秘密の花園 の商品レビュー
三人の女子高生の物語。自分も昔は女子高生でしたが、 う~む。なんだかあまり共感できませんでした。 キリスト教と仏教の違いなど興味深い部分もあるんですが、 登場人物に共感できないとツライですねぇ。
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+++ 私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の...
+++ 私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靱な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。 +++ 洪水のあとに 地下を照らす光 廃園の花守りは唄う +++ 章ごとにそれぞれ、那由多、淑子、翠(すい)が主人公である。カトリック系女子高と聞けば、女同士のどろどろした日常を想像される向きもあろうかと思うが、本作は集団としての女子というよりも、そのなかにある個としてのそれぞれを描いている。幼いころのトラウマや、自分自身の存在に対する自信のなさ、プライドの裏返しの劣等感など、さまざまなものを抱えた彼女たちが、誰をどのように信頼し、どのように繋がっていくのかが興味深い。そして、大人にもなりきれていないが子どもというには知りすぎている彼女たちの怜悧な残酷さにもドキリとさせられる。目を離せない心持ちにさせられる一冊である。
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横浜のカトリック系女子校に通う少女3人のお話。 作品全体の雰囲気が、もうあまりにも自分の高校生活に似ていて、思わず作者の経歴を調べてみたら横浜ふた葉wご近所さんww 経験者でなければ表現できない、あの独特の世界がとても緻密にリアルに描かれていて、自分の中高生活の記憶に飲み込まれそ...
横浜のカトリック系女子校に通う少女3人のお話。 作品全体の雰囲気が、もうあまりにも自分の高校生活に似ていて、思わず作者の経歴を調べてみたら横浜ふた葉wご近所さんww 経験者でなければ表現できない、あの独特の世界がとても緻密にリアルに描かれていて、自分の中高生活の記憶に飲み込まれそうになった。 那由多のエピソードでは、那由多と翠がとても超然とした存在で、淑子は一番平凡に思えるのだけど、読み終えてみると一番危ないタイプなのは淑子で、多分一番普通なのは翠なのかなとも思う。普通って何だって話だけどね。。 学校生活の様子がリアルすぎて、彼女達の語り口があの年代の少女そのもので、何だか色々ぐぅっと来たのが印象的だった。
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仏教とキリスト教の愛の違いを友情と愛情に例える所など、随所に見られるしをんさんの感性や言い回しが好き。
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三人の女子高校生の話。 淡々と進んでいくストーリーなので、後にあまり残らない部分もありますが、三浦しをんさんの作品は割と好きなほうなのでよんでみました。
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初めての三浦しをん。 三浦しをんに興味を持ったきっかけ。 ぞっとする。 歪んでる。 きれいな文章。 主人公三人が魅力的。 那由多がすき。 思春期。 うん、そうなんだな。 女子高の空気って、ちょっと感じてみたい。
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カトリック系の女子高にかよう三人の女の子の話。 時間軸は、順番なんだけど、主観は三篇でそれぞれに変わります。 えーーっと、どういってもネタバレになりそうなので、自粛しますが、基本的には面白かったです。 ただ、女子高の話というは、すでにあるものが多くて、「洪水のあとで」で...
カトリック系の女子高にかよう三人の女の子の話。 時間軸は、順番なんだけど、主観は三篇でそれぞれに変わります。 えーーっと、どういってもネタバレになりそうなので、自粛しますが、基本的には面白かったです。 ただ、女子高の話というは、すでにあるものが多くて、「洪水のあとで」では吉田秋生の「吉祥天女」と「桜の園」を思い出し、「地下を照らす光」は姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」を思い、「廃園の花守りは唄う」ではNHKドラマ「深く潜れ~八犬伝2001」を思い出してたりした。 で、それらを超えているかというと…。 一体、なにが足りないのだろう、とつらつら考える。 多分、作者と主人公たちの距離感が問題なのだ。つか、あんまり作者に愛されてないよね、主人公たち。 少女たちは、いつも不安にさいなまれている。自分が愛されていることに、自身がもてない。なぜなら、女だからだ。男が、自分を愛しているといっても、それは女という器官があるからなのではないかと、疑っている。 だからこそ、物語の主人公たちには作者の愛が必要なのだ。 可愛そうな、特に「地下を照らす光」の淑子を思う…。 どうか、彼女が幸せでありますように。
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図書館でかりた。p25あたりの「私は異常だ。自分のクローンと恋をするしかない人間だ。」っていうところに高校性の頃のわたしなら共感の嵐だったでしょう。
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エッセイだけのつもりでしたが間違えて借りたので読んでみた。解説にもあったけど、櫻の園にも通じる少女小説かと。 作中の彼女らのことが、わかるんだけどもそれは違うとも言いたい、そんな気持ちです。
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なんというか、節々で考えさせられる作品だった。例えば、 「友情には理由が必要ないのに、恋愛には理由が必要だってどうして思うの」 という一文がある。 ここで、3人の登場人物が出てくるが、意見は二つに分かれる。そこでふと立ち止まる‥どうしてだろう、と。 若干、性的描写が多い印象...
なんというか、節々で考えさせられる作品だった。例えば、 「友情には理由が必要ないのに、恋愛には理由が必要だってどうして思うの」 という一文がある。 ここで、3人の登場人物が出てくるが、意見は二つに分かれる。そこでふと立ち止まる‥どうしてだろう、と。 若干、性的描写が多い印象があって、それがなんとなく煩わしく思ったけど(そう思う自分に対して、なんでだろう?とも思う)、全体としてはそうやって考える題材をふっと与えてくれるような素敵な作品だった。 主な登場人物3人、それぞれの視点から順に流れてく物語。特に1章目はじっくり読むといいと思います。
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