ショートカット の商品レビュー
この人の描く日常と異性同士の係わり合いがとっても好きです。 普段も素敵な人間関係気付いてるのかなぁと考えてしまう。 遠距離恋愛がテーマの連作短編集です。
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つまりワープ。 遠いとかなかなか行けないと思っている場所でも。案外近いもんで、お金とちょっとした時間があれば行けてしまう。 ここに出てくる人達はみんなそんな感じで、行きたいと思ったら、行けばいいみたいな。 思ったときにしか行けないっていうかできない。 やろうと思ったとき...
つまりワープ。 遠いとかなかなか行けないと思っている場所でも。案外近いもんで、お金とちょっとした時間があれば行けてしまう。 ここに出てくる人達はみんなそんな感じで、行きたいと思ったら、行けばいいみたいな。 思ったときにしか行けないっていうかできない。 やろうと思ったときしかできないこともある。 そういう勢いとかタイミングは大事。 きっとそう思ったときが一番やりたくてあとは薄れていくだけだから。
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関西弁の文章はあまり得意ではないのだけれどこの小説は問題なくというよりも むしろ親しみを感じて読めた。関西弁を使う人物はやけにハイテンションなキャラに されがちだけれど、この小説に出る人はみんな淡々としゃべるせいかもしれない。 たまにはしゃいでも「大人も許される範囲の」はしゃぎ方...
関西弁の文章はあまり得意ではないのだけれどこの小説は問題なくというよりも むしろ親しみを感じて読めた。関西弁を使う人物はやけにハイテンションなキャラに されがちだけれど、この小説に出る人はみんな淡々としゃべるせいかもしれない。 たまにはしゃいでも「大人も許される範囲の」はしゃぎ方だから不自然さもない。 特にはっとする斬新な表現もなければ、テーマもありふれたものだけれど この会話文のうまさで飽きることなく読み進められる。 4作に共通するのは「距離」で基本的にそれは壁になるけれど、扱われ方は微妙に違う。 大阪と東京。行けないこともないのだけれど、なんだか腰が重い中途半端な遠さと思い。 どの主人公も、誰かに会いたいと思うのと同じくらいにどうでもいいと感じていて その足が地に着いていないところが、ショートカットの場面を印象的にしている。 今までのぼんやりしていた景色が、そこを境にふっとクリアに切り替わる。 本当にワープをしてしまったような気持ちよさがある。 そして、なかちゃん。彼は本当にいい味を出しているなぁ。 4作全てに登場するのにずっとサブキャラクターの割に情報もほとんどなくて もっと知りたいと思わせるあたりが絶妙だ。
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あ、これわかる、と思うところが何箇所もあった。だけど説明しようとしすぎて文が長くなっていることが多くて、リズムが悪いのが気になりました。
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4つの恋愛オムニバス(一部に、共通?と思われる人が出てますけど)。 読後感のすっきりした小説。 ドロドロでもなくて、とりわけラブラブでもない。 なんだか、等身大で日常の恋愛。 関西弁苦手じゃなければ、オススメ。
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好きな人や、たいせつな人がいらっしゃるなら、めっちゃせつなくなるはずです。 キモチは、距離を越える。
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私は彼に会うために大阪から東京へショートカットする。そんな夢のような、一見訳の分からない話。でも、心の距離って現実よりも、もっともっと短いのかもしれない。ショートカットすることは出来ないけれど、「いつも近くにいる」というその距離を信じることが大切なのかも。
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離れているけど気持ち次第で近くなる距離。 なにか、雲を掴むような話です。 といっても、いかんせん土台無理な話ってことではなくて 掴んでもそこには無い、指の間からこぼれ落ちていくような、そんな儚い話です。 短編4つなんですが微妙に繋がっています。 その薄い繋がりの描...
離れているけど気持ち次第で近くなる距離。 なにか、雲を掴むような話です。 といっても、いかんせん土台無理な話ってことではなくて 掴んでもそこには無い、指の間からこぼれ落ちていくような、そんな儚い話です。 短編4つなんですが微妙に繋がっています。 その薄い繋がりの描き方が上手くて何度もページを遡りました。 最後のタイトルが、その名も 『ポラロイド』 僕も使っている大好きなPolaroid690が出てきます。 おそらく柴崎さんも使っておられるのは? 描き方が細かくて、ホントに使っている人でしかわからないようなこともこまごまと書いていて おもわずウンウンと頷きながら読んでしまいました。 最後のシーン 「今ここにしかない景色を全部見ることができるのはカメラじゃなくて私だ」 深いよ!深い!
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作者の言葉の選び方が好き。 特にこの作品は描写がすごく美しい。 今回はストーリーよりもその事に感動してしまった。 3/23
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ともすれば不思議世界というかファンタジーになる物語がとても身近に感じられる構成がとてもいい。巻末、高橋源一郎さんの解説までもが素敵だった一冊。「俺、わーぷしたことあんねんで、すごいやろ」
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