送り火 の商品レビュー
人間の底暗い部分を見せつけられている筈なのに、 強烈に惹きつけられる。不思議。 いかにも身近に起き得るからですかね。 救いのないショートショートみたい。
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全9編からなる重松さんの短編集です。短編なのに不覚にも、じんわり泣き、心温かい読了感。 TUTAYAの売り場で店員作の「ふきだし」に心引かれ読みました。 私的には、 「かげぜん」 「送り火」 「もういくつ寝ると」 が良かった。 1編毎に丁寧に温かい、重松さんらしい読み心地です...
全9編からなる重松さんの短編集です。短編なのに不覚にも、じんわり泣き、心温かい読了感。 TUTAYAの売り場で店員作の「ふきだし」に心引かれ読みました。 私的には、 「かげぜん」 「送り火」 「もういくつ寝ると」 が良かった。 1編毎に丁寧に温かい、重松さんらしい読み心地です。 伊坂さんだと、この9編を巧妙にリンクさせるかもしれませんが、重松さんは軸だけ通し全く別な話しに切り分けています。なんか「家庭の数だけ物語がある」と言ってる気がします。 TUTAYAの罠に、みごとに捕まった私ですが、大当たりでした。
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富士見線沿線でつながる短篇集。 不思議なことも暖かく、それぞれの人間模様やそれぞれが抱える問題。 重松さんが幽霊というか怪談じみたものを書くのは珍しいかな、っと思ったのですがそういえば「流星ワゴン」もそうだった。 このお話しもそうだけど、重松さんの幽霊は血が通っているようで温かい...
富士見線沿線でつながる短篇集。 不思議なことも暖かく、それぞれの人間模様やそれぞれが抱える問題。 重松さんが幽霊というか怪談じみたものを書くのは珍しいかな、っと思ったのですがそういえば「流星ワゴン」もそうだった。 このお話しもそうだけど、重松さんの幽霊は血が通っているようで温かい。だから幽霊っぽくないんだけど、やっぱりやり残したことや問題を抱えているんだよね、幽霊も。やっぱりヒントは残してくれるけど、明確な答えはぼやけてる。 グッと来て、読んだあとも考えて。重松清らしい短篇集です。
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重松さんの著書の中で初めて読んだ短編集。 ちょっと切なくなるような、暗めのお話がいっぱいw 個人的な感想ですが、やっぱり長編の方がおもしろいかな。 富士見線という電車沿線で起こる様々なドラマについて書いているんだけど、 共通項は富士見線沿線というだけ。 もう少しそれぞれのストーリーのつながりを深くすればさらに面白かったかな。 前話で出てきた主人公が、次の話でちょこっと脇役で出てくるとか。 でもまぁ読みやすく良い本だったと思います。
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短編集。中でも「かげせん」「よーそろ」「もういくつ寝ると」が心に染みました。重松清さんの本ってどれもとても読みやすい。あっという間に読んでしまいました。 「もういくつ寝ると」はお墓が題材になっている。 今世を去った後の「住処」だもんね。眺めのいい場所で良いご近所さんに恵まれたら...
短編集。中でも「かげせん」「よーそろ」「もういくつ寝ると」が心に染みました。重松清さんの本ってどれもとても読みやすい。あっという間に読んでしまいました。 「もういくつ寝ると」はお墓が題材になっている。 今世を去った後の「住処」だもんね。眺めのいい場所で良いご近所さんに恵まれたらそれは幸せな事だと思います。
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重松作品は本当にどれもよくできていてうまいんだけど この本は暗い・・・ ほんのり素敵な気分になるものもあれば、 どうしようもない気持ちにさせられるものも。 でもやっぱりうまいなぁ。すごい。
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この9編の中では「家路」が好きです。もう後戻りできないかもしれない・・・ そんな切ない心理がよくわかるような気がします。 ホラーテイストですが、身に染みるところの多い重松作品だと思います。
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富士見線を軸として、幅広い年代の人々の日常を切り取った短編集。 人の不思議で、かけがえのないつながりがとてもいとおしく感じられるそんな本でした。
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9編の短編小説ですが、舞台はすべて鉄道の「富士見線」。 これらの小説の主人公は若い人から老人まで幅広い年齢層です。 描かれているのは それぞれの「人生」。 重松氏が私と年齢が近いので、どの作品も非常に共感を持てます。 何箇所か蛍光ペンで線を引きたくなりました。 文章も非常に丁寧で すごく素直に話に入れます。 この本もずっと手元に置いていたい一冊です。
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人の死、それを超えても残るような悲しみを、ホラー小説の味わいを加えて描いてみたような短編を集めたもの。 「カカシの夏休み」や「ビタミンF」あたりのお好きな方には、やや不満が残るかも。 ジュニア向けに書かれた「子ども哲学」の方がはるかに力が入っているような気がする。こちらは商...
人の死、それを超えても残るような悲しみを、ホラー小説の味わいを加えて描いてみたような短編を集めたもの。 「カカシの夏休み」や「ビタミンF」あたりのお好きな方には、やや不満が残るかも。 ジュニア向けに書かれた「子ども哲学」の方がはるかに力が入っているような気がする。こちらは商業誌向け作品なんかなぁ。 しっかり、子どもや家族がメインの主題になっている方が力が発揮されているような印象。
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