現代建築に関する16章 の商品レビュー
[ 内容 ] 時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示。 [ 目次 ] 第1部 かたちと環境をめぐって(形態と機能―装飾された小屋あるいは原っぱ バロック―楕円と装飾 斜線とスロープ―運動そしてランドスケープ ほか) 第2部 住むこと、そして日本という空間(住宅建築―無意識...
[ 内容 ] 時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示。 [ 目次 ] 第1部 かたちと環境をめぐって(形態と機能―装飾された小屋あるいは原っぱ バロック―楕円と装飾 斜線とスロープ―運動そしてランドスケープ ほか) 第2部 住むこと、そして日本という空間(住宅建築―無意識の深層へ 身体―柱からモビルスーツへ 日本的なるもの―タウト、縄文、弥生 ほか) 第3部 建築はどこへゆくのか(歴史と記憶―モダニズム、リバイバル、保存 場所と景観―地域主義、ゲニウス・ロキ、ダーティー・リアリズム ビルディングタイプ―監獄とコンビニ ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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広く浅くといった本です。 現代建築に関する批評が16の視点から描かれています。 専門用語とか、なんとかイズムみたいな思想とかがでてきて、正直わから用語とが沢山ある。 それでも、他の専門書よりは読みやすいんでないでしょうか?
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この本は、16章のテーマに沿って建築史(特に近代・現代)を浅く広く書かれた本です。すごくあっさりです。 読み物としては正直あまりおもしろくはありませんでした。 五十嵐太郎はこんな感じに歴史を捉えているのかという感じ。 とはいえ、知識の幅の広さはすごいです。 僕は「歴史」っていう...
この本は、16章のテーマに沿って建築史(特に近代・現代)を浅く広く書かれた本です。すごくあっさりです。 読み物としては正直あまりおもしろくはありませんでした。 五十嵐太郎はこんな感じに歴史を捉えているのかという感じ。 とはいえ、知識の幅の広さはすごいです。 僕は「歴史」っていうのは、古いものから新しいものへどんなふうに移り変わってきたかを年代順に覚えていく学問だという先入観を持っていたのですが、最近になって考えが変わってきました。 それは歴史を教科書のように年代順に知った上で、新書のようにテーマに沿って歴史を新たに捉え直せるようにならなければいけない、ということ。 だから今僕がこの本を読んで、歴史の流れが捉えにくいと思ってしまっているのは、僕にその素地がまだできていないということなんだと思う。 中学のときも高校のときも歴史を学ぶ意味がわからなかったし退屈だったから全く勉強してこなかったけど、今になってやっと学ぶ意味を理解できてきた。 現在を捉えたいのなら、過去を知らなければならないのだ。 P.172 今デザインをやっている人は、以前に比べると、建築史に対する興味が少なくなっている。 通史というのは、古代から近代、現代までを含む全体をひとりの人が書くもの。しかし現代は、建築史家が一人で通史を書くのは、とても怖くてできない。あまりにテーマが細分化されて研究が詳しくなってしまったがために、ひとりで大ナタをふるって大きい歴史を書くことが難しい。また、現代において、それがどういった意味を持つのかということの位置づけも困難な時代になっている。 多様な時代になっているからこその利点もあるに違いないが、明確な未来像が見つけづらくなっているという問題もある。それもこれも現代の特徴なんだろう。
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建築を語る。その行為ってすごい。なぜならば何千年の歴史を経て、現在があり、その歴史上の背景を抑えてから、現代を見て話をしないといけないから。ま、つかどんな学問でもそういうもんなんだと思うんだけど。現在を印象だけで、流行だけをさらって話すことは可能だけどさ。 現代人は現在の情報量...
建築を語る。その行為ってすごい。なぜならば何千年の歴史を経て、現在があり、その歴史上の背景を抑えてから、現代を見て話をしないといけないから。ま、つかどんな学問でもそういうもんなんだと思うんだけど。現在を印象だけで、流行だけをさらって話すことは可能だけどさ。 現代人は現在の情報量に翻弄されて、一つを突き詰める情報整理に慣れてない。さらに加えて情報発信元への不信感も伴って、その情報を完全体として捉えていない。かつての伝承への信頼度とは比べ物にならないだろう。 そんな中で、五十嵐さんへの賛否両論あるけれど、ここでこのタイミングで読めたのは良かったなぁ。ようやっと少し歴史の中での「今」が、自分が色んな情報にまみれる中で芯が出来てきたもんだから。何が正しくて、的を得てるかが、何がすごいのかがわかる気がする。
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マニエリスムやメタボリズム、ヴェンチューリ等の話に触れながら建築について読み解いている。この著書は専門用語が至るところに出てくるから、言葉の意味を知らないと読むのに苦労する。レム・コールハースと伊東豊雄の比較は面白かったと思う。
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まず16章の区分けがいかに建築が多様性を持っており、様々な事象とパイプでつながっているかを物語っている。また多くの建築家の紹介を交えながら、分かりやすい文体が非常に心地よい。
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本書は、現代建築を考える上で重要なキーワードを16章のチャプターに分類して記述されている。建築と性、建築と資本主義、建築と情報化社会、建築と思想、建築と文学・映像、など、本書は僕にとって、様々なテーマが喚起される契機となった。 また、時間軸で建築を考えることの契機ともなった。
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身体、レム、スーパーフラットなど、現代建築に関するトピックがまとめてあり、建築を考える上でのヒントが得られる。
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ブックレビューを看ていて、つい、読みたくなる。北京の紫禁城の皇帝の道の話ついでにいいますと、実はこの龍の彫刻は、大理石の一塊でできており(世界最大??)、採石現場から、真冬の地面が凍っているときに、人馬で引っ張って、紫禁城に運びました。んなことよく考えつくものです。。。
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テーマ(特に言葉)毎にそれぞれ考察&解説をした一冊。 特に人の柱の話は面白かった。 メディアとの関連も面白かった。 日本の建築家、海外の建築家、沢山出てきた。 とても良く研究しいてる筆者だと感動じました。 文章が硬くなくて読みやすいです。
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