく感とか。時代の刻みが長いところと短いところがあって、一様ではないことも。 戦は、基本的には武人同士のもので、それ以外は被害者だったんだなあ。その辺は近世的な戦争。
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自分のすぐ近くにある物語との出会いは、嬉しく、また有難い。これをお貸し頂いたのは仕事の古く永い先輩であると共に、ぼくの中に北海道愛を最初にインジェクトしてくれた方である。本書の作家・浮穴みみも千葉大仏文科卒だが北海道生まれの作家である。本書は北海開拓に纏わる人たちを絡めた美しく...
自分のすぐ近くにある物語との出会いは、嬉しく、また有難い。これをお貸し頂いたのは仕事の古く永い先輩であると共に、ぼくの中に北海道愛を最初にインジェクトしてくれた方である。本書の作家・浮穴みみも千葉大仏文科卒だが北海道生まれの作家である。本書は北海開拓に纏わる人たちを絡めた美しくも逞しい短編集である。 『楡の墓』タイトルにもなっている最初の短編は、札幌市に堀を引いた初期開拓の責任者である大友亀次郎。札幌市東区に彼を記念する郷土資料館があり、それを偶然にも先月だったかぼくは訪れている。また大友がトウベツの開拓に関わろうとした経緯など実に興味深い。 『雪女郎』続いて北海道神宮にゆくとガイドさんが必ず紹介する大きな銅像で印象的な島義武の開拓と挫折。途中で行き会うブリキストンは、津軽海峡を挟み本州と蝦夷の生息動物が異なると唱え、ブリキストン・ラインという名で有名になった学者である。同作者の他の短編作品でも描かれているということなので、楽しみにしておく。 『貸女房始末』は、唯一書き下ろしではなく過去雑誌掲載作品。『小説推理』に掲載されたとあるが、いずれも推理小説というより、人情と歴史を絡めた骨太の歴史小説作家という風に読める。札幌居住地の焼き払いと再建を描いたものとして印象深い。 『湯壺にて』は、まだ山の中の秘湯であった定山渓温泉の湯壺を舞台にした、開拓吏・松本十郎にまつわる物語。 『七月のトリリウム』は、船の中、札幌農学校で教えのために渡ろうとしているクラーク博士の逸話を、美しい文学性とともに描く。 いずれも、自分の住んでいる、あるいは住んでいた場所、ゆかりの地。それらは本書の舞台というより、むしろ土地が人以上の主人公なのではないかと思われるほど、蝦夷地とその開拓にちなんだ物語である。北海道を愛する人にとっては、心のメモリーとなりそうな重要な作品であった。 明治維新による移民政策、北海道開拓、アイヌ民族などの歴史などに興味のない方も、この作品たちは、物語性だけでも惹きつけるものが十分にあり、とてもおススメである。
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