わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい の商品レビュー
どんな人だったんだろうと思って軽く検索してみてもあまり引っかからない。 チュニックという会社は、まだ存続していて下着を売っている。 でも今の時代の新しいデザインでなくておそらく鴨居羊子さんのデザインの延長と思われるデザインを新作として発表していた。 スキャンティとかペペッティとか...
どんな人だったんだろうと思って軽く検索してみてもあまり引っかからない。 チュニックという会社は、まだ存続していて下着を売っている。 でも今の時代の新しいデザインでなくておそらく鴨居羊子さんのデザインの延長と思われるデザインを新作として発表していた。 スキャンティとかペペッティとかいろいろデザインされたようなんだけど今調べてもよく分からない。ちゃんと残したほうが良いのでは? 鴨居羊子記念館みたいなのあるんだろうか?あったら行ってみたい。 この本も桜庭一樹さんの「小説という毒を浴びる」で紹介されて読んだ。良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母親との対立のシーンではうるっときた。金銭的な問題から家庭のために父からもらった大切な指輪を売る姿や、娘が世話になっている友人にご挨拶をする姿。心から感謝して尊敬しているのに、なぜか心から感謝の気持ちが表せない矛盾のシーンにはとても共感した。 初の個展ではどうなることかと思ったが、ヌード喫茶という意外なところから大口注文が入ったりと、商売は本当にわからないものだなと思った。 自分のやりたいことをやり通せる、エネルギーに溢れた人という印象。 本書も彼女の中で印象に残った内容を書いているため、私のように彼女の仕事にするエピソードを期待して読み始めた人には後半の内容は唐突に感じてしまうかも。 終始彼女の日記を読んでいるような語り口なので、それによって人となりが想像しやすくなるものの、私は読みづらく感じてしまった。
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特に鼻吉について、 こんなに素直に大事に思っている気持ちを言葉にできて、それで伝えられたら素敵だろうなぁと思う。
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私は女性だけどとくにフェミニズム的な考えの持ち主ではないので、男性に勝ちたい的な気持ちは無いに等しい人間なのだけど、それはきっと過去の女性たちが女性の権利について闘って時には歯向かって勝ち取ってきた「今現在の女性の地位」というものを享受しているからなのだろう、と思う。 鴨居羊子さ...
私は女性だけどとくにフェミニズム的な考えの持ち主ではないので、男性に勝ちたい的な気持ちは無いに等しい人間なのだけど、それはきっと過去の女性たちが女性の権利について闘って時には歯向かって勝ち取ってきた「今現在の女性の地位」というものを享受しているからなのだろう、と思う。 鴨居羊子さんのことは気になっていた。堅い家に生まれ本人も一度は新聞記者になるものの、30歳あたりで退職して女性の下着会社を立ち上げた。生まれたのは戦前なので、先頭に立って働く女性の先駆けみたいな存在だ。 下着のデザインも手掛け、映画と絡めた下着ショウなども行なった。今で言う前衛的なアイディアをもってのし上がっていく。 この本は「スキャンティ」という言葉の生みの親でもある、鴨居羊子さんのエッセイ。 新聞記者時代から始まり、違和感から退職し、下着会社を立ち上げ、協力者を得て、紆余曲折ありながらも成功していく過程が飾らず淡々と書かれている。地頭がよく、その地頭のよさを最大限使って生きていく女性の姿はとても格好いい。 今はオシャレだったり可愛かったりちょっとエロティックだったりする女性用下着は当たり前にあって誰でも手に入れられる時代だけど、戦後まもなくの日本でそういった下着を作ろうと考えた鴨居さんはやはりどう考えてもすごい女性だ。 女性は貞淑であり、家を守り、よき母親であり…みたいな思想が当たり前だったであろう世の中で、色んな反発もあっただろう。だけどそんな中で女性からの支持を得ていったのは、女性だって自分らしく生きる権利があると考えていた人が多くいたからなのだと思う。 まだまだ男女同権とは言えない日本なのだろうけど、過去に闘って自分らしく生きやすい世の中を築いていった女性たちがいて、今がある。私たちはそれを、知らず享受している。 頭とアイディアとセンスを使って自分らしさを築いた鴨居羊子、やはりとても格好いい。
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まだ下着というものが単なる機能性だけで語られていた戦後まもない時代に、下着にセンシュアスな審美性を持ち込み、世間の下着のイメージを大きく変えることに成功した実業家、鴨井洋子によるエッセイ集。 彼女が下着と並んで情熱を注いだ食に関して語ったエッセイ集『カモイ・クッキング』は、私の...
