送り火 の商品レビュー
いつもの重松作品はすいすい読めるのに、これはちょっと時間がかかりました。 うーん、重松作品らしからぬ雰囲気。 わたしはいつもの重松作品のが好きだ。
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多摩川沿いの私鉄沿線で起こる日常の出来事を綴った短編集。著者にとって「日曜日の夕刊」、「リビング」、「小さき者へ」に続く4冊目の短編集とのこと。 幼い一人息子を失った悲しみを乗り越えようとする夫婦を描いた「かげぜん」と、テーマパークの見渡せる生まれ育った団地で亡き父との思い出が蘇...
多摩川沿いの私鉄沿線で起こる日常の出来事を綴った短編集。著者にとって「日曜日の夕刊」、「リビング」、「小さき者へ」に続く4冊目の短編集とのこと。 幼い一人息子を失った悲しみを乗り越えようとする夫婦を描いた「かげぜん」と、テーマパークの見渡せる生まれ育った団地で亡き父との思い出が蘇る「送り火」が印象的。 母の苦労を知りつつ反発する娘はテーマパークで若かりし頃の両親と幼い自分に会う。どこにでもあるような風景だが「親子」の情がぐっと心をつかんで離さなかった。
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久しぶりに、 また重松さんを読みました。 短編集だったのですが。 やっぱりタイトルにもなってる 『送り火』が一番よかった。 他のオススメは 『家路』『もういくつ寝ると』 です。 今回は幽霊が出てくるお話が多くて。 非現実なんだけど、 亡くなった人が語る...
久しぶりに、 また重松さんを読みました。 短編集だったのですが。 やっぱりタイトルにもなってる 『送り火』が一番よかった。 他のオススメは 『家路』『もういくつ寝ると』 です。 今回は幽霊が出てくるお話が多くて。 非現実なんだけど、 亡くなった人が語ることでのリアル。 人は なくしてから気づくことが、 なんと多いことか。 ほんとに重松さんのお話は 生きていくうえで勉強になるなぁ。。
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「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ...」。 ってすっごく分かる! きっと私もそうなんだと思う。 あと、公園デビューの話が身にしみた・・ なんか、大変そー。
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重松清による珠玉の短編集。 この本の中には、いろーんな人生がある。 どれもありふれてて、ありきたりな人生。 みんな繊細な心を持ってて、ちょっとずつ傷ついてる。 違和感を感じてる。 それでも前向きに生きてくねんなぁ。 心がちょっと疲れたときに読んだらいいかも(^^)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オムニバス9編からなる本。全て人の死がキーワードとなっている。 どこにでもあるような日本の風景で、どこにでも起こりそうな出来事が綴られているが、その中に潜む「死」というものどこかファンタジックに上手く織り込めたお話ばかりでした。 元パンク評論家とそのパンク論に心酔した人の話と、閉園した遊園地の隣の家の話が印象深かった。 私の生活圏は某事件で閉園になったエキ●ポの近所にずっとあり、閉園になった遊園地の、あの独特な空虚な佇まいを知っているからか余計に染みました。 「死」はとても身近にある。 だからこそ人は優しさを持って人と接することができると思える本でした。
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久しぶりに重松清。 だいぶ前に買ったけど、やっと読んだ。 何とも切ない。いや、やるせない。 何ていうか…苦しさとか悲しさとかもどかしさとか 人間くさくてリアルだ。 でも、短編よりも長編が好きだなあ。 数々のエピソードよりも、ガツンと大きな衝撃を受けたい。 彼が書く、物凄く大胆で...
久しぶりに重松清。 だいぶ前に買ったけど、やっと読んだ。 何とも切ない。いや、やるせない。 何ていうか…苦しさとか悲しさとかもどかしさとか 人間くさくてリアルだ。 でも、短編よりも長編が好きだなあ。 数々のエピソードよりも、ガツンと大きな衝撃を受けたい。 彼が書く、物凄く大胆で壮大な 崩壊→再生の様が、深く深く刻まれた物語が好き。 そういえば、余談。 「送り火」のあとに、有川浩の「阪急電車」を読むつもりだったんだけど、偶然にも送り火も沿線沿いに繋がりを持ってえがかれていたので、そのシンクロニシティに驚いた。
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重松清の短編集。富士見線を中心に様々な環境・立場・世代の人々の生活を垣間見える。 この本で登場する「富士見線」は恐らく京王線である。いや確実に! 自分が京王線ユーザーであるため、非常に親近感を感じながら読むことが出来た。 本を通してだが、世の中には色々な人が交錯して生きているのだ...
重松清の短編集。富士見線を中心に様々な環境・立場・世代の人々の生活を垣間見える。 この本で登場する「富士見線」は恐らく京王線である。いや確実に! 自分が京王線ユーザーであるため、非常に親近感を感じながら読むことが出来た。 本を通してだが、世の中には色々な人が交錯して生きているのだな~と実感。 京王線ユーザーにはお勧め。さらに京王線に乗車しながら読むのが極み! 純粋に読んで満足する一冊。
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世にも奇妙な物語集。 短編集ながら、重松さんの小説の中では少し珍しい怪奇な要素を含んだ一冊だと思う。
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