ウェブ人間論 の商品レビュー
梅田望夫さんと芥川賞作家の平野啓一郎さんの対談を収めた本 です。 梅田さんほどはウェブについて詳しくない平野さんが、梅田さん とは違った視点からいろいろと聞いてくださっているので、ウェ ブについて詳しくない人にも読みやすくなっているのではないで しょうか。 私が聞きた...
梅田望夫さんと芥川賞作家の平野啓一郎さんの対談を収めた本 です。 梅田さんほどはウェブについて詳しくない平野さんが、梅田さん とは違った視点からいろいろと聞いてくださっているので、ウェ ブについて詳しくない人にも読みやすくなっているのではないで しょうか。 私が聞きたかったことも平野さんが変わりに聞いてくださってい る(と勝手に解釈しているのですが)ところもあり、梅田さんの 考えをもっと深く知りたいという方にもおすすめです。 対談の良さが本当にプラスに働いている本だと思います。
Posted by
(2008.01.19読了) 梅田望夫著「ウェブ進化論」を読んで、「平易に書かれてはいるが、読む者の世界観を揺さぶらずには置かない、新鮮な驚きに満ちた本だった。」という、平野啓一郎さんと、平野啓一郎著「葬送」を愛読しているという梅田望夫さんの対談を収めた本です。 二人の間に、「ウ...
(2008.01.19読了) 梅田望夫著「ウェブ進化論」を読んで、「平易に書かれてはいるが、読む者の世界観を揺さぶらずには置かない、新鮮な驚きに満ちた本だった。」という、平野啓一郎さんと、平野啓一郎著「葬送」を愛読しているという梅田望夫さんの対談を収めた本です。 二人の間に、「ウェブ進化」によって、今、世の中はどう変わりつつあるのか、そして、人間そのものがどう変わりつつあるのかということへの素直な関心があったので、密度の濃い議論をすることができた、ということです。 フィッシング詐欺、匿名での誹謗・中傷、迷惑メール、情報漏えい、コンピュータ・ウイルス、等、ウェブの技術進化に伴って、多くの問題点をはらみつつも、利便性のために、いまさらインターネット無しの生活には戻れなくなってしまった。 多くの交通事故による犠牲者が出ているのに、車を廃止にしようという話は聞かないのと一緒でしょうか? ウェブの利便性を確保しつつ、不具合についても技術面、法律面の整備を進めていかないといけないのでしょう。その際には、人間に関しての深い洞察が必要と思います。 ●友人(55頁) あるアメリカ企業に大学生がインターンとしてやってきたときの話で、企業が何を頼んでも彼はすぐにこなしてくる。これはすごい奴だと思って、いろいろ聞いてみると、その子が何から何までできるんじゃなくて、ネットで常時繋がった何百人もの友達の中から、テーマごとに助けてくれそうな人を選んではやり方を聞いて、仕事をこなしているんですね。 ●空いてるスペース(102頁) 僕(梅田)は自分の本のタイトルを、グーグルで空いてるスペースから探してつけるんですよ。「ウェブ進化論」も空いてたんです。 だから今は「ウェブ進化論」で検索したら、僕の本だけ出てくるわけで、 ●本当の自分(164頁) ある人がどんな人かっていうのは、結局、他者とのコミュニケーションの中でどういう言動ができるかということにかかっている。誰もいない場所であれば、どんなことでもいえるけれど、そういう人間は、ネット上で一見言葉によって実在しているように見えて、本当はどこにも存在してないんでしょう。(平野) ●オープンソース(195頁) インターネットの成り立ちの思想と、オープンソースの思想と、それを支えてるハッカー・エシックスみたいなものの組み合わせ。お金よりも賞賛であるとか、情報の占有より共有とか、そういう物の考え方の組み合わせは、やっぱりものすごく新しいことだと思います。 聞きなれない言葉がいくつか出てくるけど、もし必要なら、世の中でもたびたび取り上げられて聞きなれるようになるでしょう。 著者 梅田 望夫 1960年 東京都生れ 慶應義塾大学工学部卒業 東京大学大学院情報科学科修士課程修了 1994年よりシリコンバレー在住 著者 平野 啓一郎 1975年 愛知県生れ 京都大学法学部卒業 1999年 『日蝕』で芥川賞受賞 (2008年3月23日・記)
Posted by
読み終わってからレビューを書くまで、だいぶ時間がたってしまったため、中身はあまり覚えていない。 ただし、二人の意見はだいぶ相違があり、 その点だけは明確に記憶している。
Posted by
・ウェブ=外部記憶 ・ネット上に膨大な情報がある=情報がないに等しい -膨大すぎて埋もれてしまう ・逆に情報をばらまくことで情報を隠せる -一度出た情報そのものを消し去ることは難しい ・リアルが充実していない人がネットに傾倒しがち?
Posted by
ウェブ人間論 子供の名前はGoogleで多くの件数がでてくる名前と同姓同名にするという発想はなかった。自分はむしろ、子供の名前はGoogleで検索しても同姓同名の人がでてこない名前にしたいと思っているのだけれども。 http://is.gd/2bvpK
Posted by
シリコンバレーで、ITの第一線にいる梅田氏と 小説家の平野氏との、インターネットについての対談。 『ウェブ進化論』が対談のきっかけだったらしいけど、読んでないので詳しくは分りません。 読んでたら、これももっと面白く読めたのかも。 このお二人、多分、全然違うタイプだと思うのです...
シリコンバレーで、ITの第一線にいる梅田氏と 小説家の平野氏との、インターネットについての対談。 『ウェブ進化論』が対談のきっかけだったらしいけど、読んでないので詳しくは分りません。 読んでたら、これももっと面白く読めたのかも。 このお二人、多分、全然違うタイプだと思うのです。 自分の意見を持ちつつも、 人の意見に耳を傾ける姿勢がオトナだなぁと思いました。
Posted by
・ロングテール(売れない商品)と呼ばれる商品の層(?)が今後興味深い ・ブログの質の低下現象 ・オープンソース現象 ・やっぱりネット上の記事は全部が真実でないコト ・Googleすげぇ 笑 ・ソーシャル・ブックマークのよさ ウェブ2.0がわからなかった
Posted by
日本におけるインターネット元年から十年。今、ウェブ2.0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。 「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか──。 ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生...
日本におけるインターネット元年から十年。今、ウェブ2.0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。 「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか──。 ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。
Posted by
「本」というメディアの今後、に関する二人の考え方の違いは面白かった。 せっかくなので、その見識の違いをもっと深めてほしかったような(対談なので難しいだろうけど)。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。 (本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。 (グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。 (ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという新しい職業に携わる人たちが共有する倫理観とでもいうべきものですね。プログラマーとしての創造性に誇りを持ち、好きなことへの没頭を是とし、報酬より賞賛を大切にし、情報の共有をものすごく重要なことと考える、そしてやや反権威的、というような考え方の組み合わせというか、ある種の気概のようなものです。
Posted by