送り火 の商品レビュー
重松清の短編集。富士見線を中心に様々な環境・立場・世代の人々の生活を垣間見える。 この本で登場する「富士見線」は恐らく京王線である。いや確実に! 自分が京王線ユーザーであるため、非常に親近感を感じながら読むことが出来た。 本を通してだが、世の中には色々な人が交錯して生きているのだ...
重松清の短編集。富士見線を中心に様々な環境・立場・世代の人々の生活を垣間見える。 この本で登場する「富士見線」は恐らく京王線である。いや確実に! 自分が京王線ユーザーであるため、非常に親近感を感じながら読むことが出来た。 本を通してだが、世の中には色々な人が交錯して生きているのだな~と実感。 京王線ユーザーにはお勧め。さらに京王線に乗車しながら読むのが極み! 純粋に読んで満足する一冊。
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世にも奇妙な物語集。 短編集ながら、重松さんの小説の中では少し珍しい怪奇な要素を含んだ一冊だと思う。
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富士見線沿線を舞台に繰り広げられる9つの短編。 どれも家族を題材にした物語で、心が温まったり、切なくなったりと 色んな感情を与えてくれました。 「よーそろ」は心温まる話。 「送り火」と「かげせん」は切なかったな。 「家路」は一番印象が深かった話。 『行ってきます』『行ってらっしゃ...
富士見線沿線を舞台に繰り広げられる9つの短編。 どれも家族を題材にした物語で、心が温まったり、切なくなったりと 色んな感情を与えてくれました。 「よーそろ」は心温まる話。 「送り火」と「かげせん」は切なかったな。 「家路」は一番印象が深かった話。 『行ってきます』『行ってらっしゃい』 『ただいま』『おかえりなさい』 いつも何気なく言う言葉だけど、私もこの言葉が大好き。 なので、佐々木さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。 私の場合、そこにはいつも母の笑顔がありました。 私も母の様にいつも笑顔でいられる妻であり、母になりたい。 そして旦那や子供が『帰りたい』と思うような家庭を作りたいな。 【「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ…」。女手ひとつで娘を育てた母は言う。そんな母の苦労を知りつつ反発する娘が、かつて家族で行った遊園地で若かりし日の両親に出会う。大切なひとを思い、懸命に生きる人びとのありふれた風景。「親子」「夫婦」のせつない日常を描いた傑作短篇集】
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武蔵電鉄富士見線。 架空の私鉄沿線沿いに広がる、重松ワールド9編。 「よーそろ」は文句なく好き。 「漂流記」は、幼い子供を持つ母にとって笑えない話だ。 「もういくつ寝ると」、夫の家のお墓に入るのって、あたりまえって思わなくちゃいけないの?夫婦別姓がいいなら、お墓も選ばせ...
武蔵電鉄富士見線。 架空の私鉄沿線沿いに広がる、重松ワールド9編。 「よーそろ」は文句なく好き。 「漂流記」は、幼い子供を持つ母にとって笑えない話だ。 「もういくつ寝ると」、夫の家のお墓に入るのって、あたりまえって思わなくちゃいけないの?夫婦別姓がいいなら、お墓も選ばせてほしいなぁ。 働く女性・嫁・母親・妻。 いろいろな立場にたって、いろんなことを考えさせられた一冊。
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九つの短編が収められている。物語はすべて架空の私鉄線「富士見線」で繰り広げられる。市井の人が織りなす切ない物語。表題となった「送り火」はバスや電車の中で読んではいけません。目が真っ赤になって周りからじろじろ見られてしまいます。個人的には「シド・ヴィシャスから遠く離れて」が好きです...
九つの短編が収められている。物語はすべて架空の私鉄線「富士見線」で繰り広げられる。市井の人が織りなす切ない物語。表題となった「送り火」はバスや電車の中で読んではいけません。目が真っ赤になって周りからじろじろ見られてしまいます。個人的には「シド・ヴィシャスから遠く離れて」が好きです。「パンクは生き方じゃない、死に方だ」なんて台詞にグッときます。
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とある私鉄沿線に暮らす人々の日常を描いた短編小説集。 人生のピークえを過ぎてしまった人、今まさに逆境に生きる人、大事な人を失って(または、近い将来失う)喪失感でいっぱいの人。そんな人たちのぐちゃぐちゃな心の中が少しだけ整う過程。 胸がちょっとすぼんで、芯がほのかに暖かくなる、...
とある私鉄沿線に暮らす人々の日常を描いた短編小説集。 人生のピークえを過ぎてしまった人、今まさに逆境に生きる人、大事な人を失って(または、近い将来失う)喪失感でいっぱいの人。そんな人たちのぐちゃぐちゃな心の中が少しだけ整う過程。 胸がちょっとすぼんで、芯がほのかに暖かくなる、そんな作品が9つ。
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これぞ重松清ってかんじの短編集。 身近な部分を切り取っているんだけど、その大切さをしみじみと感じさせてくれる。「送り火」「かげぜん」「もういくつ寝ると」がよかった。あと「シド・ヴィシャスから遠く離れて」というタイトルがかなり好き。
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遊園地の話があったのはこの本かな? 「送り火」の話が感動して泣ける話だった気がする。 やっぱり重松作品は泣けるw
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すごく「重松清」っぽい短編集。 こういうよくある何気ない日常のヒトコマが 読んだだけで伝わってくる、そんな9編でした。 私は「かげぜん」が良かったかな。 子供がいるとやっぱりその手の話に弱いです。 麻美の気持ちも英之の気持ちも お互いにわかるだけに切なくて、 ランドセルのくだりは...
すごく「重松清」っぽい短編集。 こういうよくある何気ない日常のヒトコマが 読んだだけで伝わってくる、そんな9編でした。 私は「かげぜん」が良かったかな。 子供がいるとやっぱりその手の話に弱いです。 麻美の気持ちも英之の気持ちも お互いにわかるだけに切なくて、 ランドセルのくだりは本当に悲しかっただけに ラストは救われた気分でした。 「かげぜん」ひらがなのが似合うってホントだね・・・。
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「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か 自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ…」 女手ひとつで娘を育てた母は言う。そんな母の 苦労を知りつつ反発する娘が、かつて家族で 行った遊園地で若かりし日の両親に出会う。 大切なひとを思い、懸命に生きる人びとの ありふれた風景に、「富士...
「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か 自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ…」 女手ひとつで娘を育てた母は言う。そんな母の 苦労を知りつつ反発する娘が、かつて家族で 行った遊園地で若かりし日の両親に出会う。 大切なひとを思い、懸命に生きる人びとの ありふれた風景に、「富士見線」なる私鉄沿線に まつわる傑作短篇集。 1つ目の作品を読み始めた時は、ホラーものだったのか と思わせるような怖い話だったのに、読み進めていく うちにまったく違った方向を見せる。 その他の短編もどれも秀作で、「家族」「親子」 何か大切なものを気づかせてくれるまでを 短編の中で丁寧に綴っている。 特に好きな話は 「シド・ビシャスから遠く離れて」と「送り火」です。
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