トリップ の商品レビュー
ひとつひとつの話が複雑に、でもシンプルにつながっている。 大人になるってこぅいぅ短すぎて知らないつながりを知るってことなのかねぇ?
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日常的に身の回りに転がっていそうな、そんな物語。 いろんな意味で、共感したり・突っ込んでみたり・うーんと考えてみたり。。。 そんな1冊だった。
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角田さんシリーズ第2弾。同じ作者さんの作品は、文体やストーリーが少しでも気に入れば、何作か読んでみたくなる人間なのです。 今回の作品は短編シリーズでした。オムニバス、というのか、シリーズ、というのか、はたまた連作、というのか。近所一帯を描いているので、ちょこちょこ作品同士出てくる...
角田さんシリーズ第2弾。同じ作者さんの作品は、文体やストーリーが少しでも気に入れば、何作か読んでみたくなる人間なのです。 今回の作品は短編シリーズでした。オムニバス、というのか、シリーズ、というのか、はたまた連作、というのか。近所一帯を描いているので、ちょこちょこ作品同士出てくる人が被ってます。 個人的には「エコノミカル・パレス」のが好きだったかな。うーん、どうだろ; 「秋のひまわり」が良かったです。それと「きみの名は」と「ビジョン」。「ビジョン」は……私の年齢で既に共感出来るってまずいのかなあこれ。(苦笑)でも、確かにそうだと思いました。 普通の人が、それぞれ内に何かを抱えながら生きている、ただそれだけのことなのに、そのすべてがちょっぴりドラマなんだなあ、と思いました。 (09.4.25 読了)
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何気ない日常の中の、ちょっとした違和感。 強烈なものはないけど、そこそこな面白さがありました。 全編繋がっているようであり、しかし繋がっている理由も無く・・・ しかしその関連性が物語を面白くしているのは確かで、中でも「君の名は」が良かったかな
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角田光代ってもしかしたらはずれがないかも、、と思って 最近意識して読んでる。 もしかしたらばななより私的外れ率が少ないかもしれない。 いくつもの、平凡な人々の生活が短編になっていて、 それが一つ一つ次の短編につながりを持っていて成り立つ不思議な空間。 そのつながりはややこじつけ...
角田光代ってもしかしたらはずれがないかも、、と思って 最近意識して読んでる。 もしかしたらばななより私的外れ率が少ないかもしれない。 いくつもの、平凡な人々の生活が短編になっていて、 それが一つ一つ次の短編につながりを持っていて成り立つ不思議な空間。 そのつながりはややこじつけっぽい感は否めないけど、 その他人の存在の曖昧さや不自然さって、実際そんなもんかもしれない。 『きみの名は』と『百合と探偵』『秋のひまわり』がよかった。 角田光代初心者にお勧めとみた。
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小さな人たちの小さな物語。でも人間は自分という小さな枠の中で最大限の人生を生きているんだ。このトリップはそんな人生の物語。各短編がシンクロするときにその風景が頭の中に自然と描かれる。劇団ひとりの小説と同じ手法。嫌いじゃない。角田さんらしい決め細やかな人物描写で短編のどれかひとつに...
小さな人たちの小さな物語。でも人間は自分という小さな枠の中で最大限の人生を生きているんだ。このトリップはそんな人生の物語。各短編がシンクロするときにその風景が頭の中に自然と描かれる。劇団ひとりの小説と同じ手法。嫌いじゃない。角田さんらしい決め細やかな人物描写で短編のどれかひとつに自分の物語を見つけられるだろう。
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暗い。 今回も淡い期待は見事に裏切られ、 ネガティブ思考満載な登場人物たち。 なのに、この方の作品を懲りずに買ってしまうのはナゼだ... 一見普通に暮らしているけれども、居心地が悪かったり、 自分の中でうまく折り合いをつけられらない。 そんなことは生きてればあるさーね...
暗い。 今回も淡い期待は見事に裏切られ、 ネガティブ思考満載な登場人物たち。 なのに、この方の作品を懲りずに買ってしまうのはナゼだ... 一見普通に暮らしているけれども、居心地が悪かったり、 自分の中でうまく折り合いをつけられらない。 そんなことは生きてればあるさーね、と思いながら、 どうも入り込む事が出来ず。 だけれど、最後の話は割と好きだったな。
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角田光代さん アッパレ! 最後まで読んだら、また始めから読み返すとまた楽しい。 ひとつぶで2度おいしい。
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角田さんの本は、読みやすくておもしろい。少量の毒を含む、はっ!とするような場面が多くとってもリアル。これは、同じ町のなかでどこかで誰かとつながってるっのがどきどきで面白かった。
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角田光代のトリップを読みました。東京から電車で2時間の片田舎の町に住む人々が主人公の短編集でした。駆け落ちに失敗した高校生、ドラッグ中毒の主婦、自分に満足できない主夫、大学時代の同級生を追いかけるストーカー...それぞれの登場人物たちは他人に話せない秘密を持っていて、その町に住ん...
角田光代のトリップを読みました。東京から電車で2時間の片田舎の町に住む人々が主人公の短編集でした。駆け落ちに失敗した高校生、ドラッグ中毒の主婦、自分に満足できない主夫、大学時代の同級生を追いかけるストーカー...それぞれの登場人物たちは他人に話せない秘密を持っていて、その町に住んでいる自分に違和感を感じているのでした。登場人物たちはよどんだ水の中に沈んでいるような気持ちで毎日の生活を送っています。でも、なぜでしょうか、この物語に登場する人々が実は普通の幸せな人たちなんだ、と思えてきます。それが角田光代の物語の力なんでしょうか。
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