チルドレン の商品レビュー
惜しい。
読み始めは文章の微妙なニュアンスの違いや、文章力に疑問を持ちましたが、だんだん慣れてしまいました。 ストーリー構成は悪くないのですが、だんだんくどいというか、うさんくさいというか、ラストもやっぱり。と言った感じ。 話全体に波がなく、お決まりといった感じ。 独りよがりな部分も...
読み始めは文章の微妙なニュアンスの違いや、文章力に疑問を持ちましたが、だんだん慣れてしまいました。 ストーリー構成は悪くないのですが、だんだんくどいというか、うさんくさいというか、ラストもやっぱり。と言った感じ。 話全体に波がなく、お決まりといった感じ。 独りよがりな部分も見受けられました。 長所をあげるとしたら、読みやすい。ってことぐらいでしょうか。 なんだかとても惜しい一策でした。
freshpeach
おすすめ!
はた迷惑で破天荒、だけど憎めない人柄の陣内。彼を中心に、嵐は吹き荒れる。友人、後輩、銀行強盗。巻き込まれた人たちの連作短編集。陣内の言葉にニヤリと笑い、心が軽くなり、構成の妙に膝を打つ。そんな作品。
abtm
登場人物が魅力的だし、これがおもしろいと思う人がたくさんいるのはわかるんだけどわたしには合わなかった…。
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『伊坂幸太郎、まずはコレ!』 という帯にひかれて読んでみたが... 読み終わった直後の感想は、 「短編集同士に繋がりはあるものの なんともまとまりがないストーリーだな~」と しかし、単純に自分の想像力や読み解く力の無さを香山さんの解説を読むことによって痛感しました。 ハッキリと言...
『伊坂幸太郎、まずはコレ!』 という帯にひかれて読んでみたが... 読み終わった直後の感想は、 「短編集同士に繋がりはあるものの なんともまとまりがないストーリーだな~」と しかし、単純に自分の想像力や読み解く力の無さを香山さんの解説を読むことによって痛感しました。 ハッキリと言葉にされなくても、作者からのメッセージが受け取れる読者になりたいな(*T^T)
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このような突飛な人物が出てくる物語でその人物が魅力的に感じるのは、周りの人たちが負のフィルターでその人を見ていないからだと思う。陣内さんは現実世界にいたら間違いなく関わると面倒なタイプだが、その周りの永瀬さん、武藤さん、陣内さんの上司他の人たちが陣内さんをフラットな目線で見て偏見...
このような突飛な人物が出てくる物語でその人物が魅力的に感じるのは、周りの人たちが負のフィルターでその人を見ていないからだと思う。陣内さんは現実世界にいたら間違いなく関わると面倒なタイプだが、その周りの永瀬さん、武藤さん、陣内さんの上司他の人たちが陣内さんをフラットな目線で見て偏見なく彼を語っており、(鴨居さんは私と近い目線だが、陣内さんに付き合っている点で心が広い)彼らがこの物語を面白く成り立たせている。なので私的なMVPは陣内さんではなく周りの人たちです。続編も読みます!
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『俺たちは奇跡を起こすんだ』 『俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。 ところで、あんたたちの仕事では奇跡は起こせるのか?』 . 『そもそも、大人が格好良ければ、子供はぐれねえんだよ』 この本の登場人物 陣内 の言葉の面白さと ユニークさがくせになる 伊坂作品によく出てくるビ...
『俺たちは奇跡を起こすんだ』 『俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。 ところで、あんたたちの仕事では奇跡は起こせるのか?』 . 『そもそも、大人が格好良ければ、子供はぐれねえんだよ』 この本の登場人物 陣内 の言葉の面白さと ユニークさがくせになる 伊坂作品によく出てくるビートルズもあり とてもこの人らしい作品
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伊坂幸太郎、アンソロジー以外でちゃんと読んだのは『グラスホッパー』以来。 これは温まる話だった。陣内さんが周りの人を翻弄(まったく嫌な感じはしない)していく様がワクワクする。5つの短篇だけどどこか繋がっていて伏線が回収されていくのが気持ちよかった。 陣内さん再登場の『サブ...
伊坂幸太郎、アンソロジー以外でちゃんと読んだのは『グラスホッパー』以来。 これは温まる話だった。陣内さんが周りの人を翻弄(まったく嫌な感じはしない)していく様がワクワクする。5つの短篇だけどどこか繋がっていて伏線が回収されていくのが気持ちよかった。 陣内さん再登場の『サブマリン』も読みたい!
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時間軸設定としてはおそらく、1990年・2002年の二つの世界を行き来しつつ、 キーパーソンである『陣内』の周囲に起こる出来事を、 異なる4つの目で観測された物語。 陣内はどこか通常の人とは違う一種独特な倫理・道徳観を持っていて、 突飛な行動の数々でいつも周りの人間を驚かせてい...
時間軸設定としてはおそらく、1990年・2002年の二つの世界を行き来しつつ、 キーパーソンである『陣内』の周囲に起こる出来事を、 異なる4つの目で観測された物語。 陣内はどこか通常の人とは違う一種独特な倫理・道徳観を持っていて、 突飛な行動の数々でいつも周りの人間を驚かせています。 これは恐らく、知識をたくわえ地位を得て、理性で自らの真の姿を隠そうとする父親を偽善者と捉え、 あくまでその正反対を生きようとするロックンローラー的な気質を表しているんでしょう。 全編を通してその本質はブレずに描かれていき、語り手である四人はそれぞれ、 陣内に影響を受けては新しいじぶんの姿を見つけていく様が見て取れます。 人間は子どもから大人になるに従って年相応の『ものわかり』の良さを身につけ、 そこをはみだし素朴な疑問や欲求を持つものをおかしいものと見るようになります。 そして誰しも計算や打算で本来の姿を隠して、自らを偽って生きています。 陣内はそういうまわりくどいことを抜きにして、学生時代には当たって砕けろの精神で、 そして少し先の未来では、家裁調査官となって目の前の事に取り組む姿を見せてくれます。 面白いのは、12年経って核になる所は変わっていないものの、 少年を更生させる事はあくまでも『奇跡』と捉えている部分です。 がんばって結果が出なくても、元が奇跡なら裏切られてもあきらめがつく、 数多くのケースを目の当たりにして現場に立ったものだからこそ出る、 ひとことの格言には確かな成長の跡が感じられます。 偽りの美辞麗句を並べる卑怯な大人が居並ぶこの世で、 たとえ不器用でも『かっこいい大人像』にこだわる。 自分の感情に正直で、ちょっとイタズラっぽいチルドレンのような、 それでいて彼なりの正義の姿。 本当にロックだな。 そんなふうに自分には受け取れました。 伊坂幸太郎氏の作品を手に取るのはこれが初でして、名前だけは 聞いたことがあるものの、なかなかきっかけがつかめませんでしたが、 なるほど、こういう切り口もあるのか、って新しい気づきを得ることができました。 他の作品も必ず近いうちに読んでみようと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉も漢字も簡単で、会話のテンポも良く、非常に読みやすい短編集。 はっちゃけておりユーモア溢れるが、芯があり、ピンチの時は頼れる?陣内のキャラクターが良かった。 皆から慕われ、人を惹き付ける魅力のある、個人的には理想的な人物像であった。
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全話に登場する陣内の個性が特別で面白い 彼を主人公にした長編が読めたいと思いました それぞれの話で主人公になる永瀬や武藤なども個性的で面白い ただ、短編集なのでそこまで話が盛り上がらずに終わってしまうので、残念に思えてしまう いつかこのメンバーでの長編を読みたいです
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