三人目の幽霊 の商品レビュー
創元推理短編賞佳作を受賞した、表題作を含む五編を収録した、大倉崇裕さんのデビュー作です。 落語を主な題材とした日常の謎系ミステリで、探偵役の推理が冴えすぎてる感はありましたが、収録作はバラエティに富んでいて、そこに創意工夫が見られます。 作中で取り上げられる演目は、知っている...
創元推理短編賞佳作を受賞した、表題作を含む五編を収録した、大倉崇裕さんのデビュー作です。 落語を主な題材とした日常の謎系ミステリで、探偵役の推理が冴えすぎてる感はありましたが、収録作はバラエティに富んでいて、そこに創意工夫が見られます。 作中で取り上げられる演目は、知っているものが少なくても興味を惹かれるものがあり、落語を聴いてみたくなりました。 北村薫さんの作品にも、落語を扱った有名なシリーズものがありますが、こちらはまた少し違ったアプローチで、落語の面白さを伝えてくれる作品集だと思います。
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落語を題材にしたミステリを初めて読みました。 (福家シリーズが好きだったので、別の作品を読んでみたかった) 15年以上も前の作品ですが面白かったです。 一度寄席を聞きに行きたいなと思いました。
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'21年10月19日、読了。KindleUnlimitedにて。 うーん…大倉崇裕さんのデビュー作品、らしいですが…僕的には、ミステリーとしてはイマイチかな。でも、トータルとしては、面白かったです。 僕が感じた、ミステリーとして弱い点は…主人公二人のうちの探偵役、牧...
'21年10月19日、読了。KindleUnlimitedにて。 うーん…大倉崇裕さんのデビュー作品、らしいですが…僕的には、ミステリーとしてはイマイチかな。でも、トータルとしては、面白かったです。 僕が感じた、ミステリーとして弱い点は…主人公二人のうちの探偵役、牧編集長が、余りに鋭すぎる、というところです。「いくらなんでも、それだけのヒントで…」と、思ってしまいました。わかるわけないだろ!と…。特に、「三鴦荘奇談」と「崩壊する喫茶店」の2作、いや、全部そうかな┐(´д`)┌ 僕が読んできた、様々な探偵モノ…その中でも牧氏は、ピカイチの天才!と言う事になってしまいます。ホームズ以上!要は、「説得力」?が、僕には感じられなかった。凄く、引っかかりました。ファンの方、ごめんなさいm(_ _;)m 落語をテーマに、ミステリチックな話を、という意味では、とても楽しみました。思わずサブスクで落語を聴いてしまったくらい。落語、楽しいですね! 次作も、是非読みたいです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
落語雑誌の編集者が名推理を披露する連作のシリーズ第一弾。必ずしも落語界の事件ばかりではないが、その場合は古典落語をモチーフにしたり(例えば「不機嫌なソムリエ」なら「厩火事」)して、落語と無関係にならないような配慮が感じられて、高感度が高い。一見、日常の謎ものようにも思えるけれど、人死が起きる事件もあって実はかなりハードめ。推理は細やかなディテールを積み上げるタイプで個人的にはこれで十分だけれど、そこまでガチガチではなく、大ネタもないから、それだけを求める人には不満も出るかも知れない。
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『福家警部補』好きなんだけど デビュー作は日常の謎系だったのね。 落語雑誌の編集部員が主人公で ホームズがそこの編集長さんだから 自然、落語関係の事件が多いけど 合間に主役の緑ちゃんの 友達や家族が関わる事件もはさまるから ちょうどいい感じに楽しめました。 落語のあらすじも作...
『福家警部補』好きなんだけど デビュー作は日常の謎系だったのね。 落語雑誌の編集部員が主人公で ホームズがそこの編集長さんだから 自然、落語関係の事件が多いけど 合間に主役の緑ちゃんの 友達や家族が関わる事件もはさまるから ちょうどいい感じに楽しめました。 落語のあらすじも作中でうまいこと わかるようにできてて助かるわ。
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今や福家警部補で有名ですがこれは著者のデビュー作だそうです。落語を全く知らないのに「季刊落語」に配属された緑と編集長牧が落語を通じて出会う謎を解いていく短編集。落語に関する話は読んでいてとても楽しく、知っている落語も初めて知る落語もきちんと聞いてみたくなってきました。落語界の人間...
今や福家警部補で有名ですがこれは著者のデビュー作だそうです。落語を全く知らないのに「季刊落語」に配属された緑と編集長牧が落語を通じて出会う謎を解いていく短編集。落語に関する話は読んでいてとても楽しく、知っている落語も初めて知る落語もきちんと聞いてみたくなってきました。落語界の人間関係なども含めかなりひきこまれて読みました。謎解きは少々強引と思われる部分はありますが、さくさくと読みやすかったです。デビュー作でもさすが大倉さん、この一冊の中でもどんどん上手くなっていくのがわかるのでシリーズの続きが楽しみです。
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落語雑誌の編集者が、東京下町で発生する事件(謎?)を解決する短編集。 落語の内容や落語界のちょっとした蘊蓄に絡めて物語が展開するところが楽しく、寄席に行きたくなりました。 次の週末あたりに鈴本演芸場へ行こうかな。
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落語雑誌の編集者となった緑が、編集長の牧と事件を解決!といっても、緑はワトスン役なので正確には一緒にいるだけ。 ヒントがないこともないけど、牧の超推理が基本で、なんとなく釈然とせず終わる。落語をテーマにはしてあるが、別に落語を絡めなくてもいいような話ばかりだったし、各事件も、それ...
落語雑誌の編集者となった緑が、編集長の牧と事件を解決!といっても、緑はワトスン役なので正確には一緒にいるだけ。 ヒントがないこともないけど、牧の超推理が基本で、なんとなく釈然とせず終わる。落語をテーマにはしてあるが、別に落語を絡めなくてもいいような話ばかりだったし、各事件も、それくらいでそんなことするか?というのが多く、ちょっと突飛すぎると思った。なにより、ストーリーとはいえ、高座を途中で降りたり、途中で横やりの入るような話が多く、落語をテーマにしながら、落語への愛が感じられないのが一番微妙でした。
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短編集。それぞれ落語どっぷりの作もあれば、表面撫でただけのモノもあり、どっぷりばかりを期待してると肩すかしかも。「三鶯荘奇談」なんかは、かなりサスペンスで追走劇なんかも盛り込んでて落語とはまったく切り離して面白かった。
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なんとなく「円紫」シリーズを彷彿とさせる。が、キャラが立っている分、北村さんの方が良いかな。 本シリーズも悪くはないが、のめり込むほどではない。
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