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パラサイト・イヴ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2024/10/02

個人的・夏のホラー特集。と言いながら、さすがに10月になって夏もないだろう…って、まだ暑いんだから仕方ない。でも朝夕はそれなりに涼しくなってきたし、今年の個人特集はここまでかな。で、本作。やっと読めたんだけど、印象としては前半☆4つ、後半2つで平均して3つ。薬学博士が狂気に駆られ...

個人的・夏のホラー特集。と言いながら、さすがに10月になって夏もないだろう…って、まだ暑いんだから仕方ない。でも朝夕はそれなりに涼しくなってきたし、今年の個人特集はここまでかな。で、本作。やっと読めたんだけど、印象としては前半☆4つ、後半2つで平均して3つ。薬学博士が狂気に駆られていくさまを描く前半は、あくまで人間の怖さが主体で引き込まれる。でも細胞が暴走を始めるに及び、展開は一転。必然的な展開と言われたらそれまでなんだけど、当然スーパーナチュラル的な要素がいや増され、個人的には避けたい方向にどんどん進んでいくのであった。う~ん…。

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2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館をふらふらしていたときにふとタイトルが目に入り、あのゲームの原作であることをそこで知る。(ゲームの方はストーリーはだいぶ変更されているが)ホラー小説と名のつくものは実はこれが初めてだったのだが、なんとなく「アレ」が来ることを分かりながら、ひたひたと迫り来る恐怖、周辺の人たちの目線から時が進んでいく感覚が結構面白かった。時折出てくる専門用語はなかなかに難しいので程よく読み飛ばしながらだったので、そこに関しては特に違和感?などはなかった。

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2024/05/03

非常に学術的に作り込まれており、深く専門的な表現が多く精巧です。 その分読むのは大変でしたので、最後まで読むには根気が必要かと思います。 私の場合、読み始める→疲れて別の本を読む→本書に戻るを繰り返していたので、読み終えるのに半年近くかかってしまいました。 全編を通して常に薄...

非常に学術的に作り込まれており、深く専門的な表現が多く精巧です。 その分読むのは大変でしたので、最後まで読むには根気が必要かと思います。 私の場合、読み始める→疲れて別の本を読む→本書に戻るを繰り返していたので、読み終えるのに半年近くかかってしまいました。 全編を通して常に薄気味悪く、生理的に気持ち悪い系のホラーとしては格別です。

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2023/01/31

バイオホラー小説という分野に初挑戦だったが、どんなものかと思いつつ読むと、やはり専門用語が飛び交っていて、目の前を通り過ぎているだけのページも多々あったかもしれない。 しかし、後半排水口を使って移動するシーンなどはケビンベーコンのトレマーズなど思い出してしまった。イブが崩壊するの...

バイオホラー小説という分野に初挑戦だったが、どんなものかと思いつつ読むと、やはり専門用語が飛び交っていて、目の前を通り過ぎているだけのページも多々あったかもしれない。 しかし、後半排水口を使って移動するシーンなどはケビンベーコンのトレマーズなど思い出してしまった。イブが崩壊するのも、梅図かずおのマンガのイメージになっちゃうしで、バイオホラーは初心者なんだなぁ。

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2022/06/04

細胞が人を乗っ取るという設定が面白かった。序中盤は物語がゆっくりと進みつつも、不気味な感じがあって良かった。終盤に進むにつれて物語が加速していき、それに応じて緊張感が増していった。身近なものを用いたホラーだったから、後味の残る怖さだった。

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2021/03/25

昔、実写映画とゲームでなじみのある作品でした。 原作を読んだことがなく、ずいぶんと時間が経ってからですが読み終わりました。 作者がもともと薬学の世界にいたことから、実験シーンの描写がリアルで、専門用語だらけなので、一つ一つ用語を調べながら読みました。 前半は少し退屈なシーンが...

