ぼくの手はきみのために の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 「ぼくの手はきみのために」―幼馴染のひろと聡美。小さい頃は聡美が弱虫のひろを守ってくれた。が、11歳の夏、聡美は突如、倒れてしまう。さまざまな治療を試みるが、結局発作を止められたのは、背中をさすってくれるひろの手だけだった…。「透明な軌道」―...
内容(「BOOK」データベースより) 「ぼくの手はきみのために」―幼馴染のひろと聡美。小さい頃は聡美が弱虫のひろを守ってくれた。が、11歳の夏、聡美は突如、倒れてしまう。さまざまな治療を試みるが、結局発作を止められたのは、背中をさすってくれるひろの手だけだった…。「透明な軌道」―集団の中で暮らすことが難しい心の不自由さを持つ康生と運命的な恋に落ちた真帆。年齢差や、康生に息子がいることなどは障害にならず、2人はおだやかなペースで絆を深めていく。が、初めて結ばれた翌日、2人に思いがけない出来事が…。「黄昏の谷」―妹の子供である貴幸を育ててきた寛一は、ある日、「あなたの子供だ」と連れて来られた初恵をも引き取って育てはじめた。血の繋がらない3人は、貧乏ながらも、太い揺るぎない絆で結ばれていく。彼らが最後に行きつく、幸せの場所は…。
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※このレビューにはネタバレを含みます
短編3つからなる作品。 登場人物がどの作品でも暖かい心を持っているのが一環していましたが、今回も登場人物が病気になっている……。 『ぼくの手はきみのために』 表題作でもあるこの話は子供の頃から大人にかけての気持ちの移り変わりが書かれています。 一途な想いとは何か考えさせられる作品 『透明な軌道』 どこまでも純粋の気持ちを持っている父と息子。そんな家族と出会った一人の女性の話。 集団生活をしていく上でなくしてしまう物。それをいつまでも持ち続ける親子。 愛する人の為に、普段のペースを崩してでもしてあげる事はとても純粋な気持ちだなと思いました。 『黄昏の谷』 自分の子供じゃなくてもどこまで愛する事が出来るのかを考えさせられる作品 作中に出てくる長屋が古き良き時代に感じます。今はあんな隣との繋がりは少なくなったから。 市川拓司さんの作品はこれで5冊目。 主人公が純粋な気持ちを持っている事が多く、そして特殊な病気になっている事が多いのが特徴的です。
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この人、もう「いま、会いに行きます」と「そのときは彼によろしく」 以上の作品書けないんじゃないのかな… お決まりの 「精神的な障害で世間から外れた暮らししかできない男の人」 が出てきたり、必ず誰かが死んでしまったり かなりワンパターン化してます 上に挙げた作品が大...
この人、もう「いま、会いに行きます」と「そのときは彼によろしく」 以上の作品書けないんじゃないのかな… お決まりの 「精神的な障害で世間から外れた暮らししかできない男の人」 が出てきたり、必ず誰かが死んでしまったり かなりワンパターン化してます 上に挙げた作品が大好きな分がっかりです 特にタイトル作は、このタイトルがつけたかっただけで作ったような話だし うーん、はっきり言ってお涙頂戴としか言いようがない。。
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「ぼくの手はきみのために」 「透明な軌跡」 「黄金の谷」 3つからなる短編集。 市川拓司さんの本は初めて読んだ。 表題になってる「ぼくの手はきみのために」が一番好きかもしれない 思ってた終わりとは違う終わりが待ってたので どれも切なく胸にくるラストがやってくるお話でした。
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表題作他二作からなる短編集 個人的に「透明な軌道」が一番好きでしたが、雰囲気だけで言うなら「黄昏の谷」の序盤も良かったです 著者の書いた他のお話よりも、淡々と読める印象を受けました この人のお話は短編よりも長編の方が私には合っているのかもしれません
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ぼくの手はきみのために 透明な軌道 黄昏の谷 の3作による短編集。 共通していたのは特別な関係と愛かな。 あと時代が少し古い。 表題作はどこかで読んだ気がする…どこだろう? 2作目の透明の軌道が1番よかったかな。 複雑な関係だけど素敵な3人でした。 予想と違...
ぼくの手はきみのために 透明な軌道 黄昏の谷 の3作による短編集。 共通していたのは特別な関係と愛かな。 あと時代が少し古い。 表題作はどこかで読んだ気がする…どこだろう? 2作目の透明の軌道が1番よかったかな。 複雑な関係だけど素敵な3人でした。 予想と違って不意打ちで泣いてしまいました。 3作目の黄昏の谷は女が醜く見えました。 美智子や初恵の母親みたいな女性にはなりたくないな~。 市川さんの作品って小さい頃から一緒だったり、謎の病気が多い気がする。 ちょっぴりマンネリ化。 だからぼくは自分が鍵のようなものなんだと思うことにした。ぼくが鍵で、そして聡美が錠。この星でただひとつだけの組み合わせ。文字どおり、ただひとつ。代替不可能な関係なんだと。
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全体的に好評のようなので逆意見を。文章に悩まされることはなかったけれど、結末が微妙というか、過程でキャラに愛着を持つ分、そんな終わらせ方をするのかと残念な気持ちになってしまう。終わりよければ。ああ、でも、パターン性は感じた。
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久し振りに読んだら、じんときた。 以前読んだとき、どこになにを思ったかも覚えていないけれど、その時と同じ文、同じ場所でまた、じんとなったのだろうかと思った。
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慌しい現世から離れた優しすぎる人たちによる、暖かくて切ない3つの愛のお話。みんな優しすぎるんです。「ぼくの手は〜」ありきたりな展開といえばそうなんだけど・・・市川さんの表現に泣きました。
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久しぶりの市川拓司。 世界中が〜とか弘海とかは正直がっくりだったので、 これを読んだら「あー、やっと戻ってきた」と思った。 ワンパターンかなぁと思う流れで表題作については先が読める話だったけど、 いつものパターンが短編でさらっと読めるものもいいんじゃないかと。 黄昏の谷だけは...
久しぶりの市川拓司。 世界中が〜とか弘海とかは正直がっくりだったので、 これを読んだら「あー、やっと戻ってきた」と思った。 ワンパターンかなぁと思う流れで表題作については先が読める話だったけど、 いつものパターンが短編でさらっと読めるものもいいんじゃないかと。 黄昏の谷だけはちょっとスキじゃない。 結末でそんなのナシって思った。
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