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トリップ の商品レビュー

3.5

148件のお客様レビュー

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2010/07/31

短編集だけど、同じ町で暮している人々の話なのですこしずつ登場人物のかかわりがリンクしている。そういうところが面白いし、やっぱり角田光代の書く人物たちがいいなぁと思う。

Posted byブクログ

2010/07/26

タイトルにもなってる、主婦の話「トリップ」が良かった。病院の食堂の陰鬱とした雰囲気が良い。「災害ホテル」も好き。全体的に「ここではないどこか」を夢見る人たちのお話だったと思う。そういう人におすすめ。

Posted byブクログ

2012/10/12

 日常のどこにでもある風景からストーリーははじまる。この物語には終わりが無い。エンドレスで繰り返されるのが日常なのだ。平凡であるはずの日常に潜む狂気をひろげてみせる。  『深夜特急』のような大冒険をしなくても、自分の身近には実に多くの不思議な世界が広がっていることを知る。その不...

 日常のどこにでもある風景からストーリーははじまる。この物語には終わりが無い。エンドレスで繰り返されるのが日常なのだ。平凡であるはずの日常に潜む狂気をひろげてみせる。  『深夜特急』のような大冒険をしなくても、自分の身近には実に多くの不思議な世界が広がっていることを知る。その不思議とは個人的、主観的な不思議なのであって、けっして小説になるような物語ではない。角田光代のどこにでもある物語がわたしにはとても新鮮に思えた。

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2010/04/27

おもしろかった。 いかにも角田光代らしい、日常の怖さ・・・というか普通の人の怖さ、毒を オムニバス形式で描いた小説。 こういうのは読みごたえがあるのに読みやすくていいですね。

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2010/07/14

同じ冴えない町に住む人々の連作短編。 場違い、地に足がつかない、何か間違った人達の話。 このもやもや感が、そんなんでいいっていう許しになるのか、もやもや市民への慰めの一冊。

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2016/07/31

改めて角田さんについての私自身の書評を読み直して見ました。 予想通り、作品によって大きく評価が分かれています。そしてこの作品もどちらかと言うと乗れない作品の部類です。 東京近郊のある街。そこに住む人々を描いた連作短篇で、一つの短篇に端役/通行人で現れた人が、次の短篇の主人公として...

改めて角田さんについての私自身の書評を読み直して見ました。 予想通り、作品によって大きく評価が分かれています。そしてこの作品もどちらかと言うと乗れない作品の部類です。 東京近郊のある街。そこに住む人々を描いた連作短篇で、一つの短篇に端役/通行人で現れた人が、次の短篇の主人公として登場します。 日常から逃げ出そうとした女子高校生。LSDに嵌る主婦。ヒモのような生活を送る男。。。普通の生活を送っているように見える中で、どこか暗く、外れて、鬱積を抱えた人たちが登場してきます。 角田さんの作品に良くあるパターンの一つなのですが、どうもこうした作品群を私は苦手にしています。何でこの作品を書かなきゃいけないのか?そう感じてしまうのです。

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2013/02/28

 短編小説はあまり好きじゃないんだけど、自分のなかで角田光代ブームが続いているので読みました。こういう連鎖で書かれる小説ってありそうでないんじゃないかな。群像劇とはまたちょっと違っていると思う。登場人物全員が1つの収束に向かっていく感じじゃなくて、みんな独立しているのが新しくて面...

 短編小説はあまり好きじゃないんだけど、自分のなかで角田光代ブームが続いているので読みました。こういう連鎖で書かれる小説ってありそうでないんじゃないかな。群像劇とはまたちょっと違っていると思う。登場人物全員が1つの収束に向かっていく感じじゃなくて、みんな独立しているのが新しくて面白いと思った。解説の中島さんと同じく、わたしも「きみの名は」が一番残ったかな…こういうストーカー、いなさそうでいるんじゃないかしら。あとはいじめられてる男の子の話。  角田光代の小説ってほんと、登場人物がみんな自己中でいい。自己中心的。吐露される心情がすごく人間らしいんだよね。読者に媚びてなくって、だからこそふとしたひと言にちょっとでも共感してしまうと、泣きそうになる。私はひとりじゃないんだなって、なんか。  でも評価3なのは、なんていうか、さらっと読めたんだけど、さらっと読めすぎたから。「対岸の彼女」「八日目の蝉」くらいもっとどきどきしたのが好き。

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2019/01/16

普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦―。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感...

普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦―。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感のある文体で描く珠玉の連作小説。直木賞作家の真骨頂。 《ブックデータベース より》 《2010年2月28日 読了》

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2010/01/21

女子高生、主婦、サラリーマン…同じ町に暮らす人々の危うい生活「エコノミカル・パレス」「空中庭園」の著者、待望の最新作。ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。 よくある日常なんですが、それぞれの環境や立場などによって考え方などががらっとかわるものですよね。 今の...

女子高生、主婦、サラリーマン…同じ町に暮らす人々の危うい生活「エコノミカル・パレス」「空中庭園」の著者、待望の最新作。ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。 よくある日常なんですが、それぞれの環境や立場などによって考え方などががらっとかわるものですよね。 今の現状が望んでたものでなくそれになりたい自分がいたり矛盾した何かを求めたりと自分をそこに照らし合わせたりして面白いかもしれません♪

Posted byブクログ

2010/01/12

次はどの人かな?と楽しみにしながらどんどん読み進めてしまった。この場所に自分がいる意味、役割を見つけたい、とか確かに~って思っちゃうところが多く、精神的な弱点を突かれてる気分になる。

Posted byブクログ