まだ下着というものが単なる機能性だけで語られていた戦後まもない時代に、下着にセンシュアスな審美性を持ち込み、世間の下着のイメージを大きく変えることに成功した実業家、鴨井洋子によるエッセイ集。 彼女が下着と並んで情熱を注いだ食に関して語ったエッセイ集『カモイ・クッキング』は、私の精神安定剤として機能していた時期がある。そんな彼女が、自らが女性用下着メーカーのチュニックを立ち上げ、カラフルかつ装飾に彩られたスキャンティ、ココッティなどの数々の新たな女性用下着で、いかに日本の女性の解放に寄与したかが、本書を読むとよく理解できる。そして鴨井洋子という類まれな企業家の成功への道のりが決して平坦ではなかったということを本書は教えてくれる。
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下着が自由ではない時代、というのを意識していない。 ものごころついたときから、下着は自由だった。 着心地が悪い、デザインがもっさりとしている、下着とはそういうものだという認識の時代に、その当時のことを思うことは難しい。けれども、かつて下着を自由にしようとした人たちが整えた...
下着が自由ではない時代、というのを意識していない。 ものごころついたときから、下着は自由だった。 着心地が悪い、デザインがもっさりとしている、下着とはそういうものだという認識の時代に、その当時のことを思うことは難しい。けれども、かつて下着を自由にしようとした人たちが整えた道を生きているのだなぁと感じた。
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16-17 ボクはモク拾いさ。生活のあるクサらないネタの方がありがたい。 59 でも法科をでて鉄屋になるオッサンは鉄のことを知っているのかしら。法則や習慣をとびこえて不可能なことにいどんでみるときに勇気がわいてくるだろうと思った。法則を知っているために、それにしばられるより、知...
16-17 ボクはモク拾いさ。生活のあるクサらないネタの方がありがたい。 59 でも法科をでて鉄屋になるオッサンは鉄のことを知っているのかしら。法則や習慣をとびこえて不可能なことにいどんでみるときに勇気がわいてくるだろうと思った。法則を知っているために、それにしばられるより、知らぬことを利用思いきり自由な法則をつくりだそうとして、意識的に私は技術の勉強はしなかった。 153 あんなちっぽけな店を一軒もってるだけでも、仕入れる立場になるとあんなに横柄になるのだろうか。しかも彼らはものを発見する力を全然もち合わせていない。自分の商売に新しい血液を入れることなど毛頭考えていない。自分が商品をえらび、売りこなしてゆくよりも、客が買ってくれることに依存している、客にもたれかかっている商売人にすぎない。"お客様第一主義"や"お客様は王様主義"のオトシ穴はここにある。お客様の目をひらく努力をせず、目かくししておいて、その間にもうけようとするレベルの低い商売だと思う。
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ほかの方のレビューにもあったが、「感覚的」な文章。 上手な文章かというとそうではないと思うが、「思いのままに綴って、それでいい」と思った。 女性の下着を変えたひとであることは知っていたが、どんな下着を作ったのかを知らない。 これを読んで、どんな下着で世界を変えたのか見てみたくな...
ほかの方のレビューにもあったが、「感覚的」な文章。 上手な文章かというとそうではないと思うが、「思いのままに綴って、それでいい」と思った。 女性の下着を変えたひとであることは知っていたが、どんな下着を作ったのかを知らない。 これを読んで、どんな下着で世界を変えたのか見てみたくなった。
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私のバイブルその1。 初めて読んだのは15歳のときで 旺文社から82年に出版されたものでした。 服飾の高校に入り ひとりだけ枠から外れたものを作ろうとする 変わり者の私に、担任の先生が薦めてくれて 古本屋で購入しました。 読みすぎてぼろぼろになったので こち...
私のバイブルその1。 初めて読んだのは15歳のときで 旺文社から82年に出版されたものでした。 服飾の高校に入り ひとりだけ枠から外れたものを作ろうとする 変わり者の私に、担任の先生が薦めてくれて 古本屋で購入しました。 読みすぎてぼろぼろになったので こちらを購入しなおしたわけですが。 「女の子だって、好きなことをしていいんだし 何かを守るために闘ったっていいんだ」 そう教えてもらいました。 死ぬまでずっと 私のバイブルです。
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男らしく、なんだか頼もしいヨーコさんに惚れました。 ピンクのガーターベルトをはじめてつけるときの文章は、何度読み返してもキラキラしててすてき。
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