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もの・言葉・思考 の商品レビュー

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2011/04/04

著者は、「もの」を言葉の側面から規定しようと試みる。つまり「もの」を思考の対象としてとらえ、思考を言葉による営みととらえる。 私による思考は世界から退いていくのだが、それを押しとどめる「共通感覚」が言葉によって保たれることによって、私は世界に戻ってくる。 著者の言い分は、私には...

著者は、「もの」を言葉の側面から規定しようと試みる。つまり「もの」を思考の対象としてとらえ、思考を言葉による営みととらえる。 私による思考は世界から退いていくのだが、それを押しとどめる「共通感覚」が言葉によって保たれることによって、私は世界に戻ってくる。 著者の言い分は、私にはもっともであると思われるし、マックス・ブラックの思考実験について論じる段など、鋭い指摘が見られる部分もある。 だが、なにぶん論証が弱い。一面的で、具体性に乏しい。これは単なる批判ではない。哲学的主張の説得性が何に由来するものなのかを再考させられるといういみで、反省を強いられる書。

Posted byブクログ