ぼくの手はきみのために の商品レビュー
素敵な物語
この人が描く物語に登場する「不思議」。それは、現実と上手く折り合いをつけられない、不器用に生きる主人公たちに必要なもので、そっと溶け込んでいるから違和感がない。そんな、切なくて素敵な物語たちです。
abtm
リアルな日常の恋愛。ドロドロな恋愛番組やマンガが多い中、ほっこり温まる話。刺激は少ないけど、好き。市川さんらしい
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短編集。 不完全でいて、はかなくて、消えてしまいそうな人たち。それぞれが、お互いに、あたたかさ、ぬくもりを求め合っている。ここに登場している人たちは、愛とか友情とか、そのような言葉では、表せない深い絆で結ばれている。
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静かに寄り添い合う人達の3つの短編集。 [ぼくの手はきみのために] 表題作品。 彼女の原因不明な発作を、ぼくの手が触れると回復する感じ。 話が一気に飛んだ感じがする。 [透明な軌道] 父子それぞれと静かな恋愛をする話。 ラストが若干不穏。 [黄昏の谷] 血のつながらない3...
静かに寄り添い合う人達の3つの短編集。 [ぼくの手はきみのために] 表題作品。 彼女の原因不明な発作を、ぼくの手が触れると回復する感じ。 話が一気に飛んだ感じがする。 [透明な軌道] 父子それぞれと静かな恋愛をする話。 ラストが若干不穏。 [黄昏の谷] 血のつながらない3人が親子として静かに暮らし、 そしていなくなった彼女を求める話。 ラストの世界観がよくわからなかった。
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3作どの話も、小さな世界で身を寄せ合う、不器用でやさしい人たちの話だった。市川拓司さんの本には大抵、とてもやさしいお父さんが出てくる。
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何度も何度も読み返す宝物 なかでも『ぼくの手は君のために』は心が苦しくなったとき読むとスッと優しい気持ちになります。
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3つの短篇集。全てが似たような市川さんの空気感と世界だけど、全て少し違って全て心が締め付けられる。けど、今回はハッピーエンドが多くて、涙ともにほっこり
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1番最初に読んだ恋愛寫眞に続けて市川拓司さんは2回目。 恋愛寫眞もだけどこの人の物語は独特過ぎて好きな人は好きなんだろうけど私はあまり好きになれない。 恋愛寫眞の方が面白かった。話が停滞してる感じで先が読みたいと思わなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題含めた三篇。 個人的には、最後の物語が印象に残っています。甥をわが子のように育てたおいちゃんの深い愛情と、流産の悲しみから姿を消した妻を追うために、叔父に今生の別れをつげる男性の決断。 最後に、時の流れが遅いあの場所で再び結ばれた二人を、とおくからおいちゃんが見守る姿が変わらぬ愛情を示しているようでした。
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2013/8/26 913.6||イチ (3階日本の小説類) いたわりあい、喜びも苦しみも分かち合って生きている無器用なひろと聡美。小さい頃は聡美が弱虫のひろを守ってくれた。しかし、11歳の夏、聡美は突如、倒れてしまう。さまざまな治療を試みるが、結局発作を止められたのは、背中...
2013/8/26 913.6||イチ (3階日本の小説類) いたわりあい、喜びも苦しみも分かち合って生きている無器用なひろと聡美。小さい頃は聡美が弱虫のひろを守ってくれた。しかし、11歳の夏、聡美は突如、倒れてしまう。さまざまな治療を試みるが、結局発作を止められたのは、背中をさすってくれるひろの手だけだった…。 切なく、温かい魂の結び付きが描かれ。優しさと強さに心が満たされていく、本当の“愛”の物語。自然に涙があふれてくる。(ほか2篇)
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