昔、実写映画とゲームでなじみのある作品でした。 原作を読んだことがなく、ずいぶんと時間が経ってからですが読み終わりました。 作者がもともと薬学の世界にいたことから、実験シーンの描写がリアルで、専門用語だらけなので、一つ一つ用語を調べながら読みました。 前半は少し退屈なシーンが続きますが、中盤から後半にかけて非常にスリリングでいてホラー、スピード感のある展開になっていきます。 ストーリーはSFホラーですが、ノンフィクションの医学的な話と組み合わさって構成されたフィクションなので、非常にリアルなお話でした。

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2021/02/24

ゲーム作品で同タイトルを知り購入しました。ゲームのなかでもちゃんと主人公達がいたことに感動すら覚えたものです。 少し難しいですが、ゲーム作品への考察が深まります。

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2021/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

看護師ーーー!!!!!! 最終的に何回も叫んだり悲鳴を上げたりしたわけなのですが、最初に叫んだのはここでした。 おともだちさんにオススメ受けて読んだ。 不勉強にて、『タイトルは知ってるけど読んだことない』というお話だったので読んだ、ら。 とても面白かった。読書時間がなかなか取れず読み進めるのに時間が掛かったけれど、間が空いても内容を忘れることなく、本自体がページを開いて待っていてくれるような気がするくらい、続きがどんどん気になる話でした。 中学校のときに習ったミトコンドリア。 大学時代に習ったエネルギー生成の過程。 新しく知るミトコンドリアDNAの遺伝。 どれもが鮮やかで、最後の方はイヴの力についてなど考えながら読むのが非常に楽しかった。 発火については理解したが圧については『放電』の一端? それとも体内のミトコンドリアに命じて『運動エネルギー』を強烈に生み出したり、あるいは生成をやめさせたり? 生殖細胞の分化を促進させる力があるとして、数十分でひとつの生命体を形作るほどの諸々の『材料』があったのか? とか。詳しくないが故に考えることが楽しく、ついでに今すごい勢いでATPが分解されてる、ミトコンドリアありがとう、と思うところまでがセットでした。 文庫版に付けられた太田先生の用語解説のお陰でより判りやすく、かつ文庫版あとがきを拝見するとハードカバー版より更に得心の行く内容に改訂されているようなので、ハードカバー版しか読んでない方は是非とも文庫版も読んでいただけたらと願います。

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2020/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学生の時に読んだのを20年ぶりに再読。 さらっと読んでストーリーを追うだけの読み方もできなくはないと思ったが、せっかく科学とエンターテインメントの融合が話題になった本を読むので、頑張ってゆっくり読んでいたら思いの外読み終わるのに時間がかかった。 本編も面白かったが、新潮文庫版のあとがきもとても面白かった。 本書の評価についての統計が記載されていたのが興味深く、一つの作品に対する評価が社会情勢で変わることは当たり前だとは思っていたけど統計で見てみると(一見)客観的に可視化される。話題になった作品は、肯定的評価→否定的評価→肯定的評価と評価に波があるのも当然かもしれない。 難しいけど面白い本をちゃんと読んでいきたいし、小説も科学も古いものを乗り越えて出てきた新しいものをちゃんと評価できる自分でありたいと思った。

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2021/06/20

最初に読んでから、もう一度くらい読んだであろうか?今回また数年ぶりの再読。話の面白さは、今も色褪せない。 最後まで読んで、まるで初めての様な感覚。特にクライマックスのイヴとの闘いのところ、こんなんだったっけ?と思えるくらい。映画版と混同していたのかな? まぁエピローグで、あれだけ...

最初に読んでから、もう一度くらい読んだであろうか?今回また数年ぶりの再読。話の面白さは、今も色褪せない。 最後まで読んで、まるで初めての様な感覚。特にクライマックスのイヴとの闘いのところ、こんなんだったっけ?と思えるくらい。映画版と混同していたのかな? まぁエピローグで、あれだけのことを経験した浅倉さんが、冷静に事件を振り返るところご微笑ましい(乗っ取られてたんで、自分の記憶にないからか?)が、今後への余韻も残して話は終わる。麻理子ちゃんのメンタルは大丈夫ですかなぁ?もうこわくて子ども産めないんじゃないかな?と心配。 一歩間違えれば、くっだらない怪物譚に終わりそうなラストを、ここまで読ませてしまう作者の力には 脱帽する。これが処女作とはねぇ。酒見賢一と言いい、瀬名秀明と言い、やはり天才は初めから違うのか? ミトコンドリアよ、永遠におとなしくしていてください。

Posted byブクログ