パラサイト・イヴ の商品レビュー
もうかなり前の作品であるにもかかわらず、読んでいる間は色あせることのない迫力に包まれていたように感じる。 この作品は、性や肉の表現が生々しく、また言いようのない怖さも感じる。 それらに目を背けたくなる気持ちもあるが、登場人物それぞれが作品内に息づいているように感じ、本を読み進める...
もうかなり前の作品であるにもかかわらず、読んでいる間は色あせることのない迫力に包まれていたように感じる。 この作品は、性や肉の表現が生々しく、また言いようのない怖さも感じる。 それらに目を背けたくなる気持ちもあるが、登場人物それぞれが作品内に息づいているように感じ、本を読み進める糧になったように思う。
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瀬名さんのデビュー作ということで気になっていた本 BRAIN VALLEYに続く二作目 本作も理系向きの作品、だがSFかつホラーで面白かった 依存関係と共生関係、バランスとはいつか崩れるものなのか、それともやっぱりどこかに落ち着くものなのか、と考えた
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ゲーム作品を知っていてそこから興味を持ち購入。 ゲーム作品の魅力とはまた違ったSFの魅力があります。楽しめました。
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もっと進化論的なアプローチや生命・遺伝子とは何なのかといったテーマを深く掘り下げたものを想像していたので、正直いって期待したほどではなかった。EVE-1の描写のしかたもホラーSFによくある感じだったので、よくできたSFホラー映画といった感じ。前半の少女が病室で寝ているときに何者か...
もっと進化論的なアプローチや生命・遺伝子とは何なのかといったテーマを深く掘り下げたものを想像していたので、正直いって期待したほどではなかった。EVE-1の描写のしかたもホラーSFによくある感じだったので、よくできたSFホラー映画といった感じ。前半の少女が病室で寝ているときに何者かがやってくるといったくだりは結構怖かったんだけどな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
H30.10.11 読了。 タイトル的に昔スクウェアから出たゲームを連想してしまう世代なので、気になって読んでみた。 長い割にくそつまらん話だった。 無駄にグロいし気持ち悪い。 人間を超えた超人類みたいな存在なのに、ミトコンドリアDNAのことはあくまでも人間レベルしか知らないというところは最大のズッコケポイント。 最後はとってつけたような終わり方で、これでハッピーエンド臭が出るだろうという投げやり感。
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薬学部生化学研究所で助手を務める永島利明。突然の妻・聖美の交通事故死が受け入れられず、肝細胞の培養を始めるが、この細胞が思わぬ変化を始まる ミトコンドリアに焦点を当てたバイオホラー。。なんでしょうか。 ホラー要素は後半以降で、それまでは細胞培養であったり、生体肝移植であった...
薬学部生化学研究所で助手を務める永島利明。突然の妻・聖美の交通事故死が受け入れられず、肝細胞の培養を始めるが、この細胞が思わぬ変化を始まる ミトコンドリアに焦点を当てたバイオホラー。。なんでしょうか。 ホラー要素は後半以降で、それまでは細胞培養であったり、生体肝移植であったりと、科学的な面が強いサイエンスフィクションといった印象。
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ドキドキして面白かった。 展開はテンプレ感があるが、題材が馴染みの薄い生命科学なので飽きることはない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラーは好きじゃないけど、これは心に残っていて保存用に買いました。最後がバッドエンドなのもわりと好きです。今日も体の中でミトコンドリアが元気に活動しています。ああ心がざわざわする…
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本格的(多分)なミトコンドリアの説明と子どもじみた展開がバランスが悪くて、読んでて乗りきれない。ゲームの原作かと思った
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最初は、科学知識をちりばめた医療もののサスペンスドラマという感じで手堅く始まるのだけど、途中からあれよあれよという間にものすごい世界に連れて行かれる。そのあたりを、快感と思うか違和感が勝るか、そこが評価の分かれるところだろう。 僕は、どちらかといえば違和感が勝った方かもしれ...
最初は、科学知識をちりばめた医療もののサスペンスドラマという感じで手堅く始まるのだけど、途中からあれよあれよという間にものすごい世界に連れて行かれる。そのあたりを、快感と思うか違和感が勝るか、そこが評価の分かれるところだろう。 僕は、どちらかといえば違和感が勝った方かもしれない。「まさか、それはないだろう。だったら笑うけど」と思ってたことが、小説内で本当に起こっていったから。まして、ラスト近くになると想像を遙かに超えて、読み始めたときとまったく別の物語になってしまった印象さえした。「ドクターX」を見ていたら、いきなり「昭和版仮面ライダー」になってしまったような。「びっくりしたなあ、もう」という感じである。 まあ、でもそんなのは、僕の個人的な先入観から始まったことであり、ジャンル分けなどはあまり意味のあることではなく、仮にジャンルに縛られた読もうとしたとしても、その区分を強引に近い筆力で飛び越えたことに感心するべきなのだろう(同じような感じを、昔「総門谷」でうけたことを思い出した)。それにしても、「びっくりしたなあ、もう」である。 おもしろかったかと言われれば、まあまあおもしろかった。最後の方のドドドドと「やってくる」感じも、気持ちがよかった。でも、小説の世界にどっぷり浸れたかとか、ページをめくる手が止まらなかったかとか聞かれれば、それほどでもない。意欲作ではあるけれど、小説としての完成度を言えば、一流とは言えない感じがした。第1作なのだから、そうかもしれない。アイデアと知識が先行していて、どうも理詰めになりすぎるからかもしれない。 なによりも、もう一つ登場人物に感情移入ができない。みんな、「役割を果たすために存在している」感が強いからだろう。「人間なんてそんなもの」というのが、小説のテーマの一部でもあるのだろうけれど。